先日、上海でHUAWEIの最大規模イベント「HUAWEI CONNECT 2019」が開催されました。
HUAWEI Japanからご招待を受けて、DMMからは佐藤と田中の2名で参加させていただきました。
日程の関係ですべてを見ることはできませんでしたが、興味を覚えたものをいくつか簡単に紹介させていただければと思います。
ストレージ関連
弊社の配信インフラでは新たにストレージ製品を導入したこともあり、HUAWEIの新ストレージ製品に注目してみました。
OceanStor Dorado V6

標準4コントローラ、拡張で32コントローラまで増やせるストレージです。
会場に置いてあったのはモックアップだったのが残念でした。
性能面をお聞きしたところ、以前と比べて飛躍的に伸びているようです。
ストレージ性能を比較する場合、IOPS(1秒あたりに処理できるIO数)がストレージ指標になることが多いかと思います。
例えば、第三者機関(SCP-1)での性能指標では、2018年10月時点で「Huawei Dorado V3」が700万IOPSで一位でしたが、約5カ月後の2019年3月時点で「富士通 ETERNUS DX8900 S4」が1000万IOPSで一位に躍り出ています。
IOPSが700万→1000万といった時点で既にインフレ気味のパフォーマンスアップですが、驚くことに今回発表された「Huawei Dorado V6」はIOPS 2000万です!ドラゴンボール戦闘力並みのインフレを感じます。
SCP-1のパフォーマンスに関するデータは以下のリンクでご確認いただけます。
http://www.spcresults.org/benchmarks/results/top10/performance/spc1/3

そのほかV6からはARMベースのCPUを使用、また少しずつ最近話題の「NVMe Over Fabric」にも対応しています。レイテンシーの低下に期待できますね。
9月15日時点でプレスリリースでしたので、販売時期は来年でしょうか?
個人的には、機会があれば評価機を借りてテストしてみたいと思える機材でした。
SSD
SSDでも面白いものがありました。61TBのSSDなのですが、とにかく薄いです!
サーバーに36本搭載できるとのことで、勝手ながら過去の経験から"フル搭載したら壁のようになるぞ、エアフロ―をしっかりしていないとオーバーヒートを起こすのでは?" と心配していたのですが、
バックプレーンを見てみると…
バックプレーンが半分になっていました。
"なるほど、SSDの挿し口が2つに分かれていたのはこのためだったのか…"と力業で納得させられてしまいました。
興味を持ったのでお聞きしてみたところ、今のところは独自規格で作られているもので、標準規格に通すのはこれからだそうです。いずれお目見えするかもしれないですね。
5G + スマートシティ
中国は、最近では雄安新区に自動運転や無人店舗などを導入し、スマートシティに力を入れていることはご存知かもしれません。
「HUAWEI CONNECT 2019」でもブースは別途用意されていました。
Wi-Fi 6、5Gの機器の展示も多く見受けられました。
今後のスマートシティに必須とも言えるものはやはりWi-Fi 6や5Gだと思われますので、HUAWEIも一歩も引く気はないようです。今後、5Gの覇権はどうなるのでしょうか?
スマートシティブースにはAIゴミ箱もありました!
ネットワークで容量が検知され、一杯になったものを回収にくるとのことでした。後ほど中国のガイドさんとお話する機会があったため、お伺いしたところ既に深センなどでは導入されているそうです。
おわりに
興味の赴くまま回っていましたので偏った内容でお届けしてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
HUAWEIの最新機器など、なかなか見る機会はないと思います。このような機会がありましたら訪れてみるのも楽しいと思います。
「HUAWEI CONNECT 2019」へ参加に続き、HUAWEI本社および工場見学にも参加できました。そちらのレポートも上げますので、お楽しみに!
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