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5周年を迎える「DMM.make AKIBA」はいまどうなってる 〜村中COO×大沼DMM.make AKIBA事業部長対談〜後篇

5周年を迎える「DMM.make AKIBA」はいまどうなってる 〜村中COO×大沼DMM.make AKIBA事業部長対談〜後篇

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前篇のインタビューでは、DMM.make AKIBAは、DMMグループの中では珍しくファーストペンギンの事業であり、だからこそ、事業としてしっかりと継続できるようにしていかなければならないという話がありました。今回の後篇では、AKIBAが今後どんな存在であり続けるべきなのか?を中心に掘り下げていきます。

 

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村中 日本ってもともとモノづくりや小商い、商売の国で、駄菓子屋とか、100円ショップとか歴史的に育ってきた特徴的なものってあるじゃない。そんなふうにモノづくりから新しいものが生まれてきた国だとすると、AKIBAもそういった中長期的な文化創出を体現できる場所として守っていきたい。10年、15年と続けていきながら、長い目で温めていくってことも重要だと思う。他にこんな場所はないと思うからね。

大沼 まさに、そうですね。

村中 なんかこう秋葉原って、部品街でもあるし、ある種の下町感もある。サブカルの街っていうイメージがあるけど、実は昔からのモノづくりと商売の街だったりするよね。
これからAKIBAが施設として盛り上がっていくためには、ただ若い世代だけじゃなくて、そういうシニアの世代の人たちもコミットしてくれるようになったらすごく日本っぽいなと。

大沼 はい、やっぱり製造業を支えてきた世代って、実はまだまだ現役バリバリで中心的な存在だと思っていて、逆にそういった方々にまた舞い戻ってきてもらって若い世代を一緒に育てていけるような施設になったら一番理想的かなと思っています。

村中 そうだよね。地方に目を向けてもそうだけど、意外と都心でも後継者問題で悩んでる工場があるよね。当然、若い人たちの力を借りないといけないわけで、そのへんにいても適切な人材は見つからない以上、そういう課題を持っている人たちにも見に来てもらったほうが、AKIBAの価値って伝わるのかもね。町工場ってまだ、日本は結構残っているのかな?

大沼 めちゃめちゃ残っていますね。実際に最近は結構、町工場とのネットワークを強化しつつ、今すぐどうなるかはわからないが、DMM.make AKIBAだけで解決できないものはどんどん他に広げていって、また巡り巡っていつか帰ってきてくれればいいかなって。

村中 そのネットワークができたら、例えばラクスルさんみたいに、輪転機を常に回したい印刷工場と、安く印刷したい小口ユーザーの間に入って、互いにWinWinな新しいビジネスを作ることだってできるわけだよね。そういったことをAKIBAも目指せるよね?

大沼 はい、AKIBAという場所がそんなふうに機能していけるポテンシャルはあると思っています。そして、ハードウェアだけじゃなくて、ソフトウェアに関してもそういったグッドサイクルが生み出せるんじゃないかなって思っています。AKIBA自体がスタートした当時は、ここに3Dプリンタなどのハードウェア機材が揃っていたこともあって、ハード方面の人たちが集まりやすかったんですけど、最近はソフトウェアスタートアップ、テックスタートアップも応援しているので、もっともっと来てほしいなって。
“秋葉原のブルックリン”で働きませんかっていう気持ちです(笑)。

村中 このクリエイティブな空気感は、他ではなかなかないよね。自分は立場としてはCOOだから、個人的にはもちろん、数字がどうとか経営的な話をしちゃうんだけど、そもそもそんな思想からはこういう場所って生まれてないわけで。それも守っていきたいよね。つまらなくなったら、人が集まる場所ではなくなっていってしまう。バランスを取らないとね。

大沼 そうですね。

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(そういう意味では、奇跡のような場所。)

 

村中 だから良かったのかもしれない、もしかしたら。後付けだけど、クリエイティブから入って、よく分からずやり始めて徐々に数字とかも意識して今の段階っていうのは正しかったのかもしれない。最初からかっちりやっていたら、たぶん上手くいってなかった。

