初めまして! DMMデザイナーの まるです。
突然ですが…、皆さんのサイトの文章、誰が書いていますか?
DMMのサービス開発においては、UI・UX設計の観点から
・ボタンの文言は、どう書けば直感的に操作してもらえるか?
・ガイドの見出しや細かいコピーなどは、どんな言い回しならユーザーに伝わるか?
などなど、デザイナーがサイト内の細かいライティングを考えるケースが増えてきています。
しかし、ライター業は未経験な者がほとんどの私たち。
伝えたいことが多くなればなるほど、どういう文章で表せば良いのかわからなくなることもしばしばです。
これは一度、ライティングについて基礎から学ばねば!
そんなわけでテクニカルライターの高橋慈子先生を講師にお招きし、社内向けのライティング勉強会を開催しました。

高橋慈子氏(たかはししげこ)
ハーティネス代表取締役・テクニカルライター
1961年東京生まれ。1984年東京農工大学卒。
技術系出版社勤務を経て、テクニカルライターとして独立。1988年テクニカルコミュニケーションの専門会社、株式会社ハーティネスを設立。同代表取締役。
技術的な情報をわかりやすく伝えることをテーマに、書籍、Webコンテンツ、研修プログラムなどの開発、制作に関わる。
企業や業界団体でのビジネスライティング、ドキュメントの企画・構成などの研修を提供。
立教大学、慶応義塾大学、大妻女子大学非常勤講師。情報処理学会デジタルドキュメント研究会幹事。
まずは読み手のことを考える
お題は「DMMのサービスを、初めて聞く人に説明する文章」。
様々なサービスを展開するDMMでは、各サービスでターゲットユーザーもサービス内容も全然違います。まずはいくつかのサービスをピックアップして、チームごとに文章を考えていきます。
でも、ここですぐに文章を書き始めるのはNG!
まずは「どんな人に伝えたいのか?どんな人がこの文書を読むのか?」をチーム内でディスカッションします。
読み手であるユーザー像やポイントを固めてから、それぞれ思い思いの説明文に落とし込んでいきます。
書き終わったら発表&相互レビュー!
チーム内で同じサービス・同じユーザー像を設定しているのに、それぞれ全く違う説明文ができ上がりました。「そんな言い回しがあったんだ!」「この構成、わかりやすいね」など、チーム内で発表し合うことで、新しい発見が次々と出てきます。
発表後は相互レビューをして、良いところ・わかりにくいところをディスカッション。よりわかりやすい文章にリライトしていきます。
誰が、どんな時に、どんな情報を探しに来るのか。を考える
サービス概要の説明文を書き終わったら、続いては料金プランページなどの少し複雑な情報を含むページの説明文を起こしていきます。
ここでも「どんな人が、どんな時に、どんな情報を欲しいと思って読みに来るのか?」をチームで考えて、文章全体の構成を組み立てていきます。
サービス概要と比べると、伝えなければいけないことが盛りだくさん! 書いていると、伝えたいことが多くなり、なんだかごちゃごちゃした文章に…。
先生からの講評では「一文一義。一文で伝えることは一つに絞りましょう!」と指摘を受けました。
シンプルな文章で書くと、自動翻訳した時もナチュラルな翻訳になるそうです。海外発のwebサービスや製品などが、違和感のある日本語訳になっていると少し警戒しちゃうんですけど、その逆も然りってことですね。
サービスの展開に世界の垣根がなくなりつつある今、これは是非とも意識していきたい!
まとめ
思えばチャットやメール、資料作成からUIに入れ込むテキストまで、私たちは常に「言葉」でのコミュニケーションを行っているわけですが、人によって表現の仕方は様々で、伝わり方もそれぞれ違うものでした。
デザイナーとして、サービスとユーザーを繋ぐクリエイティブを生み出していく以上、「ビジュアルだけでなく、細部の文章までデザインされているか?」も意識すべきだと感じました。
またグループディスカッションでは、より良い伝え方、発表の仕方についても気づきがありました。
ただの独りよがりな表現や難解な説明にならないように、いろんな視点を取り入れながら、相手を意識した言葉を使って、より良いデザインやコミュニケーションを生み出していきたいです!
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