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<h2>はじめに</h2>

<p>はじめまして。プラットフォーム事業本部メンバーシップサービス部CSSスクラムチームの小杉です。<br />
CSSは「Customer Service Support」の略で、主に問い合わせフォームやヘルプ検索サイト、DMMのカスタマーサポートが利用する管理プロダクトの運用・改善業務に当たっています。</p>

<p>チームの詳しい紹介については、以下の記事をご覧ください。</p>

<p><a href="https://inside.dmm.com/entry/2020/02/27/pf_css_introduction" target="_blank">コンタクトセンターシステムを進化させる！CSS スクラムチームの紹介｜inside.dmm.com</a></p>

<p>現在はエンジニアとしてプロダクトチームに参画している私ですが、実は1年半前まではディレクター職でした。<br />
今回は、ディレクターからエンジニアに転身した際の苦悩を振り返りながら、現在のやりがいなどをお話したいと思います。</p>

<h2>ことのはじまり</h2>

<h4>2018年、新卒2年目の秋</h4>

<p>プラットフォーム事業本部は大きく体制変更することが決まり、組織の再編成が進んでいました。</p>

<p>組織の再編成を機に自身のキャリアプランを見つめ直していたところ『小杉さん、勉強したらエンジニアになれると思うよ、まだ若いし』と声をかけられました。</p>

<p>『え、エンジニアってそんな感じでなれるの？』</p>

<p>『正直何も分からないけど、技術的な知識があったら仕事の幅も広がりそうだし、やってみよっかな？』</p>

<p>そう思った私は、二つ返事で『やります！』とエンジニア職に転身する決意をしました。</p>

<p>こうして、私の波乱万丈なエンジニアライフ in CSSチームが幕を開けたのでした。</p>

<h2>初めての壁、開発環境構築</h2>

<p>エンジニアへの転身を決めた私がまずやったことと言えば、Webの学習サービスを利用してプログラミングの基礎を学ぶことでした。</p>

<p>Git、コマンドライン、PHP、MySQLの教材を3周ずつやって、気分は戦士。今考えると、小枝をもって戦場に乗り込んでいくようなものでした&hellip;。</p>

<p>そんな私に、初めての壁が立ちはだかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ローカル開発環境の構築です。</p>

<p><br />
存在する手順どおり進めれば完成するはず、と思っていたのですが、手順書に書いてあることが分からない&hellip;。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>『スクリプトの実行&hellip;スクリプトって何？ どうやって実行するの？』</p>

<p>『パスを通す⁈　&hellip;どこに何を通すって&hellip;？』</p>

<p>『プロセスの確認ってどうやってするの!! ていうか、プロセスってなんなの&hellip;』</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>試行錯誤しながらコマンドを打つも、エラーが続々。<br />
Googleで検索にかけるとそれっぽい解決策が見つかるものの、書かれている用語が分からない。<br />
それらを調べるうちに元々の目的を見失い、どうしようもなくなってチームメンバーに質問を繰り返すこと数日。</p>

<p>やっとのことで環境を構築し、プロジェクトを開くとそこには大量のディレクトリとファイルが。</p>

<p>『え？ こんなにいっぱいファイルがあるの？ どこで何やってるの??』</p>

<p>そして、思ったのでした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p><strong>『基礎だけさらっても、何にもできないじゃん!!!!!!』</strong></p>

<h2>エンジニアの楽しさを少しずつ感じてきた</h2>

<h4>2019年、春</h4>

<p>日々新たな問題はありつつも少しずつ黒い画面にも慣れ、小さな調査や修正タスクをこなすようになった頃。弊社のカンファレンス支援制度を使ってPHPerKaigi2019に参加することになりました。</p>

<p>エンジニアとして間もない頃にこのカンファレンスに参加できたことは、とても価値のある経験でした。業務だけではなかなか知り得ない技術・考え方に触れることができ、興味の幅が広がったからです。</p>

<p>また、同じ時期に既存プロダクトのリプレイス案件が始まり、初めてDB設計を経験しました。要件を確認しながら必要な項目を洗い出し、最適な形になるようにテーブルを組み立てていく作業には難しいなかにも楽しさを感じました。</p>

