こんにちは! デザイン本部のマルシオです。 突然ですが、THE GUILDの深津貴之さんがDMMにいらっしゃいました!
先日、UI/UXデザインの経験や実績が豊富な深津さんを講師に迎え「人に行動を起こさせる方程式」と題した勉強会が、DMMで開催されました。 サービスを設計するための基本概念や、サービス設計に欠かせないメソッド、ユーザーに行動を起こさせるコツなど、深津さんが講義で語っていただいた一部をご紹介します!
サービスに関わるすべての人のための勉強会
インタラクション・デザイナー。 株式会社thaを経て、Flashコミュニティで活躍。2009年の独立以降は活動の中心をスマートフォンアプリのUI設計に移し、株式会社Art&Mobile、クリエイティブユニットTHE GUILDを設立。 日経新聞電子版アプリの基礎設計監修や、日本最大のハンドメイドマーケットminneのスマホUI顧問などを務める。 執筆、講演などでも勢力的に活動。 |
DMMでは、常に新しいサービスが立ち上がっています。
サービスの設計は、デザイナーに限らずすべての職域のメンバーにとって必要だと考え、今回はDMM.comグループ全体を対象に参加者を募りました。
また、東京と石川の事業所間をライブ中継で繋ぎ、リアルタイムで質疑応答ができるようスタンバイ。
当日は、エンジニア、プランナー、マーケター、営業など、多岐にわたる部署のメンバーが、また、石川からは金沢事業所、金沢南事業所、割出事業所の3拠点から参加者が集まり、部門や事業所の垣根を超えて総勢100名での勉強会となりました。
機能を追加しただけではユーザーは行動しない
今回の勉強会では、「フォグ式消費者行動モデル」をベースに、深津さんが「ユーザーに行動を起こさせるための方程式」を説いてくれました。 ご存知の方も多いと思いますが、そもそも「フォグ式消費者行動モデル」はアメリカ・スタンフォード大学のBJフォグ教授によって提唱された説得モデル。 人に何らかの行動を起こさせるためには、
- 動機(モチベーション)
- 簡単さ(行動障壁)
- きっかけ(トリガー)
の相関関係が深く作用するという考え方です。 これをサービスに当てはめて考えてみると、単に機能を提供するだけではユーザーに動いてもらえず、動機を与え、行動するのに容易で、さらにきっかけがある、というように3つの条件が揃った時、ユーザーはサービスを使うようになります。
「腹落ち!」「納得!」の参加者の声
講義の詳細はこの記事では書ききれませんが、実際に聴講した参加者の声をご紹介します。
自分が携わっている業務で行動条件チェックシートを使ってみようと思う。
私の場合はユーザーの行動に直結するような業務ではないが、基本となる考え方として頭に入れて活かしていきたい。
チェックシートを活用して、チームのメンバーにも提案しようと思う。
施策やキャンペーンを考える際の指針ができた。
「希望」よりも「不安の解消」に人は魅力を感じるという点は特に共感できた。
人間は付加価値を取るよりも「マイナス要因を避ける傾向が強い」というのは「なるほど」と思った。人間の性質をよく理解したうえで活動していこうと思った。
参加者のコメントから、講義内容がすぐにでも活かせるものだったことが感じ取れます。
まとめ
日夜、新しいサービスの創出に取り組んでいるDMM。 まだない価値を世に提供するために、開発力やマーケティング力が鍵を握るのは言うまでもありませんが、ユーザーを惹き付けるための道を作らなければサービスの価値は向上しないということが深津さんの話からよく理解できました。
サービスは使ってもらえてこそ、サービスである。 そして、その状況が生まれるのをただ待つのではなく、ユーザーにいかに効果的に働きかけるか。
当たり前のことだけれど、それが普遍の真理であることを再認識できた2時間でした。
参加者の声にも見られたように、これからは業務内容にかかわらずその点も意識していければいいですね!