DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
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警戒心ゼロのナマケモノから怒りのチンアナゴまで!知られざる「DMMかりゆし水族館」生き物たちの素顔

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

「領域問わず、何でもやる」を掲げるDMM。まさにそれを体現するひとつが、南国・沖縄で展開する水族館事業です。「DMMかりゆし水族館」は最新の映像技術と空間演出で、亜熱帯の森と海の世界を体感できる新感覚のエンターテイメント水族館。その見どころや楽しみ方を、飼育員の財津と広報の齊藤にじっくり聞きました。個性的なナマケモノや怒ったときのチンアナゴなど、生き物たちの裏話や映えスポットの情報が満載です。

SNSで人気の超個性的なナマケモノ

ナマケモノがすごく人気で、SNSでもバズってましたよね。

財津:うちの水族館で展示しているのはフタユビナマケモノという日中でも比較的動くタイプの種類なんです。しかも、特にケージには入れていないので本当にすぐ近くで彼らの様子を観察することができます。おかげさまでお客様 からはかなり好評をいただいていまして、初めての方は「近っ!」と言ってその距離感に驚いてくれますね。

ケージに入っていないのに逃げないんですか?

財津:それが逃げないんですよ。ナマケモノは大半を木の上で過ごすので地面に積極的には降りません。もちろん、寝るときも木の上。展示ではナマケモノのそういった習性をうまく利用しています。

でも、うちの水族館には変わったナマケモノが1頭いて……その子だけ地面で眠るんです(笑)。

ふてぶてしいですね(笑)

財津:水族館に来た当初は、他のナマケモノと同じように下で眠ることはなかったんですが、1年くらいしたら警戒心がなくなっちゃったみたいです。いまでは人間のように腕枕をしながら寝ています。

現在ナマケモノは合計で6頭いると聞きました。オスとメスの割合はどうなっているんですか?

財津:これはお客様からもよく聞かれるんですが、実はナマケモノの性別を見分けるのってかなり難しいんですよ。確実な判定をするためには、大学など専門機関で毛根の細胞の分析などをしてもらないといけなくて。今のところ動物に負担をかけてしまうことから、うちでは性別の判定はしていません。

ええ……!ということは、どっちか分からないということですか?

財津:はい、正確には分かりません。ただ、おそらくそうじゃないかというレベルでは分かっているので、聞かれたら「たぶん女の子ですよ」って答えるようにしています。

時間によって変わる演出、足元に広がる別世界

改めてDMMかりゆし水族館ってどういった水族館なんですか?

齊藤:最新の映像表現と空間演出を駆使した新しい形のエンターテイメント水族館です。施設自体は2フロアに分かれていまして、ひとつは亜熱帯気候の森をイメージした空間が広がり、もうひとつには澄み切った海をイメージした空間が広がっています。没入感を高める映像を見られたり、時間帯によって空間の雰囲気がガラッと変わるエリアを設けているのも大きな特徴です。

展示している動物たちはおよそ100種2500匹。水族館にしては動物の割合が多いのが特徴でして、先ほどのナマケモノのほかにも、ミーアキャット、アリクイ、リクガメ、アルマジロ、ペリカンなどがいたりします。

一番の人気エリアはどこですか?

財津:足元に巨大な水槽が広がる「ちゅらみなも」のエリアは特に人気ですね。床の水槽の面積をここまで広く取っている水族館は日本でも珍しいと思います。このエリアに足を踏み入れると、だいたい皆さん「おお……」という感動の声を漏らしています。

何百匹という魚が群れで泳いでいたり、体の大きなサメやエイ、ウミガメがゆったり泳いでいたり、とにかく迫力満点です。普段は岩の隙間に隠れていてあまり姿を見せないんですが、この水槽には体長3mのオナガウツボもいます。姿を見られたらラッキーですね。

