スキルや知識を身につけたい、同じ趣味を仲間と共有したい、新しい何かに挑戦したいといった会員ニーズに合わせ、インターネットを中心に運営される会費制のクローズドなコミュニティをつくる「オンラインサロン」。
登録すれば誰でも参加できるオープンなSNSとは異なり、同じ目的や興味関心を持ち、対価を支払った人だけが参加する仕組みのため、熱量の高いコミュニティが生まれる傾向があります。
知識を専門家に教わる講座、タレントのファンクラブ、趣味について熱く語り合うサークルのような場など、様々な使われ方があります。
本記事では、堀江貴文氏もサロンを開設する業界最大規模のオンラインサロンプラットフォーム「DMM オンラインサロン」を運営する、オンラインサロン事業部の社員3名にインタビュー。2017年から事業部長を務める豊好竜弥さんと、開発スクラムチームのトゥオミネン・アレクシさん、企画営業グループの浜川遥さんに話を伺います。
堀江貴文氏もサロンを開設!業界最大規模「DMM オンラインサロン」とは?
まずは、「DMM オンラインサロン」の事業内容について、お伺いさせてください。
豊好: 「DMM オンラインサロン」は、オンラインサロン(オンライン上に開かれた会員制のコミュニティ)のプラットフォームです。実業家の堀江貴文さんに代表される著名人から、さまざまな領域で活躍される各界のトップランナーまで、多種多様な方にサロンを開設していただいています。
「DMMオンラインサロン」は、新規事業企画室から生まれたビジネスモデルです。新規事業は多々あれど、軌道に乗せるのは簡単なことではなく、スケールするまでの過程で頓挫してしまうことが少なくありません。その中で「DMM オンラインサロン」はしぶとく生き延び、リリースから4年を迎えました。現在は、会員数が国内最大級になるまで成長しています。
事業の成長に伴い人員拡大を続けていて、浜川とアレクはリリースの翌年にジョインしています。
セールスの浜川さん、エンジニアのアレクさんはそれぞれ、どのような業務に従事されているのでしょうか?
浜川:私の役割は、サロンオーナーの新規開拓、サロンの企画提案です。企画営業グループの業務はサロンオーナー候補を調査する「Seeding」、サロンオーナーの新規開拓と企画提案を行う「Acquire」、開設したサロンの運営を支援する「Leading」、サロンオーナーやユーザーのカスタマーサクセスを担う「Optimize」、最後は造語ですが、既存サロンの会員獲得を促進する「Nexpand」に別れており、そのうちの「Acquire」を担っている形です。
「Acquire」は、サロンを開いてほしい“原石”を探す仕事です。私であれば、SNSをチェックしたり、本屋で雑誌や本を見てみたり、オンラインサロンを開くことで、魅力を最大化できそうな方にアプローチしていますね。
アレク:僕はフロントエンドエンジニアとUIデザイナーを兼任しています。サロンオーナーやユーザー、セールス担当者から寄せられる要望を汲み取り、サービスに反映することが仕事です。
尊敬する“あの人”とタッグを組む——学びの機会に溢れた仕事が魅力
オンラインサロン事業部で働く魅力についても、お話を聞かせてください。
豊好:オンラインサロンという事業の特性上、サロンを主宰する方々は、みなさん各界のトップランカーです。サロンオーナーをプロデュースすることが私たちの仕事なので、毎日が学びの機会に溢れていると感じます。
ただ、「どうぞご活用ください」という受け身のスタンスではなく、彼らがより輝けるように私たちもレベルアップしないといけません。毎日学びを得ながら成長していける環境なので、向上心の強い方にはうってつけの仕事だと思います。
浜川:豊好がいうように、学びの機会に溢れているのは大きな魅力です。特にオンラインサロン事業部のセールスは、経営者や政治家から美容師まで、業界を問わずいろんな人に会える仕事。普段は興味を持ちづらい領域でも、仕事を通じて好きになることも多く、毎日のように新しい発見があります。
また、尊敬する人とビジネスで関われるのも魅力の一つ。私は小さい頃からダンスを習っていたので、幼いころから憧れていたダンサーさんのサロン開設を担当した際は、本当に嬉しかったです。
幼い頃から憧れていた方を、大人になってからビジネスでサポートできるなんて、想像もしていませんでしたね。
開発者の視点で、「DMM オンラインサロン」に携わる魅力はありますか?
アレク:「DMM オンラインサロン」は独自のプラットフォームで運営しているので、開発者にとってやりがいのある開発環境だと思います。
サロンオーナーのみなさんは、こだわりのある方が多く、ハードルの高い要望を託されることがしばしばあります。技術的に難しいこともありますが、僕たちのプラットフォームに期待してもらっていることが伝わるので、燃えるんです(笑)。
また、ユーザーさんの声が届いたときは、大きなやりがいを感じます。日々改善を続けてきた甲斐があり、最近は「DMM オンラインサロンって使いやすいね」という声をSNSで見かけるようになってきました。サロン運営に最適化されたUIづくりを心がけているので、これからもそうした評判が増えるかと思うとワクワクしますね。
市場の拡大を牽引するサービスへ——オンラインサロンの可能性を拡大してみせる
「大人の学び直し」が注目される昨今、流通総額が年間10億円を突破するなど、オンラインサロン業界は盛り上がりをみせています。「DMM オンラインサロン」も流れに乗って事業を拡大されていくと思いますが、どのような人材を求められているのでしょうか?
豊好:求めているのは、ハイレイヤーを担う人材とテックリードです。オンラインサロン事業部は、いわばシリーズAからシリーズBへと差し掛かるタイミング。事業が頓挫してしまう「死の谷」を越え、ギアを上げてグロースを目指す段階です。平均年齢29歳・20名ほどの組織を束ね、サービスを一気に伸ばす手腕を持った人と働くことができたら嬉しいです。
開発を属人化させず、プラットフォームをブラッシュアップしていくためにも、ビジネスサイドと連携が取れるエンジニアの方を積極的に募集しています。
アレク:開発チームは新たに入社された方が多いため、プラットフォームのコードベースを完全に理解している人がまだまだ少ない状況です。初代エンジニアメンバーのラストサムライ(笑)である僕と開発を進めてくれるエンジニアさんの参画を心待ちにしています。
最後に、今後の展望についてもお伺いさせてください。
豊好:世の中に無数にあるセミナーやファンクラブは、すべてコミュニティとして置き換えられます。それらがオンラインサロン化していく可能性を考えると、まだまだ市場は黎明期です。オンラインサロン市場そのものを拡大しつつ、「DMM オンラインサロン」がその流れを牽引していきたいと思っています。
アレク:「DMM オンラインサロン」を、とにかく「イケてる」サービスにしていきたいと思っています。オーナーさんと会員さん、そして僕たちにとって“三方良し”のプロダクトをつくることが僕の目標です。
浜川:「より多くの人に、第三の居場所を提供する」ことが私たちの仕事です。「オンラインサロンがあったから人生変われた」という会員さんの声を聞くと、この仕事をしていて良かったと心の底から嬉しくなります。今後も引き続き、そんなサロンを増やしていければと思っています。
構成:オバラ ミツフミ 写真:岡島 たくみ