DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
事業

DMM全体収益の向上を図るマーケティング本部 統合戦略部とは?

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

  • 熊本 勝(くまもと まさる)

    前職まで十数年に渡りセールスプロモーションやデジタルマーケティング領域において企業の販促支援に従事。 2018年1月にDMM入社後はDMMアフィリエイトやメールマガジンといったプロダクトの責任者としてグループを含む各事業サービスの販促支援を担い、現在は統合戦略部部長としてDMM全体収益向上を目的とした全社マーケティング支援や戦略立案を主導。

DMMのマーケティング組織には一事業単位よりも、グループ全体での収益拡大を主なミッションに置く部署があるのをご存知でしょうか?それが、昨年設立したマーケティング本部 統合戦略部です。今回は、その統合戦略部の部長を務める熊本さんに部署のミッションや現状の課題感についてインタビューしました。 

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DMM全体の将来を見据えたマーケティング戦略を

まず始めに、統合戦略部とはどんな部署でしょうか?

マーケティング本部 統合戦略部は2019年12月に新設された横断部署です。
主な動きとしては、DMM.comグループ全体の収益向上を目的としたマーケティングアクションの提案や実行推進までを行います。

DMMは今後、会社の特徴でもある新規事業開発やM&Aによってますます関連事業数が増え、プラットフォーム(PF)全体への訪問ユーザー規模も拡大していくと思います。そういった将来像を踏まえ、PFビジネス軸でDMMを俯瞰して見た際に、全体戦略と各事業活動の整合性といった観点においては、これまでの各事業単体での収益活動に加えて(PF内の事業サービスであれば)PFビジネスにおける役割も今以上に明確に定義していく必要があると思っています。
そういった具合にDMMの将来を見据えたうえで、マーケティング領域において全体戦略に伴う各意思決定材料の提示や、戦略と各事業活動との整合推進などを担うのが統合戦略部の役割となります。

我々は横断事業支援組織となりますが、立ち位置に関してはあくまでもDMM全体軸での最適化を担うポジションですね。

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では次に、部署の現在の業務内容を教えてください。

まず、部署のミッションは大きく2軸あります。まずひとつが、直接収益支援軸となるPF収益活動全体のモニタリング~アクションプラン策定です。そしてもうひとつ、間接収益支援軸となるのがDMM全体収益向上に向けた事業支援環境整備です。

前者では、各事業活動の全体収益貢献構造を可視化し、全体最適軸での施策KPIモニタリングとマーケティングアクションプラン実行を繰り返していくことで収益向上サイクル確立の支援をしていきます。
例えば、各事業が集客したユーザーについて集客チャネルから着地~回遊を経てのCV先まで一連の行動を可視化することで、全社として最も収益貢献性の高いゴールデンルートが特定できます。次にそのルートへの動線設計や流入拡大施策を実行し、さらにその施策KPIをモニタリングした後に分析と課題仮説検証を繰り返していくことで収益向上のためのサイクルを確立させていきます。
また、後者では、各収益活動を推進するうえで取り決めているルールや制度などを現状の市況感や全体戦略観点から最適な形に見直すなど、間接的な収益貢献環境を整備していきます。

特に複数事業に跨る共通課題については、横断支援部門である我々がイニシアティブを取っていくことで最適かつ円滑に進められることもあるかと思っています。

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また、我々の業務イメージとしては、DMMは経営陣の意思決定や事業推進スピードが相当速く、ビジネス規模も拡大しているため、そのスピード感やビジネス成長機会を損なわずさらにアクセルが踏めるよう、且つ将来構想もしっかりと見据えながらマーケティング支援設計のアップデートをしていくイメージです。

直近の業務としては、データに基づくマーケティングアクション実行の土台構築(手段)として、データ環境整備やDashboard構築化の全社PJを推進しています。

こういった活動は目的の置き方を誤るとモニタリング環境を整備して終わり、是正アクションを実行して終わり、といった範囲のアクションで終わってしまい、形骸化してしまうケースも多いため、一連の改善PDCAサイクルを恒久的に回していけるような環境構築を意識しています。

スタートアップ組織ならではのスピード感と業務の幅広さ

現在の業務における課題感はどんなところにありますか?

課題は「スピード」ですね。
我々はスタートアップ組織のため、現状は少数精鋭で各所への全体課題ヒアリング→課題仮説抽出と検証→是正アクション提案→取り組み協力調整→協業アクション実行、など一連の活動を行っておりますが、『DMMグループ全体』をスコープにしている以上、関係幅も横は全事業が対象となり、縦は役員から実務担当まで相当広くなります。事業に接する以上は我々も事業ビジネス理解や現状のマーケ施策、データ環境周りの理解が必要となるので、各所立ち回りと自学習の両輪で業務推進している現状ではどうしてもスピードが課題となります。
ただ、スピードを意識するあまりアクション深度が浅くなり、結果としてスタートアップ組織であるにも拘らず組織にナレッジが溜まらず取り組みの粒度が粗い、となると絵に描いた餅で終わってしまいます。それだけに大局的に見て、ナレッジ蓄積は全体の旗振りをするうえで必要な初動要件であり、将来大きな成果を生むための先行投資と考えています。
また、現状統合戦略部のスキルポートフォリオにない専門パートは各所にリソース協力いただく形で補完しているので、リソース調整によるスピード感の低下と、加えて自組織に専門性が担保されていない、といった課題も抱えていますが、それらに関しては状況を改善すべく現在採用活動を進めており、今後はスキルポートフォリオの拡充により専門性高くスピーディーに自走できる支援体制を構築していきます。

 

部として求めている人物像を教えてください。

統合戦略部の特徴として、横断部署のため1つの事業サービスだけではなく幅広くDMMのサービスと関わります。
実務においては上述のとおり、DMM全体課題から各事業課題までをスコープとしています。役員陣やビジネス&開発職の部門責任者、実務担当まで様々なレイヤーと関わることでビジネス視点が養われますし、今期より本格稼働した部門につき、初動は少数精鋭チームのため裁量を持って業務に取り組んでいただけることも魅力だと思っています。
全体収益向上にむけて視座を高め、データに基づき様々な視点から改善アプローチを実行して全社貢献していきたい方にはおすすめの組織環境だと思うので、全社貢献意欲の高い方やミッションに共感いただける方とご一緒させていただきたいですね。
人物像で言えば、経営/ビジネス/開発の各観点からバランスを取った調整ができる方、課題解決に向けたプロジェクトマネジメント経験をお持ちの方、課題仮説の抽出から検証設計~実行まで一連のアクションを推進できる方などは大いに活躍いただける環境だと思っています。

 

最後に、部として今後の展望を教えてください。

先ほどもお話ししましたが、DMMの事業展開がさらに加速していくことを想定しているため、事業拡大やスピード感に合わせて常に全体最適軸でマーケティングアクションが取れるようにしっかりとした展望を持って一連の改善プロセス構築を進めていきます。

全体最適化に取り組むことでヒトモノカネの投資余力が生まれ、さらなる事業拡大スピードをさらに後押しすることでDMMグループ飛躍に向けた一助となれるよう、マーケティングの側面から力強く支援していきますので宜しくお願い致します!

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