DMM.comの、一番深くておもしろいトコロ。

DMM VR THEATER×アイカツ!シリーズ DMM.futureworksプロデューサーの裏話

DMM VR THEATER×アイカツ!シリーズ DMM.futureworksプロデューサーの裏話

f:id:dmminside:20171129163319p:plain

はじめに

こんにちは!DMM.futureworksでDMM VR THEATERのプロデューサーを務める江崎です。

DMM VR THEATERについては、以前「映像演出を音で立体化!?リアリティとファンタジー感の共存」と題して、音響効果などの話をDMM insideでご紹介致しました。

inside.dmm.com

DMM VR THEATERでは、「アイカツ!LIVE★イリュージョン ~3大チーム!ドリームマッチ♪~ アンコールParty!2017」を12月2日より、「アイカツスターズ!イリュージョンShow Time」を12月8日より、と2作品を再演することになりました。今回はそれぞれの作品の魅力と制作の裏話をたっぷりお届けいたします! 

人を楽しませる仕事がしたい

DMM.futureworksでプロデューサーになるまで

私は、IT系のサーバーホスティングが前職で、ハウジングの営業をしていた時代もありました。元々人を楽しませることが好きで、大学ではお笑い芸人の養成所に入っていたり、学生プロレスで「江崎サムグリコ」という名前で活動したりしていました。今ではお笑いからは離れていますが、社会人プロレス団体に所属し、休日には興行を開催しています。
前職でアプリ開発のプロジェクトマネージャーを任されたことをきっかけに、「コンテンツに携わりたい。人を楽しませる仕事がしたい」という想いが強くなりました。そんな折にDMM.futureworksの求人を見つけ、転職を決意し、2016年の春に、DMM VR THEATERのコンテンツ営業として入社しました。営業とはいえ、コンテンツが出来上がる過程も管理していくプロジェクトマネジメントの側面もあるので、その後、世界観や公演全体を見ていくプロデューサーという立ち位置になりました。

「アイカツ!シリーズ」の公演が決まった経緯

「アイカツ!シリーズ」の公演が決まったのは、DMM VR THEATERで「レジェンドオブふなっしー」の公演が終わった年頃でした。当時、DMM VR THEATERでも「アイカツ!」が2014年から行っていた「アイカツ!LIVE イリュージョン」というホログラフィック公演をやりたいという話が出ていましたが、なかなか実現できずにいました。そういった状況で、縁あって運営元である株式会社バンダイ様からお声がけいただき、DMM VR THEATERでの公演が決まりました。

大切なのは世界観と作品愛

2作品の工夫

DMM VR THEATERでは、ホログラフィック映像に加えて、背面スクリーンで背景を作ることが可能なため(劇場の技術紹介はこちら)この劇場でしかできない表現をするために様々な工夫をしています。その中でも、アニメやゲームの中でも大切にされている「アイドルが本当に存在している」という世界観を本公演でもとても大事にしています。

DMM VR THEATERのリアリティは独特のものです。普通の劇場やイベントホールでホログラフィック公演を行う場合、どうしてもホログラフィックの映像環境を特設する必要があります。基本的には黒い半透明のスクリーンに背面からプロジェクターで映像を投影する方式を取らざるを得ません。しかし、常設のDMM VR THEATERでは前面のホログラフィック映像に加えて、背面にもスクリーンがあるため、アイドルの影を背面に映す演出が可能で、アイドルに当たる照明も劇場のリアルの照明と組み合わせることができることにより、実際にそこにアイドルがいる感覚をお客様により強く感じていただけます。そういった表現は、DMM VR THEATERならではだと思います。

f:id:dmminside:20171129162748p:plain
本公演では指先や足元の影など細部まで作り込むことでリアリティを追求している

一方で、DMM VR THEATERの演出はデリケートで、様々な要素が合わさってリアリティを創りあげていますが、ひとつでも要素が欠けると、一気にコンテンツの現実感が失われます。音響やアニメ―ション、照明など、アイドルが本当に目の前にいるとお客さんに感じてもらうために様々な工夫が必要になります。

今回の再演は、ただ同じものを再び同じ場所で、というものではありません。過去に行った様々な公演や、前回の「アイカツ!シリーズ」公演の経験から、さらに演出を追加することができました。アニメ本編の時系列が進んでいることを踏まえ、アイドルの成長や変化も感じられるような仕上がりになっていると思います。

公演をプロデュースする楽しさと苦労

公演を作っていくうえで苦労したこと

私自身、元々アイドル好きではありましたが、女児向けコンテンツと言われる「アイカツ!」にはまったく馴染みがなく、どのような心持ちで取り組めば良いかは初演の頃は手探り状態でした。公演を企画していた段階では、「アイカツスターズ!」という新しいシリーズが発表されてすぐのタイミングで、どのように楽しんでいただくか、「アイカツ!」が持つ魅力を引き継ぎつつ、どういったところをパワーアップさせるかなどを版元の方々と共同で考える必要がありました。前作からCGモデルも変わり、作品全体のクオリティや内容をさらに良くしていくのは難しい課題でした。

