DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
働く人々

多国籍なメンバーとデザインを通じてコミュニケーションを取る、DMM英会話デザイナー職の仕事とは?

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

  • 伊藤 れい(いとう れい)英会話事業部 デザインチームマネージャー

    2015年DMM入社。自分でもデザインを手掛けるプレイングマネージャー。前職でも事業会社にてサービスにコミットしたデザインをプロデュース。 (写真右)

  • 光畑 彩織(みつはた さおり)英会話事業部 デザイナー

    2017年DMM入社。前職では制作会社や事業会社で多岐に渡るサービスのデザインを担当。その前の仕事はカバン職人兼デザイナー。(写真左)

世界中(120ヶ国超!)を超える講師たちと24時間365日、いつでもどこでもレッスンができるオンライン英会話サービス『DMM英会話』。

文化の異なる様々な国の講師とコミュニケーションを取ることで、英語を話す楽しさを実感でき、楽しいから続けられる。その結果、気が付けば英会話も上達し、英語を話せるという自信が付いていきます。

そんなDMM英会話のコンセプトを、ウェブサイトからレッスン画面に至るまで、デザインというカタチで表現しているのがデザインチームです。

今回はDMMの英会話事業部ならではの「デザイナー職」について、現在活躍されているお二人にインタビューしました!

 

まずはお二人の自己紹介をお願いします。

伊藤:入社当初からデザインチームのマネージャーとして働かせてもらっています。アウトプットもしているので、プレイングマネージャー的な役割と言ったほうがいいかもしれません。

基本的には、日本側のDMM英会話のサービスマネージメントとアートディレクション、そしてアウトプットされたもののクオリティチェックをしています。あとは、チームのタスクマネージメントですね。

光畑:DMM英会話には海外ブランチがいくつかあるんです。それぞれにウェブサイトがあるので、私はそれをグローバルのものとして一つにまとめるプロジェクトを、今はメインで担当しています。

 

お二人とも、なぜDMM英会話にジョインしようと思ったのですか?

伊藤:「40歳までに海外で就業体験をしたい」という思いがあったからです。そのためにはどうしても英語力が必要だと思うのですが、いきなり外資の会社に入るのはハードルが高いなと。

それで国内の語学サービスなどで、英語が使える環境で自分のデザイナーという職能も活かせる職場を探している時に、たまたまDMM英会話のインタビュー記事を見たんです。すごく楽しそうで、大きな会社だけどベンチャーっぽくサービスを手掛けている雰囲気がありました。デザイナーを募集しているということだったので、そこで応募して今に至ります。

光畑:私は転職活動のつなぎとして、最初はスポット的に派遣でプロジェクトをお手伝いさせていただいていました。それからしばらくして、メンバーで産休に入られる方がいらっしゃったので、正社員のオファーをいただいた次第です。

実際にお仕事をしてみて、すごく自分にとって働きやすい環境だし、もっと長く働きたいなと思える場所だったので、オファーをいただいた時はとても嬉しかったですね。

DMM英会話のデザイナーの働き方

f:id:dmminside:20201029181431j:plain

実際に英会話事業部に入ってみて、どうでしたか?

伊藤:入社して1ヶ月くらいでフィリピン出張を経験しました。まだろくに英語が喋れない状態で、しかも初の海外出張です。現地でマネージャーミーティングがあったのですが、その前日に「英語でプレゼンをしてほしい」と言われたんです。かなり慌てましたし、カルチャーショックも受けましたが、その時に「働く環境がだいぶ変わったんだな」と自分自身で気付きましたね。

光畑:入社初日に「日本語しか使わないです」って聞いていたのに、オフィスにいると外国の方が行き来してるじゃないですか。「なんだ!? 何が起こってるんだ!?」と思いました(笑)。

また、私はファッション系の専門学校を卒業しているのですが、教育(英語)のバックグラウンドがないのが自分の弱点だと思っていました。なので、最初は英語で話しかけられると走って逃げていましたね(笑)。

でも数ヶ月ほど働くなかで、「外国人の同僚がたくさんいて、英語が話せないのに話しかけてくれるって、なんてすばらしい環境なんだ」って気付いたんです。

飛び込んでみたからこそ学ぶことが多くて、もっと飛び込もうという気持ちになれました。みんな優しいし、失敗を責めるカルチャーではないので、自分次第でもっと成長できると思いました。

 

デザイナーはいろいろなチームと関わることが多いと思うのですが、実際に日々どのように関わっていますか?

