はじめまして! 17新卒のデザイナー「かわぬん」こと川崎です。
デザイン本部の所属で、主にDMM pictures案件のデザインを担当しております。
今回の記事では、DMMが今年初参加したイベント『dotFes 2017』の様子をお伝えしたいと思います!
「dotFes(ドットフェス)」とは?
dotFes 2017 TOKYO 神田錦町
dotFesは今年で10回目を迎えたデザインの学園祭とも言えるイベントで、多種多様なトークショーや作品展示が目白押し。
今年のテーマは「デザインとテクノロジーで街を変えよう!」でした。
毎年会場を変えて開催されている同イベントの今年の開催地は東京・神田錦町。そして会場の様子はというと……。
メイン会場はテラススクエアの1、2階。1階の2つのステージでは同時進行でいくつもの熱いトークセッションが行われていました。
2階はインスタレーション展示がメインです。たくさんの作品が所狭しと展示されており、ゲームセンターのようなワクワクする空間は熱気ムンムン!
来場者の主な年齢層は20~30代で、意外にも子供連れのファミリー層が多い印象を受けました。
クリエイターに特化したイベントを予想していましたが、大人も子供も最新のデザインに触れて楽しめる、他にはないイベントでした。
触れる、見る、聞く、香る、IoT!
賑やかな会場に夢中になっていると、 あっという間にDMMの出番が近づいてきました!
今回、DMMはDMM.makeの取り組みに関するトークセッションで初参加。
トークセッションの概要は以下のとおりです。
▽登壇テーマ
DMM.make AKIBAで新たな価値観を生み出す IoTスタートアップ〜触れる・見れる・聞ける・香る〜
▽スピーカー
・上村遥子さん(DMM.make AKIBA コミュニティマネージャー)
・金井隆晴さん(no new folk studio CTO)-フットウェア『Orphe』
・川口健太郎さん(VAQSO Inc. CEO)-VR×香り『VAQSO VR』
トークセッションはほぼ満席状態でスタート。
一体どんな話が聞けるのでしょうか。わくわく!
サービスが「モノ」になると新しい体験が生まれる

よろしくお願いします! DMM.make AKIBAのコミュニティマネージャー、上村遥子と申します!
今日はDMM.make AKIBAについてのお話と、DMM.make AKIBAでユニークなプロダクトをつくっている企業2社をご紹介したいと思います!(ハキハキ)
(か、か、かっこいい……!)


まず、IoTって「モノのインターネット」と言われていますが、これって何のことかわかりにくくないですか?
確かに、自分がIoTについて聞かれても「モノがインターネットと繋がります」以上の説明が できないかも……


靴は履いて歩くためのものですよね。 でもIoTによって靴がネットワークに繋がると……
・遊ぶ|音をデザイン
・見せる|光をデザイン
・測定する|動きをセンシング
こんなふうに靴の用途が広がり、今までの靴ではありえなかった体験ができるようになります。
でもこれって、実は今まで私たちが「スマホのゲーム」でやっていたことと同じなんです。

「Webサービスの体験」を「モノ」を通して受けること、 つまり「サービスのモノ化」と私たちはよく表現しています。
サービスが「モノ」になると、それが新しい体験になるんです!

IoTに関わる人たちは、「ネット×モノ」で世の中にまだない新しい価値体験を生み出そうとしているんです。
刺激し合いながらものづくりできる場所
なるほど〜。私も新しい体験をつくるデザイナーになれるかな……!?


