DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
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壁一面すべて「本物の植物」DMMオフィスでは何が起きているのか?

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

DMMは、オフィスデザインもDMMらしさ満載です。室内でこれだけの規模で本物の植物を使っているのは珍しいそう。六本木オフィスの施工当時から設計・管理に関わってきた菊地、現在の植物のメンテナンスや管理を担当している、総務部の高橋と武居に話を聞きました。

固定概念を覆したオフィスを作りたい

六本木にあるDMMの24階オフィスに来ると、まず目に飛び込んでくるのがこちらの景色です。

普通のきれいなオフィスに見えますが、実は壁一面がすべて「本物の植物」で出来ています。

壁だけではなく、廊下にある植物ももちろん本物です

職場より植物園に近い?このオフィスは、どういう経緯でできたのでしょうか。

初めに、施工当時からオフィスの設計・管理に関わってきた菊地に話を聞きました。

菊地 良子(きくち りょうこ)人事総務労務部 東京GA マネージャー
1998年9月入社。DMMグループ内のさまざまな業務(営業など)を行い、2004年からグループ会社全社の総務全般の業務を担当。現在はDGホールディングスGA部でcom人事労務と協力しながら労務も行っている。

なぜオフィスに本物の植物を使おうと思ったのでしょうか?

いまのオフィスに移転するとき、「DMMらしい、固定概念を覆したオフィスを作りたい」という話が持ち上がりました。

DMMはすごく事業が多様なので、同じく生態系が多様な「ジャングル」をテーマにしようということになり、オフィスで植物を育てることになったんです。

結論がすごい......!本物ではなくフェイクの植物にしようという話にはならなかったんですか?

一切、なりませんでした。最初に決まってからは、そのまま最後までやり切りました。

初志貫徹だったんですね! 初めて施工のプランを聞いたときはどう感じましたか?

「すごいものが出来るんだろうな」と思いました。

もちろん本当に形になるのかという不安もあったんですけど、技術力が高いメンバーがそろっていたので、なんとかなると思っていましたね。

水漏れや虫退治?オフィスを育てる感覚

実現するにあたって、特に大変だったことはなんですか?

水漏れですね。もともとは普通のオフィスなので、自動潅水の仕組みが完璧にはできなくて。

そのせいで、オフィスが完成してから最初の1年半は、水がいろんなところから漏れていました。

水漏れを感知するケーブル状のセンサー
これがオフィスの至るところに設置されている

普通のオフィス管理では絶対に遭遇しないトラブルですね。

いまは改善されたんですけど、当時は毎日水漏れのアラートが鳴っていました。

特に、朝はすごかったです。朝の6時頃に植物に水をあげていたので、毎朝出社するとワーンワーンとアラートが鳴っていましたね。

水漏れの他に、苦労したところはありますか?

虫退治ですね。これも今はなくなったんですけど、最初の頃は土の中に虫の卵があったようで、植物と一緒にどんどん虫も成長しちゃったんですよ。

春になったらナメクジが出たりして、しらみ潰しに退治していました。

オフィス移転当初、24階に現れた“ヤモリ”

お話を聞いていると、オフィスではなく植物園の管理の話を聞いているようです。

まさにオフィスを育てている感覚なんですよね。植物もどんどん育って、昔は小さかったのにいまは本当に大きくなりました。

なかには、大きくなりすぎて廊下が通れなくなってしまったので抜いた植物もありますね。

こちらの植物も、このままだと左のディスプレイを隠しそうな勢い

いまのオフィスは大きい植物が多く、まさに「ジャングル」という雰囲気があります。

見た目だけでなく、植物の種類もジャングルをイメージしているんですよ。

沖縄など南国の植物を多めにしたり、できるだけ茶色くならない植物を採用したりしています。

屋外で本物の植物を使うことは多いんですけど、室内でこれだけの規模を実現するのは珍しいので、やっぱりいま見てもすごいなと思います。

社員と入れ替わりで働く植物たち

続いて、現在の植物のメンテナンスや管理を担当している、総務部の高橋と武居に話を聞きました。

右:高橋 応和(たかはし まさかず)組織管理本部 総務部 部長
新卒時、株式会社オンワード樫山の人事部にて制度や労務、研修を担当し、同社本社総務部に異動。庶務から全社的なBPOを担当。2016年、株式会社トライステージに移籍。総務のほか法務や情報システムの一部を担当するなど領域を拡げバックオフィス全体を体得。2019年、DMM.comに入社し総務管掌。2022年からはDMM GAMES総務部門の兼務に加え地方創生事業にも取り組む。プライベートでは総務系勉強会を2019年から主宰し毎月1回の運用を継続中。

左:武居 夏希(たけい なつき)組織管理本部 総務部 総務グループ 接遇チームリーダー
ブライダル系企業のバックオフィスと営業を経て、2017年DMMに入社。入社後、人事から総務を経験。総務の業務システムにて自動化や効率化を行った。現在のチームに在籍して2年目。

現在はどういうメンテナンスをしているのでしょうか?