伊藤:英会話事業部そのものが「自分はここを武器にしている」とか「こういうところに強みを持っている」ってはっきりしている人の集まりで、だからこそ質の高い議論ができているなと思います。本当に自分の意見を持っているからこそ、相手の意見もしっかりと聞きながら、自分の考えもアップデートしていけるような人たちの集まりなのかなと。

そんななかで、例えばデザイナーがアウトプットした場合、それをマーケティングチームやエンジニアチームがレビューすることもあるんですね。

一つの施策をどうしたらより良くできるかとか、ユーザーの方に分かりやすくするにはどうすれば良いか等のアイデアを、それぞれのチーム目線でブラッシュアップしながら、一つのアウトプットにつなげることが多いんです。いろいろな方の意見や視点が合わさってサービスができ上がっているなと感じます。

光畑:英会話事業部ってすごく組織横断的なんですけど、逆に組織自体の形がアメーバみたいに変幻自在な部分があるんですよね。そんな組織だけに、自分から能動的に動いたりチーム外のメンバーと関わっていく姿勢が大切です。

先日も私がアサインされていないプロジェクトで、「このまま進んだら良くないかも」とどうしても気になったデザインがあったので、勝手に割り込んで提案をしました。しかし、そうしたあつかましさも歓迎されるムードですし、それによってプロジェクトがより良い方向に動いていくこともあります。

組織立った環境を好む人にとっては少し抵抗があるかもしれませんが、私はそこをポジティブに捉えていますし、自分の領域を広げる気持ちで取り組める人には、成長が期待できる環境だと思います。

 

英会話事業部のデザイナーならではの特徴は何かありますか?

伊藤:グロースにしっかりコミットできる、数字をちゃんと残せるデザイナーが求められる点かなと。

あとは手を挙げれば、他チームの案件にも関われたり、ユーザーの方に直接お話を聞く機会があったりするのは、大きな魅力だと思いますね。

光畑:事業会社と制作会社では、デザイナーの働き方や求められることが全然違うんですよね。

制作会社に比べて、事業会社の方が事業自体にコミットできる点は魅力なのですが、プロジェクトマネージャーがいないこともあれば、仕様書を自分で作らないといけないこともあります。また、いきなりデザインから起こすこともあります。

伊藤:デザインファーストみたいなところが結構あるんですよね。

光畑:デザイナーが少ないうえに、誰かが答えを知っているわけではありません。私自身もまだまだ勉強中です。

答えをチーム内に求めるというよりは、自分で勉強して、外から使えそうな情報を見つけ、それを次のプロジェクトで試していけるような自発的な姿勢で働ける方には面白い環境だと思います。 

なので、デザイナーとしてクリエイティブを極めたいという方には、もしかしたら向かないのかもしれません。

 

英語でコミュニケーションを取ることも多いということですが、英語力についてはどうでしょうか? 入社してからどのように変わりましたか? 

伊藤:デザイナーは自分が作ったアウトプットで語ることができてしまったりするので、そこに関してはあまりギャップがないと思います。ただ実装をするメンバーの多くは外国人のため、しっかりと文字で、しかも英語でコミュニケーションを取る必要があります。その点でかなり鍛えられた気がしますね。

光畑:最初の半年くらいは日本語だけで業務ができました。実装はフィリピンのメンバーだったので、その時は日本語で書いたものをGoogle翻訳に通して、書き出した英文をそのまま貼り付けたりしていましたね。

でもその後、産休に入られる方から引き継いだプロジェクトが、外国人チームのメンバーも関わるものだったんです。

そこから徐々にグローバル向けのプロジェクトも手伝ってほしいという話になって、英語力が必要になりました。だんだんと仕事で英語を使う比重が上がってきて、今は100%英語を使うプロジェクトを担当しています。

 

DMMという大きなグループ内の「亀チョク本部 英会話事業部(※)」という名称からも分かるように、ほかの部署とは少し違う雰囲気だと思うのですが、どうでしょうか?

※亀チョク本部 英会話事業部

亀チョクはDMM.com亀山会長直属の部署。

日本国内では「DMM英会話」、その他海外では「engoo」というオンライン英会話レッスンサービスを展開している。

東京本社の英会話事業部にはほぼ外国人のエンジニアで構成されるITチームを含め、50人ほどが勤務。そのほかフィリピンやセルビアに講師をマネージメントするチームや教材開発をするチームがあり、全体で250名ほどが日々のサービス向上に努める。

伊藤:正直、あまり業務の中で違いを感じたことはないです。ただ、他部署との関係という点では、DMMの主要サービスを手がけているデザイナーの人たちとは綿密に連携できています。事業部同士の横の繋がりがあるのは嬉しいですね。

