◆ Asia OpenData HACKATHON2017 本選概要
Asia OpenData HACKATHON2017は、台湾・タイ・韓国・日本の4カ国のオープンデータを活用して、アジア共通の課題解決を目指すハッカソンです。
本選は、予選を通過したアジア4カ国20チームが一同に介し、各拠点をオンラインでつなげて、英語でプレゼンテーション&デモを行いました。
◆ 成果物
プロダクト:noah
プレゼン資料
◆ 本選(DemoDay)まで
予選を通過したとの通知があったのが 8/8(火)、本選が行われるのは8/19(土)。
11日間しかない。 けれど本選までにお盆休みをはさむため、プロダクトをブラッシュアップできる時間がありました。
エンジニア4人のチームでハッカソンに参加していたのですが、参加報告の社内コンフルや、前回のブログを見て お盆直前にはフロントエンドエンジニアとデザイナーの方がチームにジョインしてくれました。
過激なスケジュールなのに、課題であったデザインを改善してくれたお二方には感謝してもしきれません・・・!
エンジニアだけで書いたラフイメージが、素晴らしいデザインになりました!
▶︎ 発表前日
参加メンバーは全員金沢事業所メンバー!ということで、
石川県から前日入りしてホテルの1室で男4人最後の追い込みを行いました。
27時ぐらいまで頑張ったのですが無事完成せず、当日作業を決定してから就寝しました。
今思えば発表者以外は寝ないでもうちょっとがんばるべきだっただろうし、
てか当日までに完成させておくべきだったんですよね。
何故気がつかなかったのか(笑)
◆ 8/19 本選(DemoDay)
本選はSENQ霞ヶ関というオープンイノベーションオフィスで行われました。
東京会場には審査員を含め40名ほどが参加。
そして台湾・韓国・タイの会場をつないだ4カ国同時中継で、プレゼン開始です!
しかし途中、まさかの機器の不具合で映像が台湾に届いていないことが発覚!
そんなトラブルにも運営さんが素早く対応していただきました。
仕切り直し!!!というところで最初のアイスブレイクから繰り返したメンバーには、少し笑いそうになりました。
▶︎ 結果
入賞ならず!
発表メンバーが何回も練習する姿も見ていたし、うちのプレゼンが一番良さそうだなって思いながら聞いていたので とても悔しいですが、他チームのプロダクトが素晴らしいものが多かったです。
特に日本で1位を取った STANDYは、気象データなどをディープラーニングを用いて分析し、子供の遊び場提案するという画期的なものでした。
想定されるユーザが子供ということで、ユーザインターフェースにはぬいぐるみを意識したデザインをされていました。
本当に生きたキャラクターが返答しているように見え、子供にとって親しみやすいアプリに仕上がっていました。
さて、結果発表後は懇親会です♪
気になったチームの方と交流するのも醍醐味です。
気象データの使い方の感想を言い合ったり、ハッカソンへの参加の経緯、チームビルディングの方法など、お互いの情報を交換しあいました。
この時間で他チームから見た noah のレビューを聞くことができました。
悔しさを胸に秘めて、今後の改善のための情報収集です。
『ハッカソン的には想定していない新しいデータの使い方を提示してもらえた方が良いのでは』などの意見をいただけました。
noah は「手軽に気になる河川の水位情報を確認できる」という、防災を目的としています。
気象データの利用用途として最も無難なデータの使い方だっため、インパクトが薄かったのではないか、と入賞できなかった理由を推測してみました。
第3者の意見って貴重ですね。
◆ 余談
プレゼンを終えた後、取材に来ていた NHK からインタビューを受けました。
手軽に水位情報を確認できる noah に興味を持っていただけたようです。
そしてなんと! 8/20 の NHK のニュースに取り上げてもらえました!
OGP画像はチーム noah の発表者です!
◆ KPT
後日、本選の結果を受けてチームでKPTを行いました。
KPTとは Keep/Problem/Try の略で「Keep:良かったこと」「Problem:悪かったこと」「Try:次回試すこと」を考える振り返り方法です。
DMMでは昨年の頭くらいからこの手法での振り返りを行うようになりました。
反省して終わりってわけでなく、次やることを具体的に出すってところまで含んでいるので好まれています!
全部を紹介すると長くなってしまうので、掻い摘んで紹介させていただきます。
▶︎ 反省点
- 他チームと比べてデータの意外な活用度という点でインパクトが少なかった
- ハッカソンの審査に対する受賞傾向の分析ができていなかった
- 自分たちが作りたいもの有りきでプロダクトを進めてしまい、ユーザに対する視点を向けきれていなかったと省みます。
▶︎ 反省を受けて今後のトライ
- 機械学習を用いた予測の精度向上、アラートの早期発報
- 過去の受賞履歴からハッカソンの受賞傾向を分析する
- プロダクトの中に各ハッカソン特有のエッセンスを加えていき、より印象に残るようにする
受賞できなかったことはやはり悔しく、受賞するための分析を疎かにしないこと、
そしてプロダクト自体をさらに成長させ、ユーザに対するより高い価値の提供することを、今後実践していきたいと思います。
◆ AWS実弾演習制度
今回作ったプロダクトは AWS を利用しています。
というのも、DMMでは AWS実弾演習 というエンジニアサポート制度があり、月100ドルを目安に無料で AWSを自由に使うことができるんです。
私はこのハッカソンで初めて AWS を利用しました。
担当は API Gateway と Lambda によるサーバレスによる API の作成と、Lambdaを使ったクロンの作成です。
どちらもサーバを用意しなくても作成でき、プロダクトに必要な部分の開発に集中できました。
いつもはオンプレで開発しているため、APIが半日で作れてしまうことに驚きます。
業務では使用しないツールやサービスを使うことができることも、ハッカソンの醍醐味だなぁと感じました。
またハッカソンの参加メンバーは石川県の事業所で働いており、東京で開催される本選への移動費用は会社経費で出していただきました!
こういったサポートによってチームメンバー全員で本選に赴くことができ、貴重な経験を共有することができました。
プライベートで参加したハッカソンに支援してもらえたことに感謝しています。
とはいえ業務に活かせそうなことが色々と見つかった開発で、これからの仕事にも活かしていきたいです。
またハッカソンにもチャレンジして行きたいとも思っているので、業務以外の技術も身に付けていきたいですね!
仕事終わりにレビューや資料確認など色々手伝っていただいた皆様も、ありがとうございました!