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城倉和孝 元 DMM.com CIO退任メッセージ 「奇蹟の会社に、テクノロジーで再現性を。」

城倉和孝 元 DMM.com CIO退任メッセージ 「奇蹟の会社に、テクノロジーで再現性を。」

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今日は、4月末付でDMM.comを退職された元CIO(最高情報責任者)城倉和孝氏からのメッセージとして、DMMのメンバー、そしてこれからDMMに入ってくる人々へ向けてのお話を紹介したいと思います。

編集部、松本CTO)城倉さん、約7年にわたるDMMでのCTO、CIOとしての任務、大変お疲れ様でした。


「恵比寿から六本木へ、進化の7年半」

城倉)2011年にDMMに入社してから7年半、本当にあっという間でした。当時は恵比寿に本社があり、エンジニアの数は東京と金沢を合わせて50人ぐらいの規模でしたが、今ではグループ全体で700人近い規模まで成長しました。おそらくDMMの歴史上でも一番の激動の時期ではないかと思いますが、とても楽しく、他ではできないたくさんの貴重な経験をさせていただきました。新卒メンバーと金沢のアプリコンテストに出場したり、サッカーチームのアプリを題材にハッカソンをやったり、まぶたの裏に思い出がたくさん焼きついています。

 

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プロフィール:城倉和孝(DMM.com前CIO)

株式会社ソフトクリエイトにて、多岐にわたる業務システムのPM、開発業務に従事して、同社にて上場を経験。並行して開発したワークフローシステムでパッケージ事業を立ち上げ、株式会社エイトレッドとして分社化して取締役兼CTOに就任。その後、2011年にDMMグループにジョインして、株式会社DMM.comラボ取締役兼CTO、2018年から2019年4月までは合同会社DMM.comの執行役員CTO、CIOとしてエンジニア組織構築と事業の拡大に従事。退職後の現在は、バイナリー合同会社の代表社員として、複数社のエンジニア組織構築およびIT全般に係る支援を行なっている。(HP:https://binary-io.jp/

 

編集部)城倉さんは、CTO(最高技術責任者)としてエンジニアの開発体制構築を先頭に立って取り組んでこられました。また、それ以前から「国内有数のテックカンパニーになる」という目標も掲げられてきました。

城倉)はい、当初から一番大きな課題だったのは、エンジニアの意識改革。コードを書くエンジニア自身が主体性を持ってものづくりに取り組む強いチームでなければ、イノベーションは生まれないと思っていたんです。単に技術に詳しいだけではなく、きちんと事業にコミットするエンジニア。そういう人材を育て、社内に新しい技術を積極的に取り入れることで、一定の成果をあげてこれたのかなと思っています。

私も次世代への進化を社員の皆さんと一緒に会社の中から見たい気持ちがあった反面、実現には世代交代が必要だと感じました。そのためにはまず、私が後進に道を譲るのが正しいと考え、これからの楽しみは皆さんに託し、退任することを決意しました。 

「決意の世代交代、イノベーションのバトンは若い世代に」

編集部)2018年10月には、松本勇気(現・CTO)がDMMにジョインしました。城倉さんが勤められていたCTOというポジションを若き新CTOに託されました。

城倉)はい。もう少し遡ると、テックカンパニー化への進化の過程では、当時CEOだった片桐さん(現・DMM.com執行役員)がDMMに来てくれたことも大きかったと思います。片桐さんと共に、ここから先、テクノロジーを中心として、さらに理想的な開発体制にしていくためにいろいろと模索をしていたんです。そんななか、ご縁があって松本さんがジョインしてくれることになりました。松本さんは、エンジニアとしての圧倒的な実力と、若さを兼ね備えていました。僕自身はこのところマネジメントに徹していてコードすら書けていなかったのですが、僕が理想とするCTOは、現役エンジニアとしてチームメンバーに背中を見せることができ、かつビジネスの視点がきちんとある人です。その意味で松本さんは適任でした。彼の登場が開発チームに与えたインパクトは計り知れません。

編集部)では、バトンを受け取る松本CTOにもお話を伺いたいと思います。これからのDMMのテックカンパニー化はどう進んでいくんでしょうか?