光畑:一つの事業会社っぽさはありつつ、大きなテック系会社の一つの事業部として、ほかの事業部のデザイナーさんとも知り合えるのは、私にとって大きなメリットですし、多くのことを学ばせていただいています。

例えば、Adobeさんのスピーチにもよく登壇されるようなデザイナーとも、コロナ前は会社で話せたり、ランチに行ったりしていました。

同様にAdobeさん関連のエピソードになりますが先方とコネクションが強い方がいて、クリエーター向けのイベントである『Adobe MAX』でのスピーチ登壇にお声がけをいただいたんですね。それで今年の『Adobe MAX 2020』でプレゼンする、という大変ありがたい機会をいただきました。

DMM英会話が求めるデザイナー像とは

f:id:dmminside:20201029181422j:plain

DMM英会話のデザイナーとして求める人材について教えてください。

伊藤:コミュニケーションを諦めない人です。

デザイナーに限らず、事業会社なのでいろいろなメンバーと話すんですよね。それが英会話事業部の場合は、言語も含めて多様なコミュニケーションの仕方をしながら、一つの目標に向かって良いものを作ろうと動いています。

デザイナーに焦点を当てて言えば、自分が作ったものを言葉でも説明できて、コミュニケーションをちゃんと取りながら良いものを作り上げていける人、というのが基本的なところだと思いますね。それに加えて、例えば教育、特に英会話に関しての興味があり、魅力を感じてくれる方が良いかなと思っています。

 

コミュニケーションを諦めないって良いフレーズですね。

伊藤:諦めちゃう人って、結構多いと思うんです。英会話事業部自体は組織もしっかり決まっているわけではないので、特にオンラインでのやりとりが増えてからは、コミュニケーション力がさらに重要になってきた気がします。

オンラインでも「ちょっといいかな」とか「5分ビデオ会議できませんか」って気軽に言える人は大事ですね。

デザイナーとしてこういうスキルが欲しいというよりも、今の英会話事業部の働き方にフィットしていて、ちょっとでも気になることがあったらコミュニケーションを取れる人、それを面倒くさがらずにできる人というのを第一条件にしたいです。 

光畑:私はプロダクトが好きか、好きになってくれる可能性がある方、というのはコアな部分かと思います。

インハウスのデザイナーって作業のタスクが多岐に渡るので、ジェネラリストでなければいけないんですよね。もしも経験値がちょっと足りないと思う方でも、サポートしていきたいです。興味があったら応募してほしいですね。  

 

デザイナーに英語力は求めますか?

光畑:私と同じように、入ってから英語に目覚める場合もあるかと思います。英語学習は長い道のりですが、最終的に英語で情報をキャッチしたり、実践したりできるようになれば「英語×デザイン」というスキルの掛け合わせができるようになるんですよね。

 

なるほど。デザインスキルだけなら日本の会社でしか働けないけど、そこに英語力や多様性が加わったら世界に広がりますね。

伊藤:実際に羽ばたきましたからね。卒業したデザイナーさんでマルタの会社に転職した人もいますし。 

 

働く環境として、DMM英会話はどうですか?

伊藤:無料でDMM英会話レッスンを受講できるので、そこは一番大きなメリットだと思います。デザイナーとしての環境面について言えば、学ぶ機会に対して惜しみなく投資する姿勢を持っていますね。セミナーなどを通して学んだことをしっかりと業務に還元してほしいなと思っています。

光畑:私はジョインした時から毎日DMM英会話レッスンを受けているおかげで、すごく英語を好きになりました。レッスンでの練習を、すぐに業務での実践に結び付けられる点にも満足しています。 

また、学びへのサポートにも感謝しています。実費で参加するにはコスト的に厳しいデザイン系のカンファレンスにも参加させていただき、多くのことを学べましたし、海外のデザイナーさんと繋がることもできました。  

 

最後に、今後の展望について教えてください。

光畑:今までは技術的な部分や英語など、ハードスキルにフォーカスしてきたんです。でもコロナ禍になってから、コミュニケーション面でのソフトスキルが今は大事なんじゃないかと思っていて、ワークフローを改善しつつ事業にどうやって関わっていくか模索していければと考えています。

伊藤:オンラインサービスの需要が高まっている今はチャンスだと思っているので、いろいろな仕掛けをこれからやっていきたいです。もっとサービスを良くしていくために、力を貸してくれるメンバーが入ってきてほしいですね。業界もサービスもまだまだ伸びると思うので、チームを強化していきたいです。

 

伊藤さん、光畑さん、ありがとうございました!

シェア