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新規事業開発をする人材を育成! DMM STARTUP STUDIOに迫る
事業を健全に成長させる人材を増やす
まず、DBBの狙いを教えていただけますでしょうか。
中塚:DBBの基本的な狙いとしては下記の三つになります。
1.初対面のメンバーとも一緒にグループワークに取り組むことで、リーダーシップの重要性を知ってもらう 2.事業計画作成に取り組むことで、仮説構築の方法や型を知ってもらう 3.他部署のメンバーと一緒に取り組むことで視野を広げてもらう |
DBB実施の背景ですが、DMMには現在60近く事業があって、事業を健全に成長させる人たちが増えていけば、DMM自体もより成長していけます。なので、そういった人材を増やしたいという思いを持って運営しています。
平湯さんが今回DBBに参加したきっかけを教えてください。
平湯:一言で言うと、「稼ぐ力」をより高いレベルで身に付けたいと思ったためです。
DMMは積極的に新規事業を立ち上げている会社ですが、そのためにはもちろん、稼ぐ力や事業を構築する力が必要になってきます。それは普段の業務を通して身に付けられる部分もありますが、プラスアルファとして会社が全力でフォローしてくれるDSSという取り組みがあるのを知って、これは参加しない理由がないと思いました。また、同じような思いのメンバーと繋がれることにも魅力を感じて、それも参加への動機になりました。
参加したプログラムの内容を具体的に教えてください。
平湯:外部講師の守屋さんによる前半の3回では、グループワークを通じて新規事業立ち上げの考え方を学びました。第4回以降はCOO室の古波鮫さんが講師となり、ビジネスパーソンとして持つべきリーダーシップのあり方をテーマとしたセミナーが実施されました。
▼DBBの学習プログラム
そのなかでも特に大きな学びになった回は?
平湯:やはり守谷さんの講義かなと思います。守谷さんはこれまで50以上の新規事業を立ち上げた、まさに新規事業立ち上げのプロです。事業を新たに立ち上げる際のノウハウだけでなく、そこで特に気を付けることや、守屋さん自身の失敗談なども共有いただけたのは非常に深い学びとなりました。
成功例より失敗例に触れることのほうが機会は少なく有益だと思っているので、その部分ではすごく良い経験ができたと思います。
中塚:先人の成功と失敗のパターンを学び、自身の行動に落とし込んでいくことは大事だと思います。守谷さんはずっと新規事業をやり続けてこられて、すでに数社を上場まで導いている方です。そういった方から学べたことで本当に貴重な経験になったと思います。
能動的な姿勢がもたらした成長
DBBへの参加を経て、その後の業務における行動や考え方に変化はありましたか?
平湯:事業へのコミット感など、物事を自分事として捉える感覚がより強くなったと思います。事業の課題などに直面した際、それを自分事として捉え、自分なりのスタンス持って対応できるようになったことで以前よりも良い状況を作れていると認識しています。
中塚さんから見て、平湯さんの成長面はどんなところにありますか?
中塚:平湯さんは何に対しても真摯に取り組むことのできる、真面目な方だと思っています。実際、最初に出してもらった事前課題の事業計画は下調べなどもキチンとされていて、非常に完成度が高かったです。まさにDMMの5ESSENSEの1つにある「誠実であれ。」を体現されている方なのかなと。
また、今回のDBBを通して様々な事業部の方たちと会う機会もあったので、自身の経験をほかの人に伝えたり、意見交換で刺激を受けたりすることも多かったのかなと思いました。
平湯さんに限らずですが、DBBでは自分で学びに行ける能動的な姿勢を持っている人たちが成長していたと思います。
平湯さんのDBB参加後のキャリアについてもお聞きしたいです。
平湯:そもそも、DBBに参加する前から次のキャリアについては考えていました。入社してからずっと同じ事業部でシステムに強い部分をやっていましたが、自身のスキルセットと志向を棚卸しすると、このままでいいのかなという迷いがありました。そんななかでDBBに参加し、中塚さんや他の方々とお話をさせていただき「違う部署で事業推進や新規事業立ち上げのフェーズを体験するのも良いのでは?」というアドバイスを受けました。 研修や参加者からのインプット、それに自身の気持ちを整理して考えた結果、今年から部署異動の道を選びました。
今後はどのような業務を担当されるのでしょうか?
平湯:TVアライアンス事業部にて、テレビやラジオ番組、ECサイトを活用したシニア向け通販事業・インフルエンサーを活用した深夜帯の通販番組・ふるさと納税PF、その他諸々という新規事業のゼロイチに従事します。事業自体は朝日放送グループHDとDMM.comによる合弁会社「株式会社ONE DAY DESIGN」にて行います。新たな環境で新たなメンバーと一緒に事業推進しつつ、プロダクトオーナーなど広く業務の場をいただけているイメージです。
今までもプロダクトオーナーはやってきましたが、それに加えて事業推進や事業自体のより高いレベルでのグロースなどをプラスアルファで求められるので、非常にチャレンジングな環境だと感じています。
事業家から経営者へ成長できる機会を提供する
次回のDBBで考えているプログラムはありますか?
中塚:考えているのは大きく三つで、一つ目がリーダーシップを鍛えるプログラム。こちらは前回に引き続き実施したいです。
二つ目がロジカルシンキングなど基本的なビジネススキルを向上させるプログラムを考えています。
そして三つ目が事業開発スキルを鍛えるプログラムです。具体的には市場の調査やビジネスモデルの分析、あとは財務諸表みたいなところまでしっかり見られるような、いわゆる経営に近い力を身に付けられる内容をやろうと思っています。
このなかでも、二つ目の基本的なビジネススキルがちゃんと身に付けられていないと、三つ目の事業開発スキルも身につきづらいはずなので、土台となるビジネススキルを向上させつつ、事業開発のスキルを向上させられるようなプログラムを設計しています。
実施期間に関しては前回DBBが2ヶ月くらいのプログラムでしたが、今回は5カ月前後ぐらいでわりと長めにやろうと思っています。
最後に、次回のDBBと今後のDSSの展望をお聞かせください。
中塚:DSSのslackチャンネルには事業開発をしたい、新規事業をやりたいという人たちはたくさんいると思うので、それができる機会をより提供していきたいです。ただ、DMMって別に新規事業だけじゃなくて既存事業でも、ある意味新規事業みたいな側面を持っていたり、事業開発することでもっと成長できたりする側面があると思っています。それらを見つけて実行していく人たちがDSS、DBBの中から出てきてくれると嬉しいです。
そういった方々がさらに上を目指して、最終的にはDMMの事業部を引っ張っていく事業責任者や経営者になってくれると嬉しいですね。