はじめまして! 2017年4月に新卒入社したデザイン本部東京本社所属の「はせしゅん」こと長谷川峻一です。
前回の記事では、僕たち新卒デザイナーの合同研修の模様をお伝えしました。
今回は実際に研修を受けて学んだことを、新卒目線でお届けしたいと思います!
《学び1》手を動かす前に「考える」
みなさんは「デザイナー」と聞くとどんな仕事を想像しますか?
PhotoshopやIllustratorなどのソフトを駆使してカッコいいデザインをつくる姿でしょうか。
それも間違いではありませんが、それ以上に今回の研修で僕たち新卒が多くの時間を費やしたのが「考える」というプロセスです。
具体的にどんなことを考えていたかというと……
このデザインをユーザーは本当に求めているか?
ユーザーが自分たちの想定通りに「見てくれる」と決めつけていないか?
説明しなければ伝わらないデザインになっていないか?
このデザインは、ユーザーのアクションに明確に結びついているか?
ユーザー目線とビジネス視点で思考を切り替えながら、頭をフル回転させて考え続けます。
学生の頃は考える前につい手を動かしていましたが、研修で情報設計やコンセプトメイキングを一から学んだことで自然と考える癖がつき、「なんとなく」デザインしてしまうことが少なくなりました。コンセプトの基本的な立て方(コンセプトメイキングの講座の資料より)
全てのデザインには根拠がある。
これが一つ目の学びです。
一緒に研修を受けた同期のコメント
:学生時代はユーザーを想定した制作物をつくる機会があまりなく、自分自身の理想の表現を優先させがちだった。本当にユーザーにとって必要なのか、最適なのかを考えられるようになったと思う。
《学び2》先を見据えて「つくる」
DMMの新卒研修では設計〜デザイン〜コーディングまでを実践で学び、一人でサイトをつくりあげるまでの綿密なカリキュラムが組まれています。
コーディング研修で感じたのは、僕たち新卒には先のことも見据えてつくる能力が圧倒的に足りないということ。
例えば、デザインをコーディングするとき、ブラウザ対応は必ず考慮しなければいけないポイントです。
Webサイトが閲覧されるであろう多種多様なデバイスとプラットホームを想定して実装しなければ、全てのユーザーに適切なユーザー体験を届けることができないからです。
実際に、私はコーディングレビューで先輩から以下のような指摘を受け、思わずハッとさせられました。
また、デザインを適切にマークアップすることは運用やSEOの観点からも非常に重要です。
学生の頃は何かとdivタグを乱用しがちでしたが、HTML要素の意味や目的をしっかり把握しコーディングすることで、人間にとっても、機械にとっても読みやすいコードとなることを実感しました。
一緒に研修を受けた同期のコメント
:学生時代はここまでじっくりコーディングを見てもらったことがなかった。なんとなくタグを選んでいたが、研修のおかげで運用やSEOまで考慮してコーディングする癖がついた。
《学び3》デザインの意図を「伝える」
デザイナーの仕事はつくって終わりではありません。
一緒に仕事をするメンバーや上司、時にはクライアントに、自分のデザインの意図を相手が理解できる言葉で伝えることもデザイナーの大事な仕事です。
今回の研修でも、レビューやプレゼンテーションを通じて自分のデザインについて話す機会が何度もありました。
実際にやってみて分かったのは、「デザインの意図を伝える」という行為は相手のためだけでなく、自分自身のためになるということです。
人に伝えるためには、自分のデザインを構成する要素の一つ一つを振り返って「なぜそうしたのか?」を整理する必要があります。
つまり、「伝える」ためには、デザイナーの役割と責任を再認識し、どれだけ根拠を持ってデザインしたかを明確にしなければなりません。
伝えることで、考えてデザインしたかを最終チェックできるのです。
さらに、自分のデザインを他者に話すことで対話が自然と生まれ、そこで得られたフィードバックを元に成果物をさらにブラッシュアップすることもできました。
一緒に研修を受けた同期のコメント
:3月までと比べてよりデザイン一つひとつの意味を考えることができるようになったと思う。同期のデザインの良い点や悪い点を言語化して表現する能力も少し高まったように思う。
まとめ
今回の研修を通じて、現場で働くための基礎スキルを身につけることができたと同時に、つくるだけがデザイナーの仕事ではないことを実感しました。
配属後も「考える」「つくる」「伝える」のバランスを大事にしながら、現場で活躍できる一人前のデザイナーを目指して精進していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!