松本CTO)何よりもまず、城倉さんがCTOとしてDMMのエンジニア組織をこれだけの規模にまで拡大してきたことが何よりの財産だと思っています。この規模の人数のエンジニアたちを、僕がもっともっと筋肉質にしていかなきゃいけない。大きな責任を感じているし、改めて身の引き締まる思いです。これからもサービス系のテクノロジーを強化していく一方で、直近で城倉さんがCIOとして管轄してきた社内の情報システム、セキュリティ、インフラ全般の整備・強化についても、引き続き、僕や大久保ITインフラ副本部長、現場のエンジニアマネージャーたちと一緒に引き継いでいきます。

 

<参考記事>

inside.dmm.com

 

inside.dmm.com


城倉)彼ら新たなリーダーのもと、社員の皆さんにはもっともっとクリエイティブな仕事に取り組んでもらいたいですね。DMMの社内システムは、一歩一歩そのアクセシビリティも改善してきているし、コードを書いて自動化することで単純作業の効率化も進んできていると思います。こうして生まれた時間で、せっかく技術が使えるんだから、技術で楽しんで、技術でたくさん発想してほしい。それが僕の願いです。

 

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DMMの“次の5年”に向けてー「奇蹟の会社」に再現性を与えていく

編集部)DMMの次の5年に向けて、城倉さんの想いと、松本CTOがこれから実現していく次の5年をクロスさせて伺わせてください。

城倉)テクノロジーの普及によって社会のあらゆることが劇的に変化するなか、DMMも今、大きな変革期を迎えていると思います。これまでは強いビジネスモデルで成長し続けてきましたが、ここからはそのビジネスにテクノロジーの力を加えることで、もっと科学的に、再現性高く、事業成長を実現していくフェーズに入っていくでしょう。そのためにも、しっかりと事業にコミットするエンジニアにジョインしてほしい。もちろんエンジニアだけでテックカンパニー化は実現できません。そもそも、どんな職種に就くとしても「これからのDMMは、全員がテクノロジーの力を意識していく」ということが大切なんだと思います。

松本)DMMはなんでもあり・なんでもやるが信条。そのなかで、ビジネス×テクノロジーの掛け算で、一つでも多く、早く失敗をすることで、その失敗を材料に科学していく。科学していくことでまた次の成長のタネを見つける。経営そのものも科学していくことで、亀山さんが取り組んでこられたことの再現性を高めて、DMMを次の成長ステージに持っていくことができたら、また新たなDMMの非連続な成長が生み出せると思うんです。そのサイクルを回していくのが、城倉さんからバトンを引き継いだ僕たちの使命です。

城倉)DMMは、一言で表現すると「奇蹟の会社」。非上場、売上規模と資金力、変化への適応、ダイバーシティなど、いろいろな意味で、国内で他に類を見ないと自負しています。そして、従来からのビジネスの強みに加え、テック領域をさらに強化する流れができ、今まさに次のステージへ上がろうとしています。エンジニアに限らずデジタルネイティブな若者たちは本当に優秀です。そんな彼らの力を生かすことで、私たちが想像もしなかったようなサービスを生み出してほしい。5年後のDMMはまさしく日本を代表するテックカンパニーになっているはずです。


チャレンジに年齢制限はなし。

城倉)退任後しばらくは、今まで得た経験をもとに、似たような課題を持った企業の支援をしていく予定です。特定の1社にコミットするというよりは幅広いお手伝いができればと思っています。そして、そのうち自分でサービスを開発できたら最高だな、と妄想しています。

松本さんにDMMに来てもらってからもCIOとなって新しいチャレンジをしてきました。DMMのCIOを退任して、僕としてもまた新たにチャレンジしていく。僕もすっかりベテランと言われる域ですが、同世代の皆さんにも「いつの年になっても自分のやりたいこと探せるよ、楽しめるよ」と伝えたいんです。辛いこともいっぱいあるけどね(笑)。

次世代のDMMは、今いる社員の皆さんが中心となり、新しい仲間をたくさん巻き込み実現していくものと思います。DMMだからこそできる「"異次元の"奇蹟の会社」へ進化することを、これからもずっと応援しています。DMMを応援し続けることも、私の一つのネクストチャレンジ、大きな楽しみの一つですからね!

 

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