武居:専門の業者さんに週に1回来てもらっているほか、3ヶ月に一度、植物の補強や入れ替えをしています。

朝は自動で水やりを行い、夜には光合成をさせています。

手塩にかけて育てられているんですね! 光合成はどう行われているのでしょうか?

武居:光合成用の人工ライトを夜の10時から2時まであてています。社員がいない時間に植物が働いていますね。

天井に並んだ白い箱のようなものが光合成用ライト
これのおかげで、植物が社員と入れ替わりで働き始めることができる

植物は温度も大事だと思いますが、エアコンは植物と人間のどちらに合わせているのでしょうか?

武居:中間です。南国の植物が多いので、完全に植物にあわせてしまうと、オフィスが熱帯気候になってしまうんですよ。

なので人が過ごしやすく、植物に無理をさせない26~28度を目指しています。

仕事でこれだけの植物を管理していると、やはりご自宅でも植物を育てようという気になるのでしょうか?

武居:あはは!(笑)ならないですね。

「まったくならないです!」と満面の笑みで答えてくれました

ここの植物は個人で育てるには大きすぎるんですよね。なので家で育てる想像ができないんです。

この前、植木鉢の小さな植物を追加して初めて、自分の部屋に置くというイメージがわきました。

確かに、よく見ると家に置くにはどの植物も大きいサイズです

植物の中には、野菜など食べられる植物もあるのでしょうか?

武居:いまのところありません。枯れたり、映像の邪魔になったりするので、花をつける植物は入れないようにしているんです。なので実が収穫できないんですよね。

植物なので気合いを入れたら食べられると思うんですけど、おいしくはないと思います。

「ただ、根っこの下にイモなどがあれば食べれるかもしれませんね!」
いつかDMMのオフィスで収穫祭ができるかもしれません

「ジャングル」らしく食虫植物も完備

ここからは、オフィスを歩きながら解説してもらいました。

改めて見ると、本当によく生い茂っている植物

こうして見ると、本当にたくさんの植物がありますね。

武居:毎日見ていてもわかるぐらい、どんどん増えているんですよね。

高橋:週1で刈り込んでいるのに、全然減らないんですよ。昔は壁の隙間が見えたんですけど、いまは覆い尽くされてしまいました。

嬉しそうに育った植物を愛でる

高橋:植物の横には、あまった水を流す側溝もあります。

オフィスとは思えない充実の排水設備が…!

高橋:あ! あとはこのへんに......

突然、植物をかき分け始める高橋

高橋:食虫植物があったんですけど、いまは見つけられなくなりましたね!

植物が増えすぎて隠れてしまった食虫植物
「どこかにはある」そうです!

食虫植物があると虫よけにもなるのでしょうか?

武居:それが、逆に食虫植物の方が虫が来るんですよね。

高橋:そのあたりの虫をどんどん引き寄せちゃうんですよね。なので、食虫植物のあるエリアだけ防虫処理をしています。

そんな見えない苦労が......!

高橋:苦労もありますが、ゲストの方には大きなサプライズになっているので、いいオフィスだと思っています。社員たちも、よく外部の方に説明しては驚かせていますね。

植物を前に、楽しそうに話す

DMMオフィスは空気もキレイ

これだけ植物があると、やはりオフィスの空気も違うのでしょうか? 専用の計測器で、二酸化炭素の濃度を比べてみました。

ジャングルがあるエリアだけが二酸化炭素が少ない......?!

「正直、植物のおかげかはわかりませんが、植物があるフロアは二酸化炭素がやや少ない傾向にあります。なので、理論上は他のフロアより仕事に集中しやすいはずですね」と高橋から力強いお答えをもらいました。

設備や環境だけでなく、空気も良いDMM六本木オフィス。ぜひ、DMM本社にいらっしゃった際には植物にもぜひ注目してみてください。

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