DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
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新規事業を生むビジコンの新たな形

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ビジネスを生み出すためのDMMのビジコン2018

こんにちは! DMM inside編集部です。

以前DMM insideでも開催を告知した、DMM.comとDMM.com Labo合同のビジネスコンテストの最終プレゼンテーション大会が先日行われました。

 

DMMビジネスコンテスト開幕!|inside.dmm.com

 

チームの力を発揮する大会

これまでは事業アイデアを募って審査する形式で開催してきたビジネスコンテスト。そこから新規事業にスムーズにつながらないことが大きな課題と捉え、今年は試験的に「プロトタイプのある事業計画」の提出を応募要項に組み込みました。さらに、事業化の確度を上げるため、役員と事業部長、ビジコン事務局によるメンター制度を設けました。

この狙いについて、ビジネスコンテストの運営を担当した井上はこう話します。 

井上の写真 井上

新規事業を生むためにビジネスコンテストを開催するならば、ビジネスアイデアを募るだけでは不十分と考え、今回の形式でビジコンを開催しました。ビジコンのゴールは二つです。一つ目は当然ながら、新規事業がその場で生まれること。提案にプロトタイプがあることにより、決裁権を持つ審査員がその実現性を加味して正当に評価を下すことができます。二つ目は新規事業を立ち上げるポテンシャルのあるチームを見つけること。ビジネスを考え、プロトタイプまで作る経験のあるチームは、例えビジコンでは事業化が承認がされなくとも、事業を作るポテンシャルのあるチーム。このようなチームは、ビジコン後も新規事業立ち上げにおいて大いに力を発揮できると考えています。

ハードルを上げすぎではないのか?

今回のDMMのビジネスコンテストに参加するには、プロトタイプを開発できる能力があることを前提に、3~4名のチームを構成して応募する必要がありました。
確かにハードルの高い大会でしたが、総勢17チーム、60名以上の参加者が一次の書類審査に応募し、通過した6チームが最終審査である今回のイベントに挑みました。

アイデアの数だけで見れば、昨年度は108個の応募があったため、大幅な落ち込みです。

井上の写真 井上

参加者の数で言えば、ハードルをあげたぶん、例年の5分の1から5分の2程度、30人前後の応募があれば上出来だろうと予想していました。今回は昨年度とは違い、賞金も用意しておらず、参加者に対するインセンティブは事業化する権利と準備予算だけです。そのような条件に対して60名の応募というのは、思った以上の反響でした。ハードルを上げ過ぎたということは決してないでしょう。

イベント当日

最終プレゼンイベント当日は、DMMの事業を管掌する亀山会長・片桐社長含む役員陣5名により、その場で事業化決定の可否が問われるとあって、緊張感に満ちた雰囲気でした。発表を行った6チームを紹介します。

6チームのプレゼン

チーム アルバイト

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こちらは、全員がDMM GAMES所属のチーム。ユーザーがずっと使い続けたくなる、今までにないアルバイトアプリのプレゼン。実際にアプリのユーザーとなる大手飲食チェーンの取締役や事業部長、提携先や求職者に対するヒヤリングを積極的に行っていました。

 

チーム XR-DOLLS

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イタリア人エンジニアが開発を担当した、Unityを使ったARアプリの提案。スマートフォンだけでキャラクターが目の前に現れるアプリを実装しました。

 

チーム DMM MiNE

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チーム全員が石川の事業部所属の石川チームで、新しい形の仮想通貨のマイニングサービスの提案。メンバーが石川の複数の事業所に分かれているため、ミーティングの設定に難儀しつつも、提案をまとめ上げました。関係業者から見積もりを取るなど、詳細な財務計画が用意されていました。

 

チーム PARTS

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アフリカを市場にした越境ECサービスの提案。メンバーのほとんどが海外出身で、ケニアで類似サービスの運営経験を持つ者もいました。文化の違いによる苦労もあったそうですが、実際にユーザーとなるアフリカのバイヤーに対するヒヤリングも行ったうえでの提案でした。日本の物流会社にも意見をもらい、実現への可能性を模索ていしました。

 

チーム LINKS

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クリエイターを支援するポートフォリオプラットフォームの提案。ユーザーテストやヒヤリングを積極的に行い、プロトタイプの改善、改良に心血を注いでいました。LINKSは視聴者投票では最も支持を集めたチームです。

 

チーム DMM GO

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AIを活用したコミュニケーションツールアプリ「Laife」の提案。
ユーザーテストやヒヤリングを積極的に行ったのはもちろん、AIの実装までを完了させてのプレゼンでした。

 

結果発表・表彰

審査の結果、その場では6チームの提案はすべて事業化は見送りとなりました。

しかしながら、プロトタイプが優秀だったチーム、プレゼンが素晴らしかったチーム、リリースが最も現実的だったチームが選出され、檀上で表彰が行われました。どのチームも、やはり事業化を目指して挑んでいただけあって、悔しい表情がにじみ出ていたのが印象的でした。

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表彰後、亀山会長から、

亀山会長の写真 亀山会長

事業化は難しいものの、どのチームもゼロからプロトタイプを作ることまでできていて、可能性を感じた。ビジネスは甘くないけど、これからも頑張ってほしい。新しい事業の提案を待っているよ~!

と締めの挨拶があり、イベントは終了しました。

 

やはりビジコンから新規事業は生まれないのか?

 

井上の写真 井上

確かに、今回のビジネスコンテストから新規事業は生まれませんでした。しかし、それは想定の範囲内です。実はイベントの後、すでに再挑戦のチャンスをつかんだチームがあります。それは審査員を務めた事業役員目線で、事業としては未熟な面があっても、チームとしての実力が確かに認められたからこそです。どのチームも予算が付与されたなかで、社内スタートアップを立ち上げるべく、KPIの設計、チーム単位でのプロトタイプ制作、ユーザーヒヤリング、ユーザーテスト、事業提携先の開拓、財務モデリングなどといった、新規事業の立ち上げに不可欠な経験をしています。また、イベント終了後にも、参加したチームから提案を練り直して再挑戦したいという力強い声が上がっており、モチベーションの高さも感じられます。今後このビジネスコンテストが新規事業の創生につながると確信しています。

 

まとめ

チームの役員に対して直接事業プレゼンを行うチャンスがあることで、DMMの新規事業投資に対する意欲の強さを感じました。今回提案を行った6チームはどれもプレゼンのクオリティが高かったので、相当な準備と努力を重ねたのだろうと思います。めげずに再挑戦を繰り返し、新規事業が立ち上がることを期待しています。

ビジコンをはじめとして、DMMでは新規事業の立ち上げに積極的に取り組んでいます。
「亀チョク」もその一つです。

DMMでの新規事業立ち上げに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!

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