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DMMアメリカ人&スペイン人パパの育休体験記

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(左)ブラウン親子(右)アラン親子

最近では男性でも「パパ休暇」を取得する人が増えています。DMMには約150名の外国籍従業員が所属しており、外国籍従業員のパパ育休の実績もあります。 実際に取得をした社員と、これから取得する予定の社員に話を聞きました。

多国籍チームの25名のメンバーが育休を支えてくれた

すでに4ヶ月間、育児休暇を取ったDMM.com英会話事業部、アメリカ人のマイケル・ブラウン。彼は、アナリティクスチームの責任者です。

2021年12月末に子供が誕生し、それに合わせて育児休暇をスタートさせました。

DMM.com海外事業部長のスペイン人のバリエル・アランは、これから育児休暇を取得予定。育児休暇に関する疑問や不安を、ブラウンに色々と聞きました。

ブラウン一家

 

アラン:昨年の11月に子供ができたんだ。直後に1週間ほど育児休暇を取ったんだけど、8月から1ヶ月ほどまた休みをとる予定なんだ。

僕は、長期で休みを取るのは今回が初めてなんけど、ブラウンさんは育児休暇を取ると伝えたとき、まわりの反応はどうだった?

 

ブラウン:実は、生まれる前に上司に相談したら、数ヶ月休むことを勧められたよ。私が所属するのは外国人ばかりの25人チームなのだけれど、みんなが賛成してくれた。取引先からの反応も「子供が誕生するなんて喜ばしい!」とポジティブで、おかげでスムーズに取得ができたよ。

 

アラン:それは素晴らしいね。とはいえ、ブラウンさんはマネージャーとして責任ある仕事を任されているし、育児休暇中に仕事の連絡とかあった?

 

ブラウン:休暇前に担当していた業務には基本的にチームメンバーに引き継ぎをして、私の休暇が明けるまで待ってもらう等きちんと調整ができていたので、休暇中に業務の連絡が来ることはなかったよ。これは、サポートしてくれた上司や同僚のおかげだね。

zoomインタビューにはブラウンの息子さんも登場(上段:アラン、下段/ブラウン)

 

ちなみに業務としてではなく、時間があるときは自発的にSlackの子育てルームに顔を出していたというブラウン。部署内のパパやママが集まっているルームでは、プライベートな子育てトークが盛ん。ここで休暇中もみんなとコミュニケーションを取っていたそうです。


アメリカ人とスペイン人と出身の違うふたりですが、それぞれの国での育児休業制度も異なるようです。

 

アラン:スペインでは国の制度で男性は、最大16週間の育児休暇を取得できるんだ。前回は産後の妻のサポートのために1週間の休暇を取ったけれど、スペインでは子供が生まれてすぐに父親が1ヶ月の育児休暇を取るのが一般的。そこで男女関係なく積極的に育児に参加するんだよ。残りの育休を続けて取るか、違うタイミングで取るかは自由なんだ。

 

ブラウン:それはすごいね! アメリカは国として育児休業制度がなく、州や企業が定めた育児休暇しか取れないんだ。だからアメリカにいる両親に今回のことを伝えたら、「休める上に給与までもらえるなんて、本当に素晴らしい会社ね!」…とびっくりしてたよ(笑)。

そういえば4ヶ月という長い期間取れたことに、妻も驚いていたよ。妻は仕事の関係上、2ヶ月しか取得できなかったからね。

 

管理職としての責任と家庭の両立

 

育児休暇を取ることに対して、社内や取引先など、周囲の反応はポジティブでした。アランも育児休暇を申請すると伝えると、反対されることはなくスムーズに取得ができたそう。しかし育児休暇を取ることに、本人たちはそれなりに不安も…。

 

アラン:私のチームには現在11人が所属しているんだけど、私は事業部長で責任もある。あまり長い期間不在にしてうまく部署が回るのか、もしそのせいで職を失ったら同じようなポジションではまた働けるのかと不安で…。だから取得を1ヶ月だけにしたんだけど…4ヶ月休んで問題はなかった?

 

ブラウン:まったく問題はなかったよ。私もアナリティスクチーム責任者という立場だけれど、みんなから1年取れば良かったのに!と言われくらい(笑)。立場は関係なく、それくらいまわりがしっかりサポートをしてくれたよ。

でも4ヶ月以上休むのは、チームのことを思うと少し罪悪感があるにはあるよ…。あと私は家の購入を予定しているので、金銭的な問題で4ヶ月での復帰を決めたよ。育休中は給与が全額は出ないからね。

 

アラン:復職後はすぐに今までのようにスムーズに働けた?

 

ブラウン:育休中にこれまでと違う、子供を中心とした新しいルーティーンの生活がスタート。現在は在宅作業がメインなのだけど、間に育児をしなくてはいけないシーンも多く…。

そのせいで、仕事にまとまった時間をとるのが難しくなったんだ。1日が100ピースに分かれていて、少し仕事をしたら少し育児をして…という感じ。仕事に集中できず、さらに育児にエネルギーを使い、いつも疲れていたよ。でもまわりのサポートやアドバイスのおかげで、最近はだいぶ慣れてきたかな。

復帰後もリモートワークが中心で、家族と過ごす時間が増えた

 

誰もが最大期間の育休を取れる組織

日本は育児休業制度が取りやすいと口を揃えて話すふたり。実際に困ることは少なかったが、“もう少しこうだといいな”という、気づきもありました。

 

アラン:私は日本も、DMM.comという企業も、育休制度が取りやすい環境だと思うけれど、しいて言えば、手続きがすべてネットワーク上でできるとよりいいかも。リモート作業がメインのため出社していないので、やりとりが郵送というのはけっこう手間だったな*。

 

ブラウン:私は日本語が苦手で(笑)、申請書類が日本語のみだったのに大苦戦。妻に翻訳してもらったけれど、たくさんの国籍の人が働く会社なので、その辺りがもう少し柔軟だと嬉しいです*。

*この記事をきっかけに、DMM人事部では手続き書類の電子化と英語化を進めています。

 

アラン:でも1ヶ月の育休は今から楽しみ。私は母国のスペインに帰って、両親に子供を会わせようと思っているんだ。

出産直後に育休を取るのはもちろん妻のためにもおすすめだけど、子供が少し成長して動けるようになってからだと、さらに面白い! ゴールデンウィークに沖縄に行ったときはだいぶ動けるようになっていて、出産直後とはまた楽しみが違ったね。

 

この記事が公開される頃、アランは2回めの長期育休中の予定だ

 

ブラウン:私も育休を取ることで、家族で過ごせる貴重な時間がたくさん取れたよ。子供の成長を間近でしっかりと見ることができて、ハッピーだったね。取る前は仕事が回るのか、本当に給与は支給されるのかという不安もあったけれど、まったく問題なかったよ。

 

アラン:これから育休制度を取る人にアドバイスはある?

 

ブラウン:必ずみんなにも取ってほしいね。そしてここはそれが叶う環境だと思うよ。おすすめは取りたいと考える最大期間で申請をすること。予定より少し早めに働き始めたいと思ったときに、休暇を短くすることは簡単。でも延長することは、仕事の調整がなかなか難しいんだよ。あとは引き継ぎや調整に時間がかかるので、申請は早めにすることかな。

 

アラン:なるほど。私も少し長めに申請しておけば良かったかな(笑)。

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