従業員が福利厚生でオンライン診療を受けられる
「DMMオンラインクリニック Biz Health」とはどのようなサービスですか?
内田:「DMMオンラインクリニック」は、DMMが展開するオンライン診療プラットフォームで、提携先医療機関である医療法人社団DMCが医療サービスを患者様に提供しています。これまでは個人を対象としていましたが、今回の「DMMオンラインクリニック Biz Health」は企業の従業員向けの福利厚生サービスです。企業などの団体がこちらのサービスを導入することで、従業員が福利厚生としてDMMオンラインクリニックを利用できるようになります。
<サービスの概要はこちらをご覧ください>福利厚生サービス開始のご案内 「DMMオンラインクリニック Biz Health」
来田:基本的なサービス内容は「DMMオンラインクリニック」と変わらず、診療も私たち医療法人社団DMCが行います。診療を希望する従業員は、まずWEBで予約をして簡単な問診に回答。予約日時になったらログインをして、最初にカウンセラーが問診の内容について患者様に確認、その後に医師が診察をします。診察時間は5〜10分程度で、診察後に薬を処方。薬は早ければ当日、遅くても翌日(※)には自宅に届き、全てオンラインで完結するので待ち時間も短縮できます。このサービスを企業側は福利厚生として利用していただけるようになります。
(※)離島、へき地等を除く。夜間帯の診療の場合は、翌々日になる場合があります。
企業が導入するためにはどれくらいの費用がかかりますか?
内田:導入は無料で月額費用もかからず、契約期間に縛りもありません。契約いただいた企業の従業員の方が受診された際はDMMがお薬代を10%負担します。更に企業負担分のお薬代を0%~90%で選択することができ、従業員負担を少なくしたい場合は、企業負担50%で従業員負担は40%など、自由に設定することもできます(下図参照)。
税務上の福利厚生費の取り扱いについては必ず企業様にて税理士等の専門家にご確認ください。
―10%がDMM負担というのは企業にとってはうれしいポイントですね。
内田:少しでもたくさんの方に利用いただき、DMMオンラインクリニックというサービスの良さを体感し、具体的に知ってもらいたいという想いからです。最近は従業員の健康マネジメントに取り組んでいるところも多く、働く従業員の満足度を重視している企業も増えています。例えば社内でとったアンケートでは、女性の約60%が月経による不調、約40%がPMSによる不調があり、仕事に支障があると感じていることが確認できました。このサービスを利用することで働く人の心身の健康に繋がり、従業員の健康促進になればと思っています。
来田先生:福利厚生だと自分が受診した内容が会社に伝わってしまうかもと心配になる方もいらっしゃるかもしれませんよね。このサービスでは患者様の同意がない限り、診療内容を会社側にお伝えすることはないので、その点も安心してください。
全国の従業員が平等に、スキマ時間に利用できる
診療項目にはどのようなものがあるのでしょうか?
来田先生:福利厚生で受けることができるのは、基本的に自由診療領域です。現在は「DMMオンラインクリニック」と同じ、以下の内容について診療を行っています。オンライン診療を始めた当初はこれよりも少なかったのですが、患者様のご要望などに応えてピルや花粉症など診療内容がだんだんと増えてきました。今後も増やしていければと思っています。
内田:現状、個人向けのサービスでは男性にはAGA、女性にはピルが人気。ダイエットは性別関係なく診療を希望する人が多いですね。
女性に特化した診療内容も多いですね。
内田:社内でもそのような診療を求める声が多く、3か月低用量ピルの処方を無料にしたところ、福利厚生として利用できてありがたかったという声もありました。診療内容にあることで男性も女性特有の疾患や症状があることを意識できるようになり、社内環境が整ったように感じます。
オンラインで診療できるからこその強みはなんですか?
来田先生:全国のどのエリアでもオンライン環境があれば自宅、職場等から診療が受けられることです。「忙しくて時間がない」「知り合いに見られそうで恥ずかしい」などの悩みも、オンラインであれば解決できると思います。
内田:オンラインだと、スキマ時間に診察してもらえるのもいいですよね。病院に行くとなると待ち時間が読めずに半休などを取らなければいけませんが、これなら就業前後や昼休みにも気軽に利用ができます。
医療を身近に感じQOL向上のきっかけに
オンライン診療を受けたことのない人の中には、不安に思う方も多いのでは?
来田先生:最初は不安に思っていた方も、自宅などリラックスできる環境から受けられるため、すぐに慣れていただいている印象です。また診療内容に納得がいかないときも、オンラインであれば「やはり少し考えたい」など、途中で止めやすいのもいいようですよ。
毎回、同じ医師に診てもらえるのでしょうか?
来田先生:医師を指名することはできないのですが、10人前後いるドクターはしっかりと診察内容を共有しています。医師によって答えにバラつきがないように、きちんと診察に対する説明の仕方を定めて一定の品質を保つようにしています。医療法人社団DMCは前身となる新六本木クリニックの頃も含めると、2016年からオンライン診療を行っているため経験が豊富で、説明も丁寧で安心でしたという声を頂くこともあります。自信を持ってオンラインで診療できる範囲を模索しながら、これまでもトラブルなく続けてきたので安心してください。
導入することで企業にどのような効果が期待できそうですか?
内田:これまで既存の福利厚生に入れることが難しかった診療内容についても利用できるようになります。結果として多くの方がより働きやすくなれば嬉しいです。また健康診断で生活改善の必要があるという判定が出ても、何もしてこられなかった方って多いと思うんです。「DMMオンラインクリニック Biz Health」があれば、それらの課題に取り組みやすくなるのではとも思っています。医療のタッチポイントが増えれば嬉しいですね。
来田先生:そうですね。現状では翌日以降であれば予約もかなり取りやすいですし、オンラインならばとりあえず相談だけでも…と一歩を踏み出しやすいかもしれません。
内田:現在、導入を検討している企業も業種はバラバラです。全ての業種、職種に受け入れられやすく、企業側は導入するだけで開発する必要がないのも楽だと思います。また導入することで働きやすさが増し、採用活動でもプラスに感じてもらえるように私たちももっと頑張っていきます。ぜひたくさんの企業に利用してもらえたらありがたいですね。
来田先生:今後も貧血などニーズのある診療科目を更に増やしていければと思っています。忙しい人、地方の人も、オンラインを通してもっと医療を身近に感じてもらえたら嬉しいです。病気の予防やQOL向上のきっかけにもなりますので、ぜひ検討してみてください。