DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。
働く人々

未経験からどっぷり浸かり、アニメプロデューサーに転身。16年新卒入社・松本拓也の一日

DMMグループの一番深くておもしろいトコロ。

DMMの新卒社員の一日にフォーカスし、「DMMで働くということ」に迫る連載シリーズ「DMM新卒の今」。今回は、アニメーション事業部でプロデューサーを務める松本拓也が登場します。 松本は、新卒でビジネス職として入社し、営業を担当した後、業界未経験でアニメプロデューサーに転身。「販売店にプロモーション提案」「アフレコ立会い」「オリジナル作品の企画」などなど、知られざるアニメプロデューサーの一日に密着します。

入社の決め手は「学歴や国籍にとらわれない自由な社風」

—— まずは、DMM.comに入社するまでの経緯について教えてください。

松本:就職活動をはじめたときは、「大企業に入りたい」という漠然とした想いを持っていました。「この会社に入りたい」とか「この業界に入りたい」という考えはなく、「まずは大企業かな」くらいの気持ちです。銀行や不動産を中心に、就職活動をしていました。

ただ、説明会や面接に足を運ぶと、「自分には向いていないかもしれない」と感じるようになりました。というのも、僕はスーツを着るのが嫌いで、カチッとした雰囲気がどうにも肌に合わなかったんです。

すでに就職している先輩方に話を聞いても、「年功序列の社風が残っている」といった昔ながらの雰囲気が感じられました。

そこで、本当に自分がやりたいことをやろうと、就職活動の軸を変えました。僕はアイドルが大好きだったので、エンタメ業界に絞り、より自由な社風の会社を探したんです。

 

—— そのうちの一つが、DMM.comだったんですね。

松本:その通りです。DMM.comは、僕がハマっていたアイドルグループのコンテンツ配信をしていたことで知りました。

それまでDMM.comのことはあまり知りませんでしたが、説明会に足を運んだところ、「すごく自分に合っている」と感じました。領域の異なる事業をいくつも展開していたり、学歴や国籍を問わずに活躍している社員がいたり、自由度の高い経営をしているのが、これまで見てきた会社とは大きく違ったんです。

以前は飽き性だったので、仕事が合わないと辞めてしまうだろうと考えていました…。でもDMM.comなら、柔軟にキャリアをつくっていけるだろうと直感し、入社を決めています。

 

未経験からアニメ業界に転身「働くことがどんどん楽しくなった」

—— 入社後は、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか。

松本:新卒では、新規事業のタネを見つけたり、各事業部の成長を支えたり、DMM.comの事業全体と関わる経営企画室に配属されました。その中でも僕がメインで担当していたのが、デジタルサイネージ広告の営業です。

入社してまもなくから、ひとりで日本全国を飛び回りながら、デジタルサイネージを設置していただけないか営業活動をし、どのような広告を配信するのかの企画提案までを行っていました。

その後、アニメーション作品のグッズ制作やイベント企画を担当するライツ管理部に異動しました。DMM.comにはアニメーション制作やライセンスビジネスを展開する「DMM pictures」という事業部があり、僕が担当していたのは、製作委員会に出資した作品の営業です。

購入特典を考えたり、声優さんを招待したイベントを企画したり、商品を販売するためのプロモーション立案までを担っていました。販売店の方と協力しながら、日々プロモーションの方法を考えていましたね。

 

—— もともとアニメ作品に興味があったのでしょうか。

松本:興味がないわけではありませんでしたが、それほど作品を知らなかったので、異動してから毎日のようにアニメを観るようになりました。深夜テレビを観たり、原作となるマンガを読んだりしながら、キャラクターの特性やファン層を分析していましたね。

自分なりに考えたプロモーション施策を販売店の方に提案するのですが、彼らは僕よりもずっとアニメに詳しいので、一緒になって考える機会も少なくありませんでした。日に日にアニメに詳しくなり、知れば知るほどプロモーション企画が浮かび、働くことがどんどん楽しくなっていったことを今でも覚えています。

 

—— 現在はアニメーション事業部に所属されています。ライツ管理部を経て、アニメを製作する側にキャリアチェンジされたんですね。

松本:2018年10月にアシスタントとして異動し、2019年5月からプロデューサーを担当しています。アニメーション事業部とライツ管理部は近い関係性にありますが、前者はより広い分野かつ、企画の頭からアニメに携わることができます。一方ライツ管理部は、海外営業、国内配信、商品化など、分野ごとにセクション分けがなされています。

出資作品を選ぶのも、アニメの原作をつくるのもアニメーション事業部です。担当領域が広くなる分、求められる能力も少なくありませんが、これまでの経験を活かせるのではないかと考えて異動しました。

—— アニメーション事業部では、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。

松本:アシスタント時代は、版元さんとライツ部の橋渡しをしたり、夜に作品映像の最終チェックをして翌朝に納品したり、ありとあらゆる業務を網羅的に担当しました。テレビ制作会社のADさんを想像していただければ、イメージがつきやすいと思います。いわゆる下積みです。

プロデューサーになってからは、作品の予算管理やプロモーション戦略を考えるなど、作品を世の中に届けるグランドラインを描く業務がメインになっています。作品に対して責任を持つのが、プロデューサーの役割です。