<p>ディレクター時代、技術に関してはエンジニアに全て任せきりだったので、『エンジニアってこんな仕事もするんだ！』と感じることが多く、たくさんの刺激を受けた時期でした。</p>

<h2>プログラミングが怖い</h2>

<h4>2019年、夏</h4>

<p>私の頭はパンク寸前でした。初めてのAPI開発、初めて触る言語。</p>

<p>アーキテクチャが理解できずどこに何を書けばいいのか分からない、言語の特徴を理解できずコードを読むのに苦戦する、PRにコメントをもらっても、何を言われているのか全く理解できないまま適当な修正を繰り返す、頭が回らなくなってこっそりトイレで泣く&hellip;。</p>

<p>『何もできないし、話についていけないし、しんどい&hellip;』</p>

<p>そんな気持ちで一日を終える日が続き、IDEの画面を見るのが怖くなって、会社を休みました。</p>

<p>かといって、休み続けても状況は変わりません。次の日には会社に行き、上長と話をすることに。自分の不安を伝えられたことで、気持ちが少し軽くなりました。</p>

<p>その後しばらくして、案件優先度の見直しがあり、この案件は中止となりました。<br />
初めて一から携わった案件だったので、少し残念な気持ちもありましたが、『しばらく一からコードを書かなくていいんだ』とほっとした瞬間でもありました。</p>

<p>ちなみにバックエンドのプログラミングは今でも苦手で、全く好きになれません。<br />
ですが、この時期に上長から言われた「他人と自分を比べすぎないこと」というアドバイスを心に留めることで以前よりも前向きに取り組むことができています。</p>

<h2>インフラとの出会い</h2>

<h4>前述した案件の中止後、ansibleを触ることになりました。</h4>

<p>この時点でインフラの知識はほぼゼロ。<br />
まずは既存のansibleを流して差分を調査するところから始まり、少しずつ実際に修正を行って設定を変更したり、新たなタスクの追加を行ったりするようになりました。</p>

<p>ansibleはYAMLということもあり、バックエンドのプログラミングと比べて直感的に書くことができます。<br />
これは一度プログラムに苦手意識を抱いてしまった私にも取り組みやすいもので、前向きに業務を行うことができました。<br />
また、この業務を通して利用しているミドルウェアがどういった役割を担っているのかが分かってきたことで、サービス全体の仕組みがふんわりと掴めるようになってきました。</p>

<p>そして今はdatadogのエージェントやメトリクス・APMの設定を行うansibleや、開発環境を構築するためのansibleを一から書くことができるようになりました。</p>

<p>昨年末から新たに顧客管理ツールをリプレイスするプロジェクトが始まり、今はクラウドとネットワークの勉強をしています。<br />
インフラが楽しいかも、と思えたことで「好きな部分に注力しつつ、苦手なこともがんばる」を意識できるようになってきました！</p>

<h2>振り返って</h2>

<p>Hello,worldって何？ というくらい技術知識ゼロの状態から始まったエンジニアライフ。</p>

<p>何日経ってもエラーが解消できなかったり、初めてのプロジェクトが途中で頓挫したり、正直、自分にこの仕事は向いてないかもしれないと思い悩むことも多く、順風満帆な1年間とは言い難かったです。</p>

<p>『もうエンジニアやめたいな‥』と意気消沈していた時期もありました。</p>

<p>ですが、たくさんの人や会社の制度に助けてもらいながら、いろいろなことを経験し、少しずつ成長できているのかなと今は感じています！<br />
現在進行中のプロジェクトでは、苦手なプログラミングもリリースを迎えた時に「好きじゃないけど分かるよ！」と言えるようにがんばるのが目標です！</p>

<h2>さいごに</h2>

<p>CSSスクラムチームおよび金沢事業所では、一緒に働いてくれるエンジニアを募集しています。<br />
ご興味のある方は下記募集ページをご確認ください。</p>

<p><a href="https://dmm-corp.com/recruit/" target="_blank">採用情報｜DMM Group</a></p>


知識ゼロでディレクターからエンジニアに社内転職！ひよっこエンジニア1年目の軌跡。

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