DMMのカンファレンス支援制度を利用して、海外最大級のデザインカンファレンス「Awwwards in San Francisco」に行ってきたDMMデザイナー3名。
海外カンファレンスに行ったことで、彼らはどう変わったのか?
「DMM meetup」での報告会イベントを終えた3人に、今の心境を話してもらいました。
「DMM meetup」イベント情報はこちら:
メンバープロフィール
丸山 祐里恵(@memomarco_)
学生時代に海外留学を経験したのち、DMM新卒入社。 さまざまな事業のデザイン・開発・アートディレクションなどを幅広く対応している。
長谷川 峻一(@haseshun_)
1993年生まれ、幼少期をアメリカで過ごす。2017年DMM新卒入社。現在は、クイズがお金に変わるアプリ「AQUIZ」のリリースに向けたプロダクトデザインに従事。
高島 由貴(@yk_tksm)
2016年からプラットフォーム事業本部のデザインチームリーダーを経て、現在はDMMトップ改善担当のスクラムチームに所属。英語は、単語で意思疎通が取れる初心者レベル。
きっかけは交流会から
まず、カンファレンスにはそもそもどうやって参加することになったんですか?
丸山:以前 WHY DESIGN TOKYO っていうイベントに登壇させていただいたとき、交流会でGoogleのシニアデザイナーのTravisさんといろいろお話させてもらう機会があって。イベント後もちょいちょいやりとりを続けてたときに、「今度こういうイベント(Awwwards)で登壇するよ」って教えてもらったのがそもそものきっかけです。
登壇メンバーもIT業界で世界的に第一線を張ってるデザイナーばかりだったし、行きたいなあと思っていたところ、社内にカンファレンス支援制度ができたことを思い出しまして。
「Google I/OやAdobe MAXほど日本で知られていないようなカンファレンスだけど、支援対象になるのかな?」と半信半疑で申請したら、即OKが出て。説得という説得もしてないんですけど(笑)それで行けるようになったという感じです。
ただ1人で行くのはちょっと不安だったので、最大何人くらいまで行けますかと聞いたところ、3人だと言われまして。じゃあ、あと2人決めようと。
その3人ってどうやって決めたんですか?
丸山:制度利用にあたって、イベント登壇や記事といったアウトプットが前提。あとは英語をある程度理解できる人だとなお良しという条件をつけて、Slackでお声がけをしました。長谷川さんは帰国子女で海外情報のインプットもよくしてるしっていうので、2人目が決まりましたね。あとはスキル云々じゃなく、熱意を持ってすぐに手を挙げた人。
高島:すかさず手をあげましたね(笑)。
なるほど。行くまでの必要な準備などはありました?
丸山:英語の部分ですね。私も結構不安だったので、DMM英会話をほぼ毎日やりつつ。飲み会があった日はさぼったりしましたけど(笑)。
あとはTEDなど、海外のLTを聞くランチ会をやったりしてました。
行く前は何を一番期待していましたか?
高島:私たちが普段のデザインで抱えている問題に対して海外のデザイナーはどのようにコミュニケーションしてるんだろうと気になっていました。私たちとどう違うのか、どういう方法で、どんな成果を出しているのか。そこを持って帰ってきたいと考えていました。
長谷川:そうですね、日本にいても海外記事から情報を得る事はできるけど、直接海外のデザイナーに会って現場の情報を聞くことで、何か目線が変わったりするのかなとか。海外のデザイナーがどんな人たちなのか、どんな働き方をしているのか。それを知りたいなあっていう気持ちが強かったですね。
シリコンバレーのデザイナーが身近な存在に
それぞれ期待を持って行ったと思うんですけど、行った後、皆さんの考え方がどう変わったかを教えてください。
高島:自分が「やりたいこと」も大事にしよう、と思うようになりました。わたしは、社会人として「すべきこと」を優先しすぎちゃうところがあるのですが、今回、長谷川さんや丸山さんや、海外に行って現地のデザイナーとたくさん話せたことがすごく楽しくって。
どういうところが楽しいと思ったんですか?
高島:やっぱり風土というか、仕事の環境としてデザインへの理解があるところですかね。デザインという言葉の定義が広くて、設計だと認識されているというか。
いろんな人の話を聞いて、「今後、自分はどういうデザイナーになりたいのか」とキャリアを考える良いきっかけになりました。
丸山さんはどう変化しました?