大沼 確かにそうですね。

村中 DMM.make AKIBAって、そういうブランドなのかもしれない。事業にどんどん取り組むDMMグループの中でも特異な存在であることは確かだけど、AKIBAを知ってからDMMを知ってくれた人がたくさんいる。

大沼 はい。なので、どんどん皆さんに知ってほしいですし、遊びに来てほしい。こういう施設をやっているからこそ、新しい最先端の情報が集まってくるので、それを一つの企業様の向けの研修パッケージにしたプログラムとして提供させていただいているんですけど、そういったきっかけから「新規事業を作りたい」とか、「新しいアイデアを出す練習をしたい、訓練をしたい」っていう人たちが増えてきてほしいですし、そのための施設でもあるんです。

さらにその先には、DMM.make AKIBAみたいなもの、あるいは、ズバリそのものを作りたいという企業さんなども多くて、今だと京都造形大学さんと一緒にプロジェクトを進めさせていただいてます。また、他の地域や企業さんからも、いろいろとご相談をいただいてたりもします。

村中 起業家というか事業家の皆さんから、AKIBAはどういう場所だと思ってもらえたらいいかな?

大沼 そうですね。やっぱり、 コミュニティマネージャーが4人いるんですけど、彼らは、入居してる起業家やそれ以外の人たちにもかなりおせっかいに絡んだりします。例えば、プレゼンの練習とかも壁打ち受けたりするんですよね。もし資金調達が必要だったら、知っているCVCとかVCを紹介したり、例えば製品の量産をしたいんだったらAKIBAのスポンサーさんであるSHARPさんを紹介したりとか、そういったおせっかいを施設としてはめちゃめちゃやってるところが魅力かなって。

村中 今はそうやって、若くて何かを起こしたいっていう野心ある人たちがいっぱいいるわけじゃない。そういう人って普通の企業にいたら会えないよね。

大沼 会えないと思いますね。なので、企業の方が定期的にいらっしゃっては、会いたいスタートアップ、ジャンルを話していただいて、そこにスタートアップをアサインしてみると、そういうのがすごく面白いなあと。結果的に事業提携2社してるんですけども、スタートアップ側にしてみても、普通はドアノックしたところで取り次いでもらえなかったりすることもあるので、まあそういったところを上手く使ってもらえれば嬉しいですね。

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村中 だから単なるモノづくり施設って言わないほうがいいってことだよね。“コトづくり”なんだと。

大沼 そうですね。最近は スカラシップ制度っていうものを導入して、DMM VENTURES(DMM本体からのマイノリティ出資)と連携 を深めています。本当にアイデアさえ持ってくれば、気が付いたら事業が立ち上がっている。そこから、出資を受けたり、大手の企業さんとも一緒に提携をしてどんどんグロースをしていくみたいな未来を作りたいなと。

村中 大手メーカーの団塊世代ぐらいの皆さんって、とんでもなくいろいろな経験をしてきているじゃない。そんな人たちがここに集まって協力してくれたら、それこそ面白いことができそうだよね。

大沼 そうですね。今それこそテックスタッフの一人が還暦を過ぎた、もともとソニーで長らく第一線にいたエンジニアさんでした。

村中 いいよね。大手と組む可能性もあるし、小さく始めてじっくりと育てていく方向性もあって、小さいところが大きいところと組んだら、大きいほうにいけるかも。そういうのはなんかこうダイナミックさを秘めているよね、AKIBAって。もしかしたら、DMMグループ全体でもそういうことが起こっている気がして、DMMのエッセンスが詰まった縮図なのかもね。

大沼 ほんとにそうですね。

 

5周年という節目を迎えたDMM.make AKIBA。「モノづくり」から「コトづくり」へ。新たな挑戦が続いていきます。

https://akiba.dmm-make.com/
https://dmm-corp.com/business/akiba