はじめに
こんにちは! DMM.com テクノロジー本部開発推進部の高山です。
普段はフロントエンジニアとして業務をしていますが、写真撮影が趣味なので、このDMM insideで使われている写真素材の撮影も時々担当しています。
さて、DMM insideをはじめとしたオウンドメディアに使われる写真は、アイキャッチとしても、コンテンツの一部としても、記事作りには欠かせないものです。しかし、いざ撮影!となると、例えば人物インタビュー記事では同じアングルの写真ばかりになってしまったり、顔が暗く写ってしまったりなどの悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、オウンドメディアのインタビュー取材における、人物写真の撮り方のコツを紹介します。
撮影までの流れ
まずは、撮影に至るまでの流れを紹介します。
- インタビュー内容がinside編集部側で決まる
- おさえたい絵や、イメージなどを編集部、ライターとすり合わせる
- インタビュー取材と平行して撮影
- 取材後、社内の目立つ綺麗なところでメインビジュアル撮影の時間を設ける
- 撮影した写真に対して、ピントの確認や露出調整、トリミングなどを必要に応じて行い、一旦納品する
- ライターとのイメージの差があった場合は修正して再度納品する
照明について気を付けるポイント
続いて、オフィスで撮影する際に気を付けたい照明に関する話です。
DMMの六本木本社オフィスを例に出しますが、読者の皆さんが使うオフィスに置き換えて参考にしていただけると幸いです。
基本事項
DMM社内での取材は、基本的に24Fジャングルゾーンの会議室や役員会議室、セミナーゾーンやシャンデリアがあるゾーンで行われることが多いです。
どれもお洒落で特徴的なロケーションですが、その部屋に付いている照明にあわせて撮影する必要があります。
ジャングルゾーン会議室の場合
ジャングルゾーン会議室の中には大きな窓がある部屋もあり、六本木の街並みが望めます。
撮影の際は窓を背景にすることで開放的で都会的な印象にすることができます。
その反面、逆光により被写体の顔が暗くなる場合があるので、影を軽減するためにストロボを当てています。
その際、立体感を損なわないように、斜め上から当てることが多いです。
▼参考写真使用の記事
役員会議室の場合
役員会議室でも立体感を出すために、弱めにストロボを当てています。
しかし、ガラス越しにセミナーゾーンが見えるような作りになっているこの部屋では、ストロボの光が反射してしまうことがあります。
なので、なるべく反射したストロボが入らないように配置にするなどして、面積の小さい光源になるように工夫しています。
▼参考
セミナーゾーンやシャンデリアゾーン付近の場合
セミナースペースはカフェ風のロケーションになっていて、シャンデリアやアンティーク調のテーブルなどが特徴的な部屋です。
とてもお洒落なロケーションですが、シャンデリアの光以外にも天井からオレンジ色の光が出ています。
こちらでも立体感を出すためのストロボを当てていますが、シャンデリアから強めの光が出ているので、被写体の立ち位置によっては顔に影が落ちてしまいます。
その際は、あまり影響がない場所に移動してもらいます。
また、ストロボの白い光はシャンデリアのオレンジ色の光とミックス光(※)になってしまうので、ストロボにオレンジ色のフィルターをかけて防いでいます。
※被写体に色温度の違う2つ以上の光が当たることで色が混ざり、ストロボ光の影響で、被写体の色が青白く、背景が赤い写真になるといった現象が起きます
▼参考
撮影の構図について
続いて、撮影時の構図について気を付けていることを紹介します。
表情や仕草
インタビュー中の表情や仕草をなるべく多く、いろいろな角度から写真に収めるようにしています。
とくに対談形式の場合は、二人の関係性が分かるような瞬間を収めることを意識しています。
▼参考
被写体を自然体で撮る
撮影されることに慣れていない人が多いので、なるべく会話しながら自然な表情を収められるようにします。
ロケーションで差を付ける
オフィスの撮影で会議室を使う場合は同じようなロケーションになりがちなので、なるべく同じ写真にならないように、会議室ごとの差などをできるだけ写真の中に入れるようにしています。
例えば、セミナースペースには植物や面白い形のひな壇があるので、立体的に座ってもらうなど、変化をもたせています。
▼参考
最後に
いかがでしたか?
オフィス内での撮影で気を付けていることを紹介させていただきました。
会議室や設備はもちろん会社ごとに異なるはずですが、ロケーションが限られていたり、部屋の照明がビルの都合で操作できなかったりといった個々の環境にも照らし合わせながら読み替えていただくことはできるのではないかな?と思います。参考になれば幸いです。
また、冒頭で説明したように、僕は普段カメラマンではなく、フロントエンドエンジニアとして従事しています。
写真撮影は趣味が高じたものですが、「撮影やれるよ!」と声をあげたら本当に撮影させてもらうことになりました。
DMMには、そういったチャレンジを推奨する風土姿勢があると感じています。
最後に、現在、僕の所属する開発推進部のバックエンドエンジニアを募集しています。
一緒にチャレンジしたい方、ぜひエントリーください!