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リモートワークを活用した障がい者雇用がDMMらしい話

リモートワークを活用した障がい者雇用がDMMらしい話

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こんにちは! 金沢南のマルシオです。

今日の記事では、石川県金沢市を拠点に、DMM.comとDMM.comラボの障がい者雇用を支える「BCC」という部署をご紹介したいと思います。

リモートワークが叶える新しい障がい者雇用の形

企業を陰で支える部門のイメージイラスト

企業の障がい者雇用

突然ですが、一定規模以上の企業は必ず障がい者を雇用しなければならないルールがあるのをご存知ですか?
厚生労働省が定める「障害者雇用促進法43条第1項」に、

従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務がある 

と明記されているとおり、業種や職種を問わず企業は障がい者を雇用しなければなりません。
グループ全体で2,800人の従業員を抱えるDMMも例外ではなく、DMM.comとDMM.comラボの障がい者雇用を担当しているのが、「ビジネスクリエーションセンター(BCC)」です。

幅広いエリアで雇用できる秘策

先述のとおり、BCCは金沢を拠点にしています。

全国に拠点があるDMM.comとDMM.comラボの障がい者雇用を、特定のエリアで支えているのもDMMならでは。各所ではなく北陸3県で全雇用をまかなっているのですが、そこにはDMMらしい秘策がありました。
障がい者雇用には、多目的トイレや駐車場の完備などのハード面から、社員教育などのソフト面まで、企業側の受け入れ体制が必要で、そのハードルは決して低くはありません。

そこで、DMMが導入したのがリモートワークを使った障がい者雇用でした。

ご存知のとおり、DMMは拠点をまたいで事業を展開しているため、通常業務でも遠隔のやり取りは日常茶飯事で、リモートでのコミュニケーションはお手のもの。
そこで、オンライン上のやり取りをベースにしたリモートワークで、北陸三県の障がい者を対象に雇用をスタートしました。

DMMで働く障がい者の声

粟嶋さんと管理者安田さんの写真

現在、37人の障がい者がBCCに所属しています。
実際に普段どんなお仕事をされているのか、お話を聞いてきました。

「やりたいからやるんだ」という信念をもって

粟嶋さんアイコン写真

粟嶋さん/先天性四肢欠損
DMM GAMESで配信されるオンラインゲーム上の表記に違法性がないか、調べたりパトロールしたりするのが主な業務です。サービスにとって重要な役割だと認識していますし、自分の得意なことを活かして、微力ながらも社会の役に立てていることがとても嬉しいです。お給料で誰かにプレゼントをしたり、自分へのご褒美を買ったりする時にも、DMMで仕事をしていることへの喜びを感じますね。
実は、「働く」ということ自体が初めての体験で、働き始めた頃は不安もありましたが、周りの方々が支えてくださるお陰で順調にできていて、今、とても楽しいです。職場に赴くのではなく、「家」という慣れた環境で仕事できるメリットはかなりあると思います。リモートワークは文字でのやり取りが主になるので、文字から相手の気持ちを読み取ったり、逆に自分の言葉を文字で正確に伝える工夫は必要ですね。
できる、できないではなく、「やりたいからやるんだ」という信念と、感謝の気持ちを大切にするという思いをもって、道を進んでいます。障がいがあることで働くことに悩みがある方もいると思いますが、それぞれに自分の信念をもって、そして感謝の気持ちを忘れずにいろいろなことに挑戦し、一歩ずつ前に進んでほしいなと思います。

徐々に芽生えた自分を認める気持ち

濱中さんアイコン写真

濱中さん/うつ病
DMM.com内の検索であらゆるワードに対応するための人物名やタイトルの調査をしています。我々の調査結果で少しでもユーザーが便利になればと考えていますし、一方で間違いがあるとユーザーに迷惑がかかってしまう。売上アップのチャンスもあれば、DMM.comの信頼を損なう可能性もあるため、いつも慎重確実に仕事をしていきたいと思っています。
私はうつ病と診断されていて、睡眠障害や意欲の低下などの一般的な症状に加え、身体的な倦怠感もありました。この症状がかなり重く、ひたすら寝ている状況が3か月ほど続き、いっそ楽になりたい気持ちになったこともあります。
しかし、今は精神的にかなり安定しています。
鬱になった当初は「仕事ができなくなって会社を辞めてしまうと人生が終わってしまう」と本気で思っていました。どん底の状態になって、初めて「今日一日生きているだけで価値がある、生きているだけで自分は頑張っている」と自分を認められる気持ちが少しだけ生まれてきました。
そこから、ゆっくりと焦らず、寝たきりから日常生活を少しずつ取り戻し、こうして仕事をして社会生活を重ねて、できること徐々に増やして、自信がついてきました。
自分の仕事が会社にとって役立つものであり、さらにその仕事によって社会が便利になる。今、その素晴らしさを実感しています。

