はじめに
こんにちは、プラットフォーム事業本部の市原です。
re:Invent もついに4日目ということで、最後のレポートをお送りします。
Day4
AWS DeepRacer League 2018 Championship Cup Final
Keynote に先立ち、先日発表された DeepRacer によるレースの決勝戦が開催されました。
発表から翌日で決勝戦というスピード感も凄まじいですが、この短期間で DeepRacer の動きをあのレベルに仕上げられるレース参加者の技術にも感服しました。
次回2019年のレースも楽しみです。
なお実際のレースの様子は AWS re:Invent Twitter アカウントの以下の投稿で確認できます。
An exciting final lap! #reInvent #Deepracer pic.twitter.com/gcPc0NbKTL
— AWS re:Invent (@AWSreInvent) November 29, 2018
Keynote
先日に引き続き、多くの新機能に関する発表がありました。
- Amazon Redshift Concurrency Scaling
- AWS Toolkits for popular IDEs
- Custom Runtimes
- Lambda Layers
- Nested Applications using Serverless Applicaiton Repository
- Step Functions service integrations
- WebSocket support for API Gateway
- ALB Support for Lambda
- Amazon Managed Streaming for Kafka
- AWS Well-Architected Tool
今日の発表ではサーバーレスアプリケーションで利用する AWS Lambda に関するものが多かったという印象です。
私が所属している開発チームでは現在サーバーレスアプリケーションも抱えているため、関連する発表が多く嬉しい悲鳴をあげています。
特に Custom Runtimes については、これまで AWS Lambda でサポートされていなかった Rust や PHP といったプログラミング言語が使えるようになるということもあり、これから追っていきたいところです。
A Serverless Journey: AWS Lambda Under the Hood
今日の Keynote の中で紹介されたセッションに参加しました。
セッション中では AWS Lambda それ自体のアーキテクチャーが示され、 AWS Lambda がどのようにして高い可用性を保ちながらコードを実行しているかが紹介されました。
個人的にはサーバーに配置するワークロードは異なるものを配置する方がバーストを避けられてよいという話が興味深かったです。
Top Strategic Priorities You Can Tackle with VMware Cloud on AWS
VMware Cloud on AWS の紹介、デモ、事例紹介のセッションでした。
VMware Cloud on AWS は AWS 上のベアメタル環境に VM を構築しオンプレミスのVMware と同じ vCenter で管理出来るサービスです。
オンプレミスの VMware から AWS への移行に使用するデモを見せてもらいました。
デモでは100台の VM を AWS 上にダウンタイム無しで移行していました。
AWS Outposts という AWS のシステムをオンプレミスに持ち込むサービスが発表されたこともあり、オンプレミスと AWS のハイブリッド関連のアップデートに期待です。
個人的には RDS on VMware のようなオンプレミスの VMware 上で AWS のシステムが動かせるような機能が増えると嬉しいです。
VPC Design Scenarios For Real-Life Use Cases
今回発表された新サービス AWS Transit Gateway のセッションを聞いていましたが、参加最終日に Workshop が追加されていたので参加してきました。
従来、VPC はピアで接続する必要があり、複数の AWS アカウント、 VPC 間の接続やオンプレミス環境と接続する場合は、 Transit VPC 機能を使って接続していました。VPC や DirectConnect を複数接続する場合は、複雑なネットワークを構成することになるため、今回の新サービスがマネージドで提供されることで準備も管理もシンプルになります。 Direct Connect は Early 2019 とのことです。
今回の Workshop では、新サービスの機能説明を受けた後に、出されたユースケースに合わせた設計を、同じテーブルの人たちと話あって行ない発表するというものでした。
4チーム(一部)がホワイトボードに書いて構成の発表を行ない、それに AWS の方がアドバイスしたり、更にみんなから質疑応答が結構熱く出ていました。
AWS アカウント間でリソースを共有できる RAM(Resource Access Manage) に Transit VPC が追加となりました。
Transit VPC との比較
Transit Gateway を使った構成イメージ
機能をテストする前から、新サービスの説明と設計まで考えるのは難しいところもありますが、こういう新サービスによって更に導入コスト、メンテナンスコストが削減されるのは嬉しい限りです。今後は、既存環境からの切り替えベストプラクティスを聞きてみたいと思います。
おわりに
というわけで今年の re:Invent のレポートは以上です。
業務で使ってゆくことになりそうなアップデートや新機能について整理が必要だと感じていますが、まずはこの後の re:Play を目一杯楽しんでからにしたいと思います。