DMM.make AKIBAはそんなハードウェアの開発をトータルでサポートするための施設です。
IT企業はPCがあれば手軽に起業できるケースも多いですよね。同様に、3Dプリンターなどの機材の流通によって、2014年頃から簡単に個人でもの作りができるようになりました。
そこで、そんな人たちのためのプラットフォームを作ろうとサービスを展開し始めて、今に至ります。

エンジニアからファッションデザイナー、プランナー、さらには犬まで!?
いろいろなバックグラウンドを持つ人たちが一つのスペースに集まって刺激し合える場所。
それが DMM.make AKIBAなんです!
続いて、スタートアップ企業のお二人にお話いただこうと思います。

はじめまして。no new folk studioの金井と申します。
私たちはIoT製品であるスマートシューズ『Orphe』を制作している会社です。
2016年9月、LEDにフォーカスし、パフォーマンスに特化したシューズを最初にリリースしました。モーションセンサで動きを可視化したり、デバイスを繋いで映像をコントロールしたり、動きに合わせた演奏をしたりできるシューズです。
複数の人が『Orphe』を介してクラウド上のコンテンツにアクセスできるアプリなども作っています。 「日常を表現にする(Life becomes Art.)」をコンセプトに活動しているので、靴に限らずいろいろなアプローチをしていきたいと思っています。
光る靴、知ってる! ビジュアルのインパクトが強い!


『Orphe』に関して言えば、もっと人々の日常に普及するようなものにしたいと思っているので、今後は他のシューズメーカーの靴に『Orphe』をインストールしてもらうイメージで協業できたらいいと考えています。合わせて、
・コアデバイスのモジュール化
・クラウドプラットフォーム
・コミュニティづくり
といったことをやっていけたらいいかなと思っています。
実現するにはデザイナーもエンジニアも、事業をプランニングする人も必要です。たくさんの職域の人を巻き込んでいきたいので、ぜひDMM.make AKIBAに話を聞きに来てください!

お待ちしております!
子供用シューズとか、夏用のビーチサンダルとか……。夜道のランニングにも良いかも……? デザインのバリエーションが増えたら一般にも一気に広がりそうな気がする!


こんにちは! 初めまして。VAQSO Inc. CEOの川口です。
ヘッドセットに取り付けるだけで匂いも楽しめるVRデバイスをつくっています。
DMM .make AKIBAにはテックスタッフという様々なジャンルのスペシャリストが揃っているので、アドバイスをいただきながら施設を利用しています。

嗅覚は一番原始的な器官と言われており、本能に紐づく感覚です。
例えば、見た目がどんなに良くても匂いで食べる気が失せたりすることもありますよね。
嗅覚を刺激することでVRがよりリアルに感じられるんです。
今年の東京ゲームショーにも出展しましたし、これまで30ヶ国以上のメディアで取り上げていただいた実績もあります。

一度カラー映画を見たら、白黒映画では物足りなくなってしまう。色で映画の世界が変わったように、私たちは嗅覚でVRの世界を変えたいと思っています!
VR+嗅覚か……これは早く体験してみたい!
個人的には、"女の子の香り"があるそうなので、ぜひ嗅いでみたい★


「ITの人×ハードをつくる人」。両者の掛け合いによってIoTの世界は面白くなります!
たくさんの方と、それぞれの得意領域を横断しながら一緒に面白いことができたらなぁと思います。
金井さんや川口さんの話を聞いて興味を持った方は、DMM.make AKIBAのイベントにもぜひ参加してみてくださいね。
改めてありがとうございました!
パチパチパチ……
IoTへの理解がとっても深まった有意義なトークセッションでした。
従来の「モノ」の価値が変わるという未来を目の当たりにしたことで、私たちデザイナーにも未来を変えていくチカラがあるんだと胸が高鳴りました!
IoTの技術がさらに進めば、今こうしてスマホやPCに向き合うこと自体が無くなっているかもしれません。
これからのデザイナーには、固定観念を崩すパワーが必要だと感じましたし、サービスの一部を見てデザインするのではなく、多角的な視点を養わなければいけないと、気が引き締まる思いにもなりました。
ものづくりの今と未来が垣間見れた熱いイベント、「dotFes」。
そして、未来を変えていくチカラが詰まったDMM.make AKIBA。
めまぐるしいスピードで変化するデザインとものづくりの世界から目が離せません!
近い将来、例えば1年後のデザインの世界がどう変わるのか、すでに来年の「dotFes」が楽しみです!