こんにちは!DMM inside編集部です。
今回は、DMMの音楽事業として新たに立ち上がった「DMM music」に迫るべく、事業マネージャーの松本さんに話を聞いてきました!
DMM musicとはなんでしょうか?
「DMM music」はDMM.comグループが声優の原石を発掘し、新たな時代を担う声優アーティスト生み出す新事業です。
レーベル設立に伴い、アーティストマネージメント会社であり音楽レーベルでもある株式会社A-Sketchのアニメレーベル「Astro Voice」と連携してプロモーションを展開していきます。
DMM musicの立ち上げの経緯を教えてください。
「DMM pictures」が2017年の春に立ち上がり、本格的にアニメ事業へ参入していくうちに、アニメとは切っても切り離せない「声優アーティスト」の重要性に気が付きました。
しかしながら、現在活躍している声優アーティストは市場の中でも本当に限られた方々のみというのが現状です。若手がチャンスをつかみにくい業界とも言えると思います。
そこで、才能を秘めた若手声優の活躍の場としてDMMが持つプラットフォームを提供し、日本のアニメ文化に新しい風を吹かせたいと考えるようになりました。
DMM picturesを発表する前に、A-Sketchの中川さんとDMMの取締役の村中がお会いする機会があったのですが、その時既にその時点で実績の豊富なA-Sketchさんと今後の展望を共有することができたのがDMM musicをスタートしたそもそものきっかけです。
では、松本さんがDMM musicに関わることになったきっかけは?
私はDMMの経営企画室に所属していたのですが、こういった新規事業の情報に最初に触れることが多く、「音楽と声優をやりたい」という話が上がった時に一番に手を挙げたのがきっかけです。
今では、さまざまな取り組みをしているうちに、今後の野望を抱くようになりました。地上波放送の大きな歌番組に出れるくらい有名な声優を輩出したいなと本気で思っています。
フェスを開いて東京ドームを埋めたり、日本のみならず海外でも通用する声優アーティストを育てていくつもりです!
立ち上げにあたって大変だったことは何でしょうか?
立ち上げ前の準備段階ですね。ひたすら市場調査を重ねたのですが、かなり大変でした。
市場調査は主に2軸あり、トレンドとマネタイズが中心です。
トレンドでは、現在どういったジャンルのどんなアーティストが売れているのか、過去の系譜はどうなっているのかといったところで数字にできない部分が難しかったです。
マネタイズでは、CDの販売ではどれくらいの売上があり、興行ではどのような手法が用いられているか、ファンクラブ運営はどんなことをしているのか、他にもグッズや配信・パッケージもそうですが、マネタイズポイントはこんなところで費用感はこんなもので、利益率はどれくらいになるのかといったリサーチです。
基本的に新規事業では下調べが大半を占めており、自分が未知の領域を調べ上げることが楽しみでもあり、大変なことかと思います。
好きじゃなければやれないくらい大変だと思います。
現在の業務内容はどんなものでしょうか?
直近ではオーディション開催や審査に向けて、応募を増やすための施策を考えたり、実際に応募いただいた方の審査を行ったりしていました。その他では、審査員の方々を集めるための準備やディレクションも行っています。
今後に向けた仕込みとしては、放送予定タイトルのオープニング・エンディングをどのアーティストに歌ってもらいたいかを考え、委員会でも提案や折衝を行っています。
BGM(劇伴と呼ばれるもの)をどんな方にお願いしたいか、テイストはどうするべきかといったアニメの本質に関わるクリエイティブにも携わっています。
そのほか、タイアップでのマネタイズの方法を検討したり、アニメとのコラボやグッズ企画、上記を踏まえレーベルさんや事務所さんとの交渉を行ったりもしていますし、その他にも、新規のマネタイズ案を考案し、他社様への提案から落とし込みまでを行ったりもしています。
DMM musicとひと言に言っても、かなり幅広い業務内容になります。
今後は所属いただいた皆様の売り方を考えたり、実際にアニメやゲームにブッキングしたりということもそうですが、いかにしてこのビジネスをグロスさせるかということを念頭に、新規のマネタイズを中心に企画営業を行う予定です。
DMM musicチームはどのようなことを大事にしていますか?
とにかく早く動くことを意識してます。業界の動きや流れが早いこともありますが、チーム内の動きが早いので、ディレイを起こさないよう、迅速に物事を進めることを意識しています。
あとは遠慮しないことですね。
私自身の年齢やキャリアもあって、目上の人や業界歴の長い方々とお取り組みをさせていただくことが必然的に多くなりますが、遠慮せず自分の考えややりたいことをガンガン伝えていくようにしています。
ちなみに、音楽経験はありますか?
あります! 小学生の頃から高校生くらいまでずっとドラムをやってました。
小学生の頃はドラムの発表会が毎年あり、どのバンドの曲を演奏しようかと考えると寝れないくらい楽しんで演奏してました。
高校生の時は軽音楽部もあったのですが、所属はせず、校内の仲間とバンドを組んでいました。
学校行事には出れませんでしたが、卒業ライブなど、美味しいところはもっていってましたね
目立つことが好きなんですよね、基本的に(笑)。
いよいよ始動!声優アーティストオーディション開催!
声優アーティストオーディションについて教えてください
冒頭でも説明したとおり、若手がチャンスをつかみにくい現状があるので、高い志があり、才能のある方々に入口を用意したいというのがあります。
アニメーションレーベルである「DMM pictures」で積極的にアニメ製作に参画したり、「DMM GAMES」でオリジナルゲームを多数展開していることもあり、社内だけでもかなり多くのチャンスを用意することが可能です。
正直、かなり魅力的なオーディションが開催出来たはずです!ここまで多数の入口が用意されているオーディションはそう多くないと思うので。DMM musicに所属された方々には沢山のチャンスがある、ということをこれからもどんどん伝えたいですね。
ひとえに音楽といっても、さまざまな売り方があります。
CDを出す・ライブを実施する、というわかりやすいものから、アニメやゲームのタイアップ、派生して音楽を主軸にした舞台やミュージカルの実施などさまざまなビジネスが展開されています。
私たちとしては、欲張りに全部取り組んで、上手くいったものはそのまま伸ばす。上手くいかなかったものはどうすれば上手くいくかを試行錯誤しながらPDCAを回していく流れになります。
その中でも、やはり音楽を主軸としたアニメ・ゲームの企画などは積極的に実施したいな、と考えております。
オリジナル企画は、発表できるまでに長い年月を要しますが、そこまで見据えたプロジェクトということでもあります。
DMM musicに携わるうえで求められることは
とにかく、関係者が多いので、多方面の意見を汲み取って、折衝できる資質は必要かなと思います。
取り組みが多岐に渡るぶん、一つのことに強いこだわりを持って取り組む人よりも、いろんなことに興味を持って自ら考え、企画できる人が好ましいかと思います。
何事にも積極的に、ポジティブに取り組むことができれば最高です!
今後のmusicの目標と、個人的な目標・意気込みを!
DMM musicとしての目標は、冒頭でもお話した通り、若手にチャンスを与えつつ、日本が誇るアニメーションのさらなる発展に寄与できればと考えています。
個人的には、ライツ管理部でもともと行っていたパッケージ商品の企画営業と、新規サービスの企画・開発、DMM musicの運用と主に3つの事業に関わっているのですが、ざっくり全部上手くやりたいですね!
特にDMM musicは新規事業ということもあり、さまざまな展開が考えられるので、国内外問わずたくさんの方々に音楽やアニメを届け、長く愛されるコンテンツ企画に携わりたいです。
松本さんありがとうございました!
今後の展開がますます楽しみなDMM musicです!