DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
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“ニョロ”爆誕!倍率100倍社内コンペを勝ち抜き、『DMM TV』ロゴが渋谷をジャックするまで

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

「推しが見つかる。世界が変わる。」をコンセプトにした新たな総合動画配信サービス『DMM TV』。2022年12月1日のローンチからわずか2週間で30万人のユーザーを獲得したDMMの大型新サービスのクリエイティブは、多くの部分を内製で行っています。 そこで今回は、全105作品の頂点に輝いた『DMM TV』ロゴを制作したアートディレクターの岩井、コンペ後から参画したデザイナーの二口に、『DMM TV』のクリエイティブやブランディングに込めたこだわり、デザイナーにとってのDMMの魅力を聞きました。

  • 岩井 ゆう紀

    事業系のベンチャー企業を経て、2015年DMM.com(当時、DMM.comラボ)に入社。現在はアートディレクターとしてDMM TVのブランド管理を行うほか、クリエイティブディレクターとして、地方創生事業や新規事業のブランディング設計などに従事。

  • 二口 紗由理

    システム会社のインハウスデザイナーを経て、2016年DMM.com(当時、DMM.comラボ)に入社。金沢事業所在籍。新規事業立ち上げ時のVI設計に携わるほか、現在はDMM TV関連のグラフィック制作、特設制作、運用構築などのデザイン業務に携わる。

目の位置や体の曲線、こだわりは細部まで。“推して”もらえるロゴとキャラを目指して

ニョロ

DMM TVロゴとブランドビジュアル
シンボルマークにもなっているキャラクターの名前は"ニョロ"

DMM TVのロゴは、社内コンペで選ばれたそうですね!渋谷に自分が作ったロゴがかかっている姿を実際に見た心境は?

岩井:大型ビジョンやCMの最後に流れるモーションロゴの動きや「DMM〜TV!」の音色は、かなりこだわった部分ですし、渋谷のスクランブル交差点という、人通りの多い場所に露出していることに感慨深い気持ちになりました。
ロゴに関しては、「一目見て人の頭にどれだけ記憶されるか」という部分を制作する上で一つのポイントとして持っているので、多くの人の目に触れる場で、どれだけの人が『DMM TV』というサービス名を記憶に残してくれているかが気になります。

二口:デザイナーというキャリアの中でもかなり貴重な経験をさせていただき、大変ありがたく思っています。今後は『DMM TV』を育てていくフェーズなので、より広く認知されるよう頑張りたいとモチベーションにもなりました。

TVCMでもロゴが大々的に放映されてますよね!

二口:渋谷の広告と共通しますが、CMを通して自身が関わったデザインが、多くの方の目に留まる機会があるのは本当にありがたいなと思っています。TVCMは外部の広告代理店が手掛けていることもあり、客観的に見ることができました。

選考の裏側

社内コンペはどんなフローで進まれたんでしょうか。ロゴが選ばれた秘訣はありますか?

岩井:『DMM TV』に関しては、「サービス要件の資料を基にロゴのアイデアをください。次に進める方はご連絡します」という流れでした。「ロゴは、サービスのコンセプトが凝縮されたものであるべき」と思っているので、いつもブランドやロゴを考える際は、事業責任者や事業設計をしている方とのコミュニケーションを大事にしています。そのため、今回も事業責任者である村中さんに「イメージに近いものはありますか?」と直接意見を貰う形でコミュニケーションを取りながら作ったことが、コンペ採択+DMM TVのアートディレクターとして採用されたポイントなのかな?と思っています。

社内向けのコンペ結果発表では、COOの村中と対談した

『DMM TV』のロゴデザインについて、アートディレクターとデザイナーそれぞれの視点でこだわったポイントはありますか?

岩井:『DMM TV』は動画視聴サービスとしてはかなり後発なので、いかにユーザーに愛着を持ってもらうかを重要視しました。一方で、後発ではあるものの「推しが見つかる。世界が変わる。」というコンセプトを持っていたことはブランディングやクリエイティブに落とし込みやすくて。動画視聴サービスだけを楽しむのではなく、DMMが持つマンガやゲーム、オンラインくじなどのサービスと連携して“推し”を掘り下げられる。『DMM TV』で見つけた“推し”をDMMの経済圏の中でより好きになってもらえるようなビジネス要件があり、それを上手く表層化することを意識しました。

ロゴに関しては、愛着を持ってもらうという意味でユーザーとコミュニケーションを取る役割を担うデザインが良いと考え、最初から「キャラクター」を置くことは決めていて。あとは、『DMM TV』なので直感的にサービス内容が伝わるモチーフにするなど、サービスに関連するキーワードを探り、数多くの案を出しました。

ロゴサンプル

ロゴのデザイン案
数多くのアイディアと試行錯誤を経たからこそ、ニョロは生まれた

二口:私は岩井さんの考えてくださったコンセプトキーワードの要件を満たすことを前提に、誰が見ても一目でかわいいと思ってもらえるような“分かりやすさ”をすごく意識しました。例えば、目と目の距離や、目の位置を少し変えるだけで印象もガラッと変わります。細かいパーツの配置はいろんなパターンを出して比較しました。特に体の曲線はかなりこだわって調整しています(笑)。

