はじめに
DMM.comが2022年の新卒開発職向けに行なっていた技術研修が終了しましたので、振り返りを含めてお伝えいたします。
スケジュールなど研修の詳細な情報に関しては、開始記事をご覧ください。
DMM.com の 2022新卒技術研修がはじまりました|inside.dmm.com
DMMの技術研修ハイライト
DMMエンジニアとしての開発基礎〜個人開発演習
DMMは多種多様なプロダクトを抱えており、全社的な共通基盤に携わることもあればチーム毎に技術選定を行なうこともあります。どのような環境でも今後活躍できるような基礎能力の習得を目指しました。
まずインフラ領域について、オンプレミスとクラウドの両方を学んでいただきました。リモートでデータセンターの様子を見学したり、AWSとGCPに触れてクラウドの特性を理解しつつサービス間の違いも体感できたようです。
そしてDockerでの環境構築やエンジニアとして抑えておくべきSOLID原則を学んだ後は、個人開発演習に挑んでいただきました。参加者はそれぞれ専門領域が異なりますが、研修中に専門領域外の技術にも積極的にチャレンジしていただくべくWeb開発(バックエンド・フロントエンド)・アプリ開発(Android・iOS)・機械学習など全てを1人で実装する内容になっています。
運用技術・応用技術 〜 チーム開発
スクラム開発の学習をワークショップ形式で行ないました。ステークホルダーと開発チームそれぞれのロールを交互に体験することで、多角的にプロダクト開発をとらえる目を鍛えられるような内容になっています。
また、サービス監視技術・テスト技術・DevSecOps・認証認可などの広範な学習も進め、チーム開発のための準備を整えました。
技術研修の目玉であるチーム開発では先輩メンターについてもらいながら、自分たちで課題設定から行なっていきます。設定した課題に対するソリューションを企画・立案し、MVP(価値提供可能な最小限のプロダクト)の開発に取り組んでいきます。
最終日には研修の講師・先輩エンジニア社員・配属先の上長など大勢の前で、完成したプロダクトを動かしながらプレゼンを行なっていただきました。そして最後に自分たちの成長を振り返り、4ヶ月以上に渡る技術研修が無事に終了しました。
ふりかえり
4ヶ月の技術研修という大きなプロジェクトを無事に終えることができました。
今年度は、研修の講師や運営メンバーとして総勢40名の新卒入社エンジニア・デザイナーが参画しました。自分たちが研修を受けた経験や配属後の実務で得たナレッジをもとに、教材をはじめとして研修全体を大幅にブラッシュアップできました。
参加者に行なったアンケートでは理解度のバラツキ(標準偏差)が昨年度よりも減少しており、全員の理解を重視して教材の内容やフォロー体制を改善した成果が数値としても現れていました。
※X軸:理解度バラツキの大小、Y軸:理解度平均の高低。右上のゾーンがバラツキが小さく、理解度が高いと判断できる
おわりに
研修が終わり、それぞれの配属先にて新たな業務が始まりました。
講師陣にとっても教えることを通して様々な学びが得られ、自身の成長のきっかけにもなったはずです。
DMMの継続的な成長にも繋がるように、開発者の皆さんが今後も活躍されることを期待しています!