とはいえ、職人的な仕事もします。例えば作品のPVをつくるにしても「最もインパクトがあるカットは、このシーンとこのシーンの組み合わせだ!」といったように、細部にこだわりを持つことも忘れないようにしていますね。

 

—— 具体的には、どのような作品を手がけられてきたのでしょうか。

松本:原作がある作品だと、『波よ聞いてくれ』や『あひるの空』といった有名作品を担当したこともあります。『映画すみっコぐらし』のDVD販売なども手がけましたね。

またオリジナル作品だと、2021年1月からスタートする『プレイタの傷』は、僕が出資稟議から担当した作品だったりします。来年以降も、担当作品が続々公開予定です。

 

アニメプロデューサーの一日に密着

—— 松本さんの仕事をより詳しく知るために、一日の代表的なスケジュールを教えてください。

松本:朝9時に業務を開始し、メールチェックやスケジュール管理などを1時間ほど行います。その後11時から13時まで、作品の進捗確認など、社内メンバーとのミーティングをして、1時間ほど昼食休憩を取っています。

14時から16時まではシナリオの脚本打ち合わせに参加します。午後の打ち合わせから、社外の方と一緒に作品についての打ち合わせをすることが多いですね。監督や脚本家の方と一緒に、「あーでもない、こーでもない」みたいな話をよくしています(笑)。

16時からは、アフレコの立ち会いです。現状はコロナの影響で、オンラインでの立ち合いがメインになっておりますが、一部、現場での立ち合いもあります。

ごく少数での収録なので、掛け合い等が難しくなってますが、出演者のみなさま、監督含めたスタッフ一同で、いい作品をつくるべく奮闘しているところです。

残りの時間は、資料作成や契約書作成などひとりで行える業務を済ませ、19時には退社しています。

 

—— すごくアニメ業界の人っぽいです……!!

松本:IT企業に勤めながら、僕のような働き方をしている人は少ないからか、よくそういった声をかけてもらいます(笑)。

 

—— 現在の仕事のやりがいは、どのようなところにあるのでしょうか。

松本:手がけた作品が世に出て、大きな反響があると、やはりうれしい気持ちになります。自分が企画した作品なら、その喜びは何にも代えがたい。

アニメ作品って、企画から公開されるまでに、短くても2年弱の時間がかかるんです。ですから、世にでるだけでも本当にうれしいですし、反響があれば、それまでの苦労が全て報われます。

DMM.comは、まだまだ業界の新参者です。それでも少しずつ信頼を得ることができていて、今では自分たちのオリジナル作品を手がけられるようになりました。今後もっと、やりがいが大きくなっていくのではないかと思っています。

 

“アニメ”の枠を超え、大胆にチャレンジしたい

—— 入社から現在までを振り返り、どのようなスキルが身についたと感じますか。

松本:月並みですが、最後までやりきる責任感が身についたと感じています。DMM.comは、年齢にとらわれることなく機会が得られる会社です。しかしその分、与えられた業務を最後まで遂行する責任を、同時に求められます。

自分ごとなので恐縮ですが、現在こうしてプロデューサーを任せてもらえているのも、その積み重ねの結果です。「中途半端に仕事をこなす」ことはしてこなかったので、そうした姿勢はちゃんと見ていてもらえたのかなと思っています。

一から十まで手取り足取り教えるのではなく、機会を与えて、自分の頭で考えるのが“DMM.com流”です。そうした環境で働いてきたからこそ、「やるべきだ」と思ったことを自発的に行えるようになりました。

社内であれ、社外であれ、誠意を持って接することを大事にしていたので、今でも新卒でデジタルサイネージの広告営業をしていたときに知り合ったお客様と関係性があります。その関係性が仕事につながることもあるので、どんな仕事も誠心誠意頑張ってきてよかったです。

 

—— 現在入社5年目とのことですが、DMM.comとはどのような会社だと思いますか。

松本:DMM.comは2000億円を超える売上がありながら、それでいて挑戦をやめない会社です。フットワークが軽く、新規事業も積極的に立ち上げるチャレンジ能力が非常に高い。僕が入社してからも、サービスがどんどん増えています。

これだけ規模感の大きな会社で、これだけ意思決定が早い会社は、そうそうないと思うんです。若くても責任あるポジションを与えられ、フルスイングさせてくれます。そこで失敗しても咎められることはないですし、たとえ小さな成功でも評価してくれる。その積み重ねが大きな挑戦につながっていくので、積極的にビジネス経験を積みたい僕のような人間にはぴったりだと思います。

—— 松本さんの今後のキャリアについてもお聞かせください。

松本:作品をヒットさせることが、僕のミッションだと思っています。DMM.comにはゲーム事業も舞台事業もあるので、アニメにとどまることなく、もっと大きな挑戦ができるはず。

先々のキャリアはどうなるか分かりませんが、まずはこの大きなミッションを達成することに全力を注ぎたいと考えています。

 

—— 最後に、DMM.comへの入社を考えている学生のみなさんに向け、メッセージをお願いします。

松本:DMM.comには、働く人それぞれに合わせた働き方と楽しみ方、そしてチャレンジの機会があります。現在58事業を運営していることともあり、描けるキャリアの数も無数にあります。

今回お話した僕のキャリアが、少しでも参考になれば幸いです。もし一緒にDMM.comで働くことができたら、ぜひ声をかけてください。楽しみにしています!

 

取材・構成:オバラ ミツフミ 写真:甘野 友幹

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