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Adobe MAX Los Angeles 2019 参加レポート

Adobe MAX Los Angeles 2019 参加レポート

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はじめに

この度、11/4~11/6にカリフォルニア州ロサンゼルスで行なわれた世界最大級のデザインカンファレンス「AdobeMAX Los Angeles 2019」に参加してまいりました。

毎年恒例のAdobe主催イベントですが、今年も創造的な事業を推進する世界各国の企業やクリエイターが数多く参画しており、DMMからもCTO室の河西(@norinity1103)と献立・料理レシピサービス「MENUS」でおなじみのLifePlus事業部の高山(@anpanmaru)の二名が参加しました。

AdobeMAXとは

Adobe MAXは62カ所以上の国や地域から1万5000名以上のクリエイターが参加する大規模イベントです。例年、基調講演ではAdobe社のエバンジェリストと開発者よりクリエイティブツール「Adobe Creative Cloud」の最新アップデートが発表されています。今年は日本からも300名以上の参加者が集いました。

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ロサンゼルスのハリウッドに近いということもあるのか、広告がダイナミックでした。一つ一つのクリエイティブに刺激を受けながら、また、普段は意識しなければ目を留めることが少ない都市設計や道路標識にも同様に刺激を受けながら会場へと足を向けました。

会場までの道のりはAdobeさんにツアーを組んでもらい、Adobeのユーザーコミュニティー(MAX野郎)の方々や他企業の参加者と交流することで来年度に向けた情報収集に励み、インプットに関する意気込みを共有しました。

Day1 〜基調講演〜

ド派手なオープニングムービーによってカンファレンスの幕が開かれ、Adobeのエバンジェリストや開発者から来年度の製品コンセプトとアップデート情報がリリースされました。
今年のキャッチコピーは「Creative for All 」。すべての人がいつでもどこでもクリエイティブに関わることができて、煩わしい作業に時間を拘束されず、本来人間が力を費やすべき表現領域により踏み込める世界を実現するためのビジョンの共有でした。

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デジタルプロダクトにおいてはAdobeXDの大幅な機能アップデートが注目を集め、IPad版のPhotoshop、Illustratorの発表からも、今後は場所を問わずいつでもどこでも一層とクリエイティブにアクセスできる可能性が感じられました。表現領域の拡張という意味では水彩や油絵の複雑な質感をデジタルで再現できるようになるFrescoや、簡易的にARコンテンツを制作できるようになるAeroの登場は会場のゲストに大きな衝撃を与えました。

Adobe Senseiのパワーをフル活用したアップデートは、これまで以上にデザイナーのクリエイティビティを力強く後押しし、さらに今まではデザインワークに関わることの少なかった人たちとのコラボレーションを促進することができると考えられます。

高山さんが現地でのグラレコ記事をまとめてくれていますのでぜひこちらも御覧ください。
note.com

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※ 高山さんのnoteより抜粋

Day2 〜クリエイティブとアイデンティティ〜

2日目は、業界をリードするクリエイター陣が登壇。イラストレーターのシャンテル・マーティンさん、写真家のデビッド・ラシャペルさん、映画「シックスセンス」でおなじみの監督のM・ナイト・シャマランさん、音楽業界からはビリー・アイリッシュさんとデイブ・グロールさん、日本出身のアーティストとして村上隆さんも登場しました。
多様な表現領域から豪華なメンバーが勢揃いという印象で、いずれも個性が強い方ばかり。一人の登壇者の話でも一日あっても語り尽くせないような濃密なセッションが続きます。
それぞれの伝えたい「メッセージ」はスピーカー間でかなり統一されていたように思えました。

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感想に関してはかなり個人的な解釈を含みますので、英語のヒアリングが堪能な方はぜひAdobe Creative Croudの公式YouTubeチャンネルで配信されている動画を見ていただければと思います。
彼ら曰く、彼らのキャリアにおける成功や研鑽は単に感覚的・偶発的な要素だけではなく、クリエイティビティという営みを通して自分自身と向き合い続けてきた結果であり、「自分」を創るために使うべき時間を惜しみなく費やしたからこそのものだと--。なかでも、特に印象的だったのは最初のスピーカーだったシャンテル・マーティンさんで、彼女はキャリアの基礎となる時間の多くを東京で費やし、比較的多くの時間を自分と向き合うことに使うことができたと話されていました。
環境の良し悪しは多少関係あれど、道具が高機能であろうがなかろうが、子どもでも絵を書き続けることができるのになぜ大人になると描く機会が少なくなっていくのか。描き続けることや自分と向き合う時間は誰もが自由に手にすることができるということです。
あらゆる仕事が効率化されている時代にあって、勇気をもらえる言葉として響いてきました。 f:id:dmminside:20191225123634j:plain

Sneak Peek

2日目には、Adobeの開発中の超絶技術をチラ見せする「Sneak Peek」というセッションが設けられており、Adobe senseiを活用した11種類のプロジェクトのデモを見ることができました。

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例年、本場のMAXではコメディアンのゲストを招いて面白おかしく語られるイベントです。一つ一つのアイディアがAdobe sensei パワーを活用したもので、そのどれもがモノづくりをする人の創造的な活動をより高次に引き上げられるような素晴らしい技術ばかりです。改めて人間が時間を費やす部分と機械に頼る部分の棲み分けをどのように変えていくべきかを考えさせられます。

当日紹介された技術はこちらにまとめています。
note.com

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おわりに

ツールや技術の発達に伴い「革新的な技術の発展は人間の仕事を奪う」など不安を煽られることもありますが、人間が表現的な仕事を続け、サービスを生み出していくには何に向き合って、何に時間を費やすべきかということが再確認できました。
このイベントはライブストリーミング視聴ができ世界中で約700,000人が視聴していたと言われているなかで、今回はDMMから2名での海外出張という形で現地参加する貴重な体験をさせてもらいました。

DMMの事業開発の現場でも「共創」「協業」は大きなテーマとして取り挙げられているため、このイベントの「Creativity for All」への共感度は非常に高いものです。今回の体験をきっかけに、この潮流を現場にしっかりと浸透させられるように努めていきたいと思います。

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