実際に、制作期間中にはアニメ未登場のアイドルを登場させることになるのですが、公演時にはアニメでも活躍していることから、そのアイドルの性格など細かなプロフィールの情報をもとに想像を膨らませて演出を考えていく必要があり、大変でした。収録現場ではOKが出たモーションアクターの演技も、時間が経って実際のアニメの中で、アイドルのイメージが固まっていくと「癖」とのズレが目立ち、やはりこの動きはイメージと違うのでは、と議論を重ねることもあり、CGアニメーションを細かく手直ししていく必要がありました。

苦労をいかに乗り越えたか

大事なのは「いかに作品愛を持つか」だと思います。私の場合は、同僚の鈴木という女性社員が重度の「アイカツ!」ファンだったため、時に怒られながら、彼女からかなり多くのことを学びました。さらに「アイカツ!シリーズ」のアニメを一話一話、最初から見ていく(約4年分!)うえで、作品の楽曲もとても素晴らしいということも大きなポイントでした。作品全体を通して、ほとんどの楽曲が大人の男性の私にとってもとてもかっこいいと思えるものだったので、すぐに作品に夢中になり、愛していくことができるようになりました。そうして少しずつ様々な演出案を提案することができるようになり、様々な苦難を経て、アニメやゲームで活躍するアイドルたちが、DMM VR THEATERでも華麗なステージを披露する公演を一緒に仕上げることができました。

f:id:dmminside:20171129162826p:plain
本物の照明がアイドルを照らし出す豪華演出

公演を作っていくうえでの喜び

何よりも、お客さんに楽しんでもらえたと分かった瞬間はとてつもなく嬉しいです。私たちから出した提案の中には、コラボフードやコラボドリンクも含まれるのですが、例えば作品内で出てくる「めでたい焼き」は「クロワッサンめでたい焼き」として発売し、とても好評でした。フードそのもの以外にも、様々なお客さんに楽しんでもらうため、アニメに登場する「めでたい焼き」のワンシーンをフォトスポットとして用意しました。そのシーンに登場するアイドルを担当している声優さんにもとても喜んでもらえました。
また、思い出深い出来事としてはやはり、初公演の時のお客さんの第一声が忘れられません。アイカツスターズ!の中で七倉小春ちゃんというアイドルが登場するのですが、彼女はアニメの本編ではそれまでステージに上がったことがありませんでした。その彼女がDMM VR THEATER公演の中でステージデビューを果たした瞬間、会場がどよめき、大げさではなく、来ていたお客様全員が声を出して泣いていました。その感動こそ、私が最も大切にしたかったことで、私自身も思わず目頭が熱くなり、会場に来てくださった方々と感動体験を共有できたことが、とてもやりがいを感じる瞬間として色濃く心に残っています。

DMM.futureworksでの仕事と今後について 

DMM.futureworksの仕事について

DMM.futureworksの仕事にはルーチンワークがありません。私自身、プロデュースをするとひと口に言っても、作品の世界感を理解することから始まり、公演の内容はもちろん、劇場周りの演出やプロモーション、作品の映像の調整や、グッズの搬入・検品、さらに版元の方々との各種打ち合わせなど様々な業務があり、常に前進していくため、同じ作業を繰り返すことは基本的にありません。DMM.futureworksの業務では一人が関わる仕事の幅が広く、社員がテストでモーションアクターをやるという場面などもありました。ピアノを弾くアニメーションを、VRシアターの音響を担当する坂口がやったこともあります。とにかく、ここでの業務は、ただこなしていくだけではなく、日々、色々な角度から物事を考える事が求められるため、とても楽しいですし、やりがいを感じています。f:id:dmminside:20171127111323j:plain

今後の挑戦

私はアイドルオタクで、私の上司にあたる山中もアイドルオタクなのですが、DMM.yell(現在はyell plus)と共同で開催する「DMM.yell×DMM VR THEATER Future LIVE~複合現実~」というアイドルのホログラフィックライブを11月25日に開催しました。著名なコンテンツの公演を行うことはもちろんのこと、こうした自主企画なども、更に創り上げていきたいと思います。現時点で、すでに自分たちが好きなことを仕事にできていますが、これからは、自分の好きなコンテンツを具現化しつつ、今まで誰も見たことのない演出を加えていくことや、世界観を考えることが重要だと思います。我々は他のコンテンツをお借りする立場なので、その作品のポテンシャルを最大限に引き出すことを使命としていきたいです。まずは12月に開催する「アイカツ!シリーズ」の公演をぜひご覧いただき、一緒に感動を味わっていただきたいと思います。

 

DMM VRTHEATER公演情報

http:// https://vr-theater.dmm.com/schedule

DMM VR THEATER技術紹介

vr-theater.dmm.com

DMM採用情報

http:// https://dmm-corp.com/recruit/