また、ロゴはCMやポスターなどでは大きく使用しますが、アプリアイコンのように小さいサイズで使用することもあります。さまざまなサイズ感に耐えられるようシンプルだけど単調ではないデザインを考えたところ、テレビからキャラクターが飛び出すのがいいのではないかと。

岩井:かわいいにも幅はありますが、『DMM TV』のメインターゲットユーザーは「大人のアニメユーザー」と明確だったため、幼くなり過ぎないようなキャラクタライズは二人で意識しましたね。ターゲットのユーザーに「かわいい」と思ってもらうことはこだわった点だと思います。


DMM TVが渋谷をジャック
12/19~12/25の間、60回/日放映された

「世界観の言語化」と「ビジュアライズ」という完璧な二人三脚

岩井さん、二口さん

お二人は普段どのような業務をされているのでしょうか?

岩井:アートディレクターやクリエイティブディレクターとして、デザイナーと並走し、サービスのブランディングやクリエイティブの設計をしています。「こういうサービスをつくりたい」という要望をベースに、ユーザーに最適に届けるためのコンセプトを考えたり、サービスの世界観を魅力的に感じてもらうための方針を言語化したりします。

二口:アートディレクターやクリエイティブディレクターの要件や設計をベースに、バナーやロゴなどサービスに必要なデザイン業務をしています。また、サービスのブランディング設計をかじらせてもらうこともあります。

『DMM TV』でもブランディング設計を行っていたとお伺いしていますが、具体的な役割や業務内容とは?

岩井:『DMM TV』では私がアートディレクター、二口さんがデザイナーとして関わっています。デザインの方針やコンセプトを私の方でつくり、二口さんにリクエストを投げる形で進めました。

二口:岩井さんが世界観を言語化してくださるので、それをいかにビジュアライズするかが私の役割です。バナーやロゴ、シンボルキャラクター、キービジュアルの色やサイズなどの定義づけからやらせてもらいました。
とはいえ、自分一人で考えて作業したのではなく、岩井さんと二人三脚で連携を取りながら進めました。

「ニョロ」の名付け親は村中COO

岩井さん

『DMM TV』の業務の中で、特にモチベーションややりがいを感じていたことはありますか?

岩井:社内コンペで選出されて、アートディレクターとしてサービスに関われたこと自体がモチベーションではありましたね。その上で、思うままに業務を遂行させてもらえたのもモチベーションに繋がりました。
DMMはサービスを立ち上げる際にスピード感を重要視します。でも、『DMM TV』に関しては一大プロジェクトということもあり、事業部側の理解を得ながら、こだわってブランディングやクリエイティブを考えることができました。それはありがたかったです。

二口:社内のみなさんの反応がモチベーションでしたね。このロゴキャラクターには通称「ニョロ」という名前があります。最初から名前が決まっていたわけではなく、COO村中さんがロゴを見て「ニョロくん」とおっしゃったんですよ(笑)。そこからサービスに携わっている方たちに「ニョロくん」が浸透していって。それがすごく嬉しくて思い出に残っています。
あとは、岩井さんに褒められることがやりがいに繋がっていて。岩井さんの考えることを知り、それを自分が上手く表現したい。その気持ちが原動力になっていました。

岩井:ありがたいですね……。

二口:今回ロゴのデザイナーとして岩井さんからご指名でお声がけいただいたこと自体も光栄でした。今まで仕事を頑張ってきてよかったなと思っています。

岩井:二口さんは私の伝えたことを頭の中でしっかり整理して、自分でもアイデアを考えて、最高のアウトプットを出してくださるんです。今回も短期間で多くの高品質なアウトプットをしてくださいました。

二口:私は手を動かすのは好きなのですが、想像力にはあまり自信がなくて。世界観やコンセプト、要件から発想を広げていくことの方が得意だと感じています。0から1よりも、1を2に、1を1αにしていくことがすごく好きなので、岩井さんとの何気ない会話から発想を広げていく作業がとても楽しかったです。

「自分の役割」を自分で作ることができる環境

二口さん

最後に、DMMはクリエーターにとってどんな環境だと思いますか?

二口自分次第で仕事の幅がどんどん広がること。前職では営業やディレクターの要望に応えることがデザイナーの仕事でした。一方、DMMは自由に行動することを尊重してくれます。デザイナーとして極めたい人はもちろん、岩井さんのように事業にコミットしてサービス設計の上流工程に入る人もいます。自分次第で肩書きを増やしていけるんです。

岩井:まさにですね。手を挙げれば何でもできる環境があります。私自身、入社当初はマネジメント業務に携わっていましたが、4年前に産休育休から復帰するタイミングでプレイヤーに戻りたいと思い、相談したところプレイヤーに戻ることができました。また、子どもが生まれてからは自治体や行政と繋がりが濃くなったことで地方創生に興味が湧いたので、それに関連した事業にも関わらせてもらっています。

ほかにも、デザイナーだからといってその役割をずっとやり続けなければいけないことはなく、ビジネスサイドに興味が出てきたら職種を転向したり、二足の草鞋のような形で両方の肩書きを持つこともできます。「自分の役割はここまで」と決めることなく、やりたいことがあればどんどんチャレンジができる。飽きずに仕事を続けていけるのがDMMの魅力ですね。

岩井さん、二口さん

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