DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
テクノロジー

サッカーワールドカップ日本代表戦から見る私たちの基盤トラフィック推移

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

この記事は DMMグループAdvent Calendar 2022 の11日目の記事です。

 

はじめましての人ははじめまして。知っている人はこんにちは。DMM.comのEC&デジタルコンテンツ本部 動画配信事業部 配信基盤グループでマネージャーをやっている矢野(@yanoshi)です。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか?私は久しぶりのDMM Insideの執筆ということで、どんな文体で書いていたか記憶の彼方って感じです。

2020年ぶりのアドカレということで何を書こうかと悩んでいたのですが、「やっぱりアドカレはライトに読める面白記事っしょ!」ってことでネタ記事です。しばしお付き合いください。

 

FIFAワールドカップ カタール大会、とっても盛り上がっていますね!日本代表の初戦から話題をかっさらうような展開は、なかなかに熱かったですね!まさかドイツやスペインに勝つとは!

そんな盛り上がりを見せているサッカーワールドカップ。まさに社会的な一大ムーブメントになっています。特に日本代表戦の最中は、テレビやPC、スマホに釘付けになる人も続出していたと思いますし、多くの人々が同じ行動をすれば社会に様々な影響を及ぼしますよね。
事実、例えば横浜市水道局の公式Twitterアカウントいわく、水道の利用量が大きく試合に左右されたとのことでした。これは非常に興味深いことです。

 

水道の利用量が変わるくらいです。日本最大級の動画配信基盤である私たちの基盤も当然影響を受けました。

という事で今回は、ワールドカップ日本代表戦で私たちの基盤のトラフィック(通信量)がどのように変化したかを見ていきたいと…思いますっ!

11月23日 ドイツ戦

日本 対 ドイツ 戦のトラフィック推移 (24時間) (青: 当日 / 紫: 前日)

祝日ということもあり日中から高めのトラフィックで推移していた23日でしたが、試合が始まる直前からガクッとトラフィックが落ち、試合終了と共に急激な勢いで普段のトラフィックに戻っています。

少し拡大してみると更に興味深いことが見えてきます。

日本 対 ドイツ 戦のトラフィック推移 (21:00-1:30) (青: 当日 / 紫: 前日)

まず試合が始まる前から減少傾向が見て取れ、ちゃんと「全裸待機」をしていた事がわかります。

そして面白いのは、ドイツが先制点を取ってから緩やかにトラフィックが戻っている点ですね。前半の試合運び的には日本が苦しい展開が続いていたので、「あっ、これはもダメだ」って見切りをつけた人が結構居たのでしょうか? そこで戻ったトラフィックはハーフタイムを明けても下がることはありません。
しかしそこからの同点ゴール!そして逆転ゴール!どんどんとトラフィックが下がっていますね。今回の日本代表戦の中で最もドラマチックなグラフを描いたのがこの試合だったように思います。

結局、試合終了間際には試合開始後のトラフィックとほぼ同じくらいにまで下がっていますね。

普段ピーク帯を構成しているユーザーの多くがサッカーの試合に熱狂しており、一時は見切りをつけて弊社サービスに戻ってきましたが、同点ゴールの一報を受けて急ぎ試合の観戦に移っていったことが見受けられます。

11月27日 コスタリカ戦

日本 対 コスタリカ 戦のトラフィック推移 (24時間) (青: 当日 / 紫: 前日)

日曜日の試合ということもあり、ドイツ戦と同様に日中から高めのトラフィックでしたが、試合開始前後から落ちています。
しかしぱっと見で分かるように、ドイツ戦と比較するとあまり落ち幅は大きくありませんでした。コスタリカ戦は19時キックオフであり、元々弊社サービスを利用している人があまり多くない時間帯だったため、このようなグラフになったのではないかと想像しています。

日本 対 コスタリカ 戦のトラフィック推移 (18:00-0:30) (青: 当日 / 紫: 前日 / 黄: 前週)

この試合においても、点を入れられてしまうとその時点で試合観戦をやめてしまう人が一定数居たようですね。この試合では惜しくも負けてしまったため、そのままトラフィックが下がることはありませんでした。

興味深いのはそこからピーク帯に至るまでのグラフでした。普段の傾向として「土曜日は比較的遅い時間にピーク帯が来る」「日曜日は土曜日と比較すると早い時間にピーク帯が来る」という傾向があるのですが、この日は普段よりも更に早くピーク帯が来たようです。概ね23時ごろにピークが来ていました。観戦で疲れて早めに寝てしまう人が多かったのでしょうか?