リモートワーカーを支える管理者の存在

管理者の写真

BCCには、リモートワークで勤務するスタッフの業務管理や、教育・指導を担うメンバーがいます。
リモートワークで対応可能な業務を社内営業で獲得することに始まり、リモートワーカーである障がいのあるスタッフの意見や提案を他部署に繋ぐ窓口の役割も果たしています。
サービスが多岐にわたるDMMにおいても、特殊な業務と言えそうです。

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管理者岡田さんのアイコン写真

管理者・岡田さん

特に気をつけているのは、どういう内容であれ、一旦最後まで話を聞くようにすること。リモートワーカーの意見や話に耳を傾けて、業務改善提案が独りよがりにならないように気を配ります。
時には進捗管理するディレクターとして、また時には勤怠管理する総務のように、上司(管理者)の立場からアドバイスをしたり、面談をして話を聞いたりします。複合的な役割を任せられているので、難しさはありますが、そこが醍醐味でもありますね。

管理者安田さんのアイコン写真

管理者・安田さん

「働きたい」、「貢献したい」という気持ちの強いメンバーが多く、自分にとっても良い刺激になっています。
リモートワークという環境上、得られる情報量は通所している従業員よりどうしても少なくなってしまいます。情報不足によるストレスや社会性の低下が発生しないよう、橋渡しをしていくことも管理者の大事な役割だと思っています。

管理者北出さんのアイコン写真

管理者・北出さん

能力があるのに対人関係の難しさで壁にぶつかってしまう人もいます。最初は表情の暗かったスタッフが、仕事で認められることにより顔つきが明らかに晴れやかに変わっていく姿を見ると、こちらも嬉しくなりますね。リモートワークの必要性、そして私たちに求められている役割を改めて感じた瞬間でもあります。

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管理者・黒川さん

管理者として難しく感じるのは、コミュニケーションの質と量です。
チャットツールを使ったテキストでのコミュニケーションが主になるので、対面ならば伝わるニュアンスが伝わらず齟齬が生まれることがあります。
また、業務のタイミングによっては数日間連絡を取らないこともあり、リモートワーカーが不安を感じている可能性もあります。
それぞれのリモートワーカーの性格や資質に合わせた接し方が必要で、適切な距離感を把握するためには、まずは信頼関係を構築し、その人をよく知り、一人ひとりと向き合うことが大切だと考えています。

リモートワークを活用した障がい者雇用を社会に広めたい

リモートワーク中の写真

最後に、BCCを取りまとめるマネージャーの梶進一さんに、障がい者雇用への思いと、今後の展望を伺いました。

ー どんな思いで業務にあたっていますか?

梶さん

採用面接では「社会のために役に立ちたい」と熱くアピールされる方が多く、面接官である我々も、その熱意に心打たれることがよくあります。初心を大事にしてもらいつつ、我々管理する側は成果につながるよう、その人が最大限能力を発揮できる環境作りを心がけています。最近はテクニックより信頼関係を築き上げることのほうが重要だと気づき、何ごとも楽しくポジティブ志向なチームになるよう心がけています。

ー 長期的なビジョンや、BCCを通して世の中に届けたい価値はありますか?

梶さん

DMMが取り組む「リモートワークを活用した障がい者雇用」は日本ではまだ実例が少ないので、「働き方改革」の一例として広めていきたいと思っています。 事業所から離れた方からも求人応募があるのは大きな利点で、採用エリアが拡大することで、良い人材に巡り会えるチャンスは飛躍的に上がります。 障がいを持っている方にとっては、通所できない車椅子の方が就労できたり、精神疾患の療養につながる効果もあります。この新しい障がい者雇用の手法を社外にも広めて、より多くの障がい者の働き口を増やすことができれば、それ以上のことはありません。ニーズがあれば、障がい者雇用に取り組む企業向けの「リモートワークを活用した障がい者雇用の導入支援」のような新規事業も視野に入れていきたいですね。

まとめ

DMMでは、東京ー石川間の遠隔会議は日常茶飯事で、関わる事業や職種を問わず、多くのスタッフが日常的にリモートワークで業務を遂行しています。
環境はもちろん、リモートワークへの心理的なハードルも低いDMMだからこそ、実現した就業スタイルと言えそうです。

また、「やりたい」、「挑戦したい」という気持ちを持つ人にチャンスが与えられるのはDMMの特色ですが、障がい者のスタッフたちもそれぞれ、「やりたい」という信念や、自身の成長を感じながら就業しているのが印象的でした。

障がいがあってもなくても、2,800人の従業員の一人で、DMMで働く仲間であることに違いはありません。普段はなかなか接することはないけれど、チャレンジングなDMM精神がそこにも浸透していることを感じて、ちょっと嬉しくなったマルシオでした。

DMMで働いてみたいと思った北陸3県にお住まいの障がい者の方、ご興味あればぜひエントリーお待ちしております!

dmm-corp.com