映えスポットもいっぱい

キレイな写真もいっぱい撮れそうです。

齊藤:どこから写真を撮っても映えると思いますよ。定番スポットは1Fの大水槽ですね。正面から撮っても迫力満点の美しい写真が撮れますが、水槽の脇に設けられた丸い窓から撮ると、より神秘的な写真になります。「潜水艦の中から撮った写真みたい!」と喜ばれているお客様が多いですね。

財津:それから、幻想的な光の演出が楽しめるクラゲのエリアも美しい写真が撮れます。だいたい200〜300匹ほど展示しているんですが、なかでも数が多いのがミズクラゲという種類。

模様のように見えるのは、実は彼らの胃腸なんです。大半は四葉のクローバーのような形をしていますが、水槽をよく見てもらうと、ハートのような形を持つミズクラゲもいたりします。ご来館の際はぜひとも見つけてみてくださいね。

水族館がもっと楽しくなる!生き物たちの知られざる素顔

水族館では王道のペンギンもいるんですか?

財津:フンボルトペンギンが7羽います。ちなみに、沖縄の水族館でペンギンが見られるのはうちの水族館だけ。やっぱりヨチヨチ歩いているのが可愛いみたいで、彼らもすごく人気ですね。

ペンギンには換羽期があると聞いたことがあるんですけど。

財津:そうなんですよ。ただ、その時期のペンギンは毛がかなりボサボサなんですね。それを見て体調を心配するお客様も出てきてしまうかもしれないので、うちでは換羽期を迎えたペンギンは展示せず、裏で飼育をしています。

逆に、やけに毛並みがツヤツヤのペンギンがいたら、毛が生え替わったばかりの個体ということになります。そんなペンギンがいないか探すのもけっこう楽しいですよ。

こういう情報を知っているとさらに水族館が楽しめそうですね。ちなみに、お子さんたちに人気の魚って何でしょうか?

財津:意外かもしれませんが、ドクターフィッシュが圧倒的に人気です。ほかの生き物には見向きもせず、ずっとドクターフィッシュに手をつついてもらっているお子さんをけっこう見かけます(笑)。

キッズたちは魅入られちゃうんですかね(笑)。

財津:彼らは角質を食べると言われていて、人間が手を入れるとバーっと寄ってくるんです。大量のドクターフィッシュがツンツンしてくれるので、きっとお子さんたちにはそれが楽しいんだと思います。

もともとドクターフィッシュって体がとても丈夫な魚で、水温が38度でも生きていけるんです。だから、温泉地の温かい川にも棲息していたりするんですよ。

へ〜!初めて知りました。

財津:うちの水族館ではチンアナゴも人気なんですけど、せっかくの機会なので見るときのポイントをお伝えしますね。彼らはかなり臆病な魚です。人が近づくとすぐに顔をひっこめてしまうため、そーっと水槽に近づいてあげてください。そうすると、穴からニョロっと顔を出す愛くるしい姿を見ることができますよ。

よく観察していると、チンアナゴ同士がつつきあいの喧嘩を始めることもあります。そのときは彼らの表情に注目してほしいですね。本当にイラッとしたような顔つきをしていて、なんだか人間みたいなんですよ。

DMMかりゆし水族館は進化を続ける

今後はどんな水族館にしていく予定なんですか?

財津:お客様に満足していただくためにも展示する生き物の幅をもっと広げていきたいですね。実際、最近も館内リニューアルしたばかりで、半分以上の生き物を入れ替え、カメレオンやヤモリなど爬虫類に特化した新エリアもオープンさせました。次はクラゲエリアをさらに充実させたいと考えています。

せっかく自然豊かな沖縄にある水族館なので、他の場所ではなかなか見られないような生き物の展示にも挑戦していきたいです。

齊藤:どなたが訪れても満足してもらえる。そんな水族館づくりに日々励んでいますので、沖縄旅行の際にはぜひともお立ち寄りください。生き物のことをもっと深く知りたい人は、飼育員から話が聞ける無料のバックヤードツアーも開催中です。こちらも参加お待ちしております。

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