12月2日 スペイン戦

日本 対 スペイン 戦のトラフィック推移 (24時間) (青: 当日 / 紫: 前日)

「こんな朝早い時間だし、トラフィックに影響なんて出ないだろう」
そう思っていた時が私にもありました。

ドイツ戦並に大きくトラフィック変動したように思います。なおかつ面白いのが「下がった」のではなく「上がった」のですよね。おそらく皆さん早起きして、試合開始待ち時間や、試合終了後から通勤や通学までの時間に私たちのサービスにやってきてくださったようです。大変興味深いですね。眠気覚ましってところなのでしょうか?

日本 対 スペイン 戦のトラフィック推移 (3:00-9:00) (青: 当日 / 紫: 前日)

今回も分かりやすくスペイン先制点のタイミングでトラフィックが戻り始めています。しかし同点及び逆転のタイミングで、またすごい勢いでトラフィックが下がっているところを見ると、皆さん試合観戦から離脱したものの起きてらっしゃったようですね。

12月6日 クロアチア戦

日本 対 クロアチア 戦のトラフィック推移 (24時間) (青: 当日 / 紫: 前日 / 黄: 前週)

深夜帯の長期間に渡る試合だったわけですが、多くの人が寝ずに観戦したようです。
ほぼピーク帯が試合開始時刻だったので、ガッツリトラフィック落ちた後に、試合終了後には戻り、この日の最高トラフィックを記録しています。
こういったピーク帯がズレる日は珍しく、正直大晦日でしか見ないような動きでした。ここからも試合の注目度が見て取れますね!

日本 対 クロアチア 戦のトラフィック推移 (23:00-4:00) (青: 当日 / 紫: 前日)

この試合は先制点を取られてもあまりトラフィックが戻らなかったことが興味深いです。みんなが固唾を飲んで見守っていた雰囲気がトラフィックからも見て取れますね。
なかなか長丁場だったわけですが、PK戦の最後の最後にトラフィックが落ちきってから試合終了と共にガッと戻っているのがエモいなぁという印象です。

感想

トラフィックを眺めるの、めちゃ楽しい!これだけでご飯3杯はいけます!
兼ねてよりオリンピックやFIFAワールドカップの日本代表による試合は、トラフィックに大きく影響が出て後日社内で話題になることが多いのですが、今回は過去と比較しても特に大きな影響が出たように感じています (個人の感想)
特にサッカーの試合はトラフィックが落ちやすい印象があります。私たちのサービスを使っているユーザーはサッカーファンが多いのでしょうか?

地震等の災害時も大きな影響が出るのですが、それ並かそれ以上の影響だったように個人的には感じています。
正直、前情報がなければ「障害でも起きたか?」と思うレベルですね。事実Datadogはアラートを鳴らしていました。

トラフィック異常を告げるDatadog

日本は惜しくも敗退してしまったわけですが、今後の試合もどういうトラフィックを見せてくれるのか楽しみな今日このごろです。

余談

皆さん!DMM TV使ってますか?
私たちのチームが動画配信基盤を手掛けているDMM TVがついにリリースされました!
DMM TV|アニメ・エンタメ見放題、コスパ最強月額550円

気がつけば2年近く携わった案件だったので、無事リリースできて本当に嬉しい今日このごろです。プロモーションムービーもかなりエモいので皆さんもぜひ見てください。


エモエモですよね!今後も様々なプロモーションが行われる予定っぽいです!それらを街中で見かけたら感極まらない自信がないですね。DMM TVの広告を見ながら泣いているおっさんを見かけたら、そっとしておいてくださいw

さて、まだ生まれたてのDMM TVですが、元気にトラフィックを吹いています。

そこで気になることと言えば…そうですね。DMM TVのトラフィックはどのように推移したか気になります…よね?
上記に示していたトラフィックは基盤全体のトラフィックなのですが、その中からDMM TV分だけを取り出してみました。

DMM TVの日本 対 クロアチア 戦 期間中のトラフィック推移 (23:00-4:00)

驚くほど変化がありません。驚きです。まだ統計的には全然溜まっていませんが、一応トラフィックは落ちてはいるようですが、緩やかな遷移ですね。
DMM TVが扱うコンテンツの種類的に、「ハーフタイムに楽しむ」「試合前/試合後に楽しむ」ってことが難しかったのかもしれませんね。

ちなみに…

DMM TVにはちゃんと「続きから再生」「レジューム再生」機能が搭載されているので、ハーフタイムのような少ない時間でもアニメが楽しめますよ! (雑な宣伝)
スキマ時間にもDMM TVでぜひ動画を楽しんでみてください!

続きから再生

という事で、今後とも私たちのサービス、そして私たちの動画配信基盤をよろしくお願いします!

シェア

関連する記事

関連する求人

関連するサービス