DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
テクノロジー

HUAWEI CONNECT 2019 Report (後編)

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

インフラ部配信基盤グループの佐藤です。
前回のレポートでお伝えした上海で開催の「HUAWEI CONNECT 2019」へ参加に続き、その後、深センに移動してHUAWEI本社および工場見学にも参加しました。今回は、経済特区として世界のIT界隈(かいわい)に強く影響を与えている深セン、HUAWEI本社、工場についてレポートします。

深センの印象

経済特区として歴史の長い深セン市はうわさにたがわず、さまざまな面で発展を遂げておりました。驚いたのは市内のEV(電気自動車)の多さです。中国EV最大手のBYD本社がある深センでは、政策によりバスはすべてEVとなっており、タクシーもほぼEVになっている模様。それらはナンバープレートが緑に色分けされており、背面に光るBYDのロゴがあるためすぐにわかります。乗用車はまだまだガソリン車が走っていますが(ナンバープレートが青)、EV推進のためガソリン車用のナンバー発行が100万円くらいするため、走っているのは高級車ばかりといった感じです。移動中の景色からも都市の発展を感じることができました。

バスの背面 BYDのロゴと緑のナンバープレート

HUAWEI本社

HUAWEI本社は、広い敷地(200万平方メートル!)に複数のセンターが建設され一つの町のようでした。R&Dセンター、物流センター、研修センター、製造センターなどA〜Kまでのセンターがあるとのことで、今回は経営管理センターの一部とゲストセンター、工場、R&Dセンターを見学しました。

経営管理センター

経営管理センターの一部の庭にしては、とても大きいです。

庭を進むと大きな食堂もありました。

社員食堂は時間が早かったため、ほとんど人がいませんでした。

ゲストセンター

ゲストセンターはその名のとおりHUAWEIの取り組みや製品紹介がコンパクトにまとめられたブースの集合体となっており、社員のアテンドで説明を受けながらブースを回っていくスタイルです。
周りを見渡すと、ほかの日本企業や海外からのゲストも見受けられました。

Wi-Fi 6のAP
 
300kmの遠隔を擬似的に再現した環境でのストレージDR体験

本当に光ファイバーが300km分巻かれていたりします。すごいです。

DCをコンテナ単位で提供するサービスの紹介

電源も温度も、すべてシステムで管理されています。どんどん積んで建物にもできるとのことです。

電飾にクラウド(雲の形)が浮かんだオブジェ

ハードのみではなく、クラウドやAIにも幅広く複合的に取り組んでいることが伺えました。

AIによる監視カメラの顔認識

こちらのAIによる監視カメラの顔認識はかなり精度が高かったです。
各ブースの説明時は純粋にその技術について楽しく見聞きしていましたが、最終的に感じたのは取り扱う技術の範囲の広さとその連携におけるIT企業としての総合力の高さです。

HUAWEI工場の印象とR&Dセンター

DMMのインフラでは、さまざまなベンダーさんの機器を利用しており、HUAWEI製品はサーバーやストレージ、スイッチなどで利用しています。購入、保守を通しての日頃からの個人的な感想としては、強い特徴はないものの安価で安定稼働してくれる製品として良いイメージがあります。
日々提供される弊社サービスの基盤として稼働し、我々も保守しているこれらの機器がどのように作られているか確認できる絶好の機会でした。

携帯機器からサーバーまで幅広く製造しているだけあり、何棟もあります。
おそらく自社の太陽光発電システムやPCSが屋根にたくさん設置されていました。すごいです。
このなかから部品受入検査棟とサーバー製造工場を見学させていただきました。

サーバー製造工場

見えるこの一ラインだけでサーバーが製造完了となります。すごいです。
サーバーの行程は大まかに下記のような流れです。

  • マザーボードはんだ付け(自動)
  • CPUはめ込み(自動)
  • メモリ差し込み(自動)
  • ケーブル(手動)
  • ディスク差し込み(自動)
  • エイジング(自動)
  • 梱包(一部手動&自動)

CPU、メモリのラインあたりから各お客さんのオーダリングシステムに合わせてカスタマイズが走るようです。

基本的に内製の組み立てロボットがラインの各所に導入されており、ほぼ自動で作業が進んでいきます。一部自動化のコストが見合わない工程箇所については作業員の方が配置されています。
ラインの改善は日々行われており、現在では400台/日のサーバーを生産可能とのことです。またまたすごいです。
製造ラインの最後には丁寧にダンボールに梱包されます。

写真をよく見ていただくとわかりますが、作業員の足元にはマットも敷いてあり、長い立ち作業の疲れを少しでもケアする気遣いが行われていました。
高度に自動化されたジャストインタイム生産方式が採用され、工場の従業員のコンディションケアも十分にされており、自身の中国工場に持つ古いイメージが一新されました。

最後に見学したR&Dセンターは2015年から建築が進み、去年よりR&Dスタッフが移転しているとのことです。

各施設がヨーロッパの様々な国を模して作られており、なんと電車で移動をする形です。
規模感がとにかくすごかったです。

  

おわりに

今回のイベント参加および本社見学を通して、HUAWEIと深センの規模感やその勢いを肌で感じられたこと、製品発注後や運用問い合わせの先にある世界をあらためて見学できたことは、今後の各ベンダーさんとの折衝にとても役立つ学び、知見となりました!
また、国の基盤をベースとしたビックデータ&AIの活用、5Gのリードを含め今後も強く伸びていくことが想像できるHUAWEIの現状を見られたことはかなりの刺激にもなり、自身もますます頑張ろうと思った次第でした!

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