丸山:そうですね…、なんかやっぱりただ会うだけ会って終わりじゃなくて、その後も定期的な関係性を続けていくことによって、得られるものが変わるっていうのを、今回痛感したんですよね。
私はわりと人見知りの部類なんですけど、何らかの形で得たコミュニケーションや人脈は、ちゃんと次につなげていくってことを意識してやるようになりました。
なるほど。単純にデザインスキル云々っていうよりも、人とのつながりを大事にするようになったと。
丸山:はい、今回知り合った人や登壇してた方とつながることで、海外の様々なデザイナーたちが普段何を思い、行動し、発信してるのかが入ってくるようになって。世界の状況を同時並行で見られるようになったんです。それに1回会った人だから、テンションとかもなんとなく想像がつくんですよね。
他人事じゃなくて、自分に近しい情報になったんですね。
丸山:そうですね。今までは雲の上にいると思っていた人たちが、ちょっと身近になったことで、その情報も自分ごととして捉えられるようになったというか。
だから、海外の記事も今までより読むようになりましたし、周りにもシェアするようになりました。
じゃあ、長谷川さんは?
長谷川:もっとチームのために「デザイン」していこうと思うようになりました。今回いろんなデザイナーにお会いして、ユーザーはもちろん、チームの感情をどう動かすかみたいなことを真剣に考えて動いている人が多いなって思ったんですよね。みんなのモチベーションを高めたり、目線を揃えるための環境づくりだったりとか。UIだけじゃなく広くチームづくりに関わっている人が多かったので、そういったところを真似して動けるようにしていきたいなと、結構マインドが変わりました。
単純に、彼らの小手先をもらってくるではなく、彼らの話を聞いて視座が上がったというわけですね。
長谷川:そうですね。彼らに近づけるようにもっと頑張ろう、って以前より具体的なイメージを持って行動できるようになったかもしれません。
日本に帰って来てから何か実際にやったことはありますか?
長谷川: 今、ちょうど手がけているプロダクトをリリースしたら、Airbnbオフィスのようにユーザーの声をいつでも見える場所に貼っていきたいねっていう話をチームに共有しました。みんな大賛成してくれたのでこれは今後絶対に実現したいなって思ってます。
うん、チームにいるインハウスデザイナーはやっぱり単純に物を作るだけじゃなくて、チームの人たちに働きかける役割とかもあると思うので、そういうのは勉強していきたいですね。

行動すればチャンスは広がる
いろんな体験をしてきたと思うのですが、次はどういった人が行くといいと思いましたか?
丸山:なんとなく海外に行きたいと思ってる人。英語や文化のハードルはあるかもしれないけど、ちょっとでも興味があるならとりあえず行ってみると良いと思います。視野は絶対広がるので。
高島:私は英語を喋れなかったので、勉強しつつ、2人に助けられながら行った身なので、こういう人でも行けますよっていうのは伝えたいですね。
ちなみに英語はどれくらい理解できましたか?
高島:2割くらいは聞き取れました。でも、デザインシステムのセッションは、かなり理解できましたね。私たちと同じことやってるんだなって。他のセッションに関しても動画が公開されたら聞き直して、理解を深めたいなと考えています。
後からでも動画で見れますもんね。そうなると、現地に行く意味ってどこにあるんでしょうか?
丸山:世界中から集まったデザイナー達との交流ですかね。今回のカンファレンスって、交流タイムがたくさん設けてあったんですよ。セッションはもちろんだけど、それと同じくらい集まった参加者や登壇者とのネットワーキングをたくさんして行ってねっていうのがあるのかな、と。
じゃあ、オススメなのはシャイにならない人?
丸山:そうですね。シャイにならず、ぶつかっていける人。
高島:オープンに変わりたい、そのために行動は惜しまないという人も良いと思いますね。
変えたい人。なるほどですね
長谷川:海外に行って、どういう人とつながれるか、会えるか、ということが一番意味あることかな、という気はします。
そうですね。カンファレンスに行くだけだったらAirbnbの本社まで見学してないですもんね。
長谷川:その点に関しては本当に運が良かったなと思いますね(笑)。当然、行く前はそういったことが起きるとは思っていなかったので。ダメ元でも聞いてみるもんだなぁと思いました。
丸山:2つ返事で「おいでよ!」と言ってもらえたから、びっくりしました(笑)。
高島:「Very easy」と言われましたね。
何事にも Don't be shy ってことですかね。
丸山:はい、Don't be shy! ですよ。目の前にあるチャンスや制度は積極的に活用して、今後もいろんな視点のインプット・アウトプットをし続けたいです。
インタビュー:CTO室 